魔法の勉強 後編
お母様にみっちりした勉強1日が終わった。
この世界の魔法や少しややこしかった。
勉強が終わったあとに、もう一つ僕がやりたかったことを聞いてみた。
「お母様、空を飛ぶ練習をつけてほしい。」
「まだ、空を飛ぶにはまだ早いわ。羽が成長しきっていないため、
空を飛ぶのは厳しいわ。あと、一年くらい後であれば練習に付き合ってあげる。」
「わかりました。お母様。来年、練習に付き合ってくださいね。」
「わかったわ。ちなみにあしたから実技の魔法勉強を始めるからね。」
そして、そのあとの夕食を食べた後は今日やったことを復習して、床に入ったのであった。
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翌朝、朝食後すぐに魔法の勉強が始まったのであった。
「今日も、昨日続きを始めましょう。ちなみに今日も魔法基礎知識からの勉強ね。」
僕は内心、早く魔法を使ってみかったので今日も座学だったのでがっかりした。
そんなことを思っているつかのまま、お母様の魔法の説明が始まった。
「昨日はまだ話してなかったが、魔法を使用するにはマナ(MP)が必要になります。
マナは空気のように存在しており、私たちはそれを吸収して魔法エネルギー、マナとして使用しております。
なので、マナ切れになると魔法が使用できなくなります。場合によっては酸欠のように倒れてしまうことがありますので、
注意してくださいね。」
「お母様質問です。もしマナが切れそうななったときはどうすればよろしいのでしょうか。」
「マナ切れになったときは、回復薬や食べ物等で回復します。また、時間がかかりますが自然に回復します。」
僕は、この話を聞いて前世で見たアニメやゲームの世界とよく似ているなと思った。
お母様が続けて魔法の基礎についての説明を始めた。
「昨日教えたイメージ魔法陣ではすべての魔法陣を頭の中に入れるのは難しいので、呪文として記憶します。
簡単に言えば、一種の絵かき歌みたいなものです。複雑になるほど呪文は長くなりイメージを作成するまでに時間が
かかります。頭の回転が速い人であると途中で魔法陣を改良して実行できてしまう人も中にはいます。
頭の良い翔君であればできちゃうと思うよ。」
「魔法陣については今後勉強とするにして、そろそろ魔法の実践の勉強を始めるよ。まずは簡単な魔法から。
詠唱魔法であそこにあるローソクに火をつける練習から始めるわよ。
昨日も話した通り、詠唱によって魔法のイメージを作成してから
魔法を実行します。
まず、私がお手本を見せます。」
【あのローソクに火をつけよ。 着火。】
「魔法を実行するポイントとしては、自分から火が放たれてローソクに
火を灯すイメージで。では、やってみて。」
僕は、ローソクに火をつけるイメージで呪文を唱えた。
【あのローソクに火をつけよ。 着火。】
あれ...火が付いたみたいだったけど、かなり威力が弱かったみたいだった。
「もう一度、やってみて。こんどは火を強くイメージを持ってやってみて。」
もう一回、やってみた。今度はさっきより火の大きさのイメージを大きくして呪文を唱えた。
【あのローソクに火をつけよ。 着火。】
げっ...今度はやりすぎた。ローソク全体に火をつけてしまった。
お母様は慌てて魔法でローソクを消火したのであった。
「今のはやりすぎよ。でも、だいたいイメージもできて魔法もできている。そこそこ上出来だわ。
すぐにここまでできる人はそういないのよ。しかも、あの火の威力はかなり強かったわ。
やっぱり翔君は天才かな。」
お母様はそう言って先ほどの魔法の呪文に対して解説を始めた。
「魔法には前呪文と実行呪文があるのよ。先ほどの呪文では
【あのローソクに火をつけよ。 着火。】でしたよね。
前呪文が、【あのローソクに火をつけよ。】にあたります。
これはどこへ魔法を実行し、何をするのかを明確にして魔法のイメージを構築します。
最後の【着火】は実行呪文。これは、作成した魔法イメージを実行するための呪文。
慣れてくると前呪文は省略して、実行呪文のみ詠唱するようになります。
簡単な魔法はこれだけで済むのですが、これから先に勉強する魔法はまだまだ難しくなります。
覚悟しておいてくださいね。」
とお母様が話して、引き続き魔法の練習を行った。
今日はひたすら詠唱魔法を繰り返し行った。
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その結果、体はへとへとで今にも倒れそうな状況になった。
夕食後は、すぐに床に入ったのであった。
結構魔法の設定が長くなってしまいました。
次回は新たな展開をするつもりでいます。
更新頻度は遅いですがこれからも頑張って書いていきます。