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転生者もふもふに出会う幼年期8

間が空いてしまいすみません

魔力循環をやりながら、作業工程をチラチラ横目で見ると、積みこみも終わったようだ。

ボクは使用人たちに木のカップを渡して、水をカップにそそぐ。


「お疲れ様です。どうぞ」


「いただきます。冷た!ってか美味い!!」


「労働の後は美味しく感じますよね」


「そ、そうですね。」坊っちゃん冷たい水を出せる人が、そもそも少ないんですよ。しかも美味しいし。


パーパがこちらに来る!


「積みこみも終わったようだし、川へ涼みに行こうかメディ」


幌馬車の護衛として2名を残し、残り6名と川へ行く


「うわーっ水が透き通っている、透明度がすごい」魚がいる場所がわかる程だ。


俺は川に入る前に、皆の持ってきた薪に火をつける。

皆は靴を脱ぎで膝下までズボンをめくり、川に足をいれはじめる。

俺も皆と同じように足を川にいれる。ぼーっと魚を眺めていたら、お腹が減ってきた。とそこでパーパが皆に提案する。


「皆、そろそろ魚を取って塩焼きにしないか」


「いいですね。捕まえましょう!」一同


「皆、頑張ってたけど2匹だけですか、足りませんね」しかも皆服がビショビショだし。


「皆は一生懸命頑張ったんだよ。メディ」


うん、わかっている。見ていたし、皆の服も濡れてるし。


「はい!なので、次はボクが程よく頑張ります」そして俺は川の中にいる魚を確認してから、泳ぐ魚を中心に、直径1mほどの大きさの風属性をイメージして、そこから水を押し出す。

「モー○の十○」前世の昔の映画で、海を割るシーンがあったのを覚えているけど、今回俺がやったのは、魚を中心に水がなくなっている。

たとえるなら突如、川に出現したミステリーサークルの中に、打ち上げられた魚がピチピチと跳ねているという、シュール的な現象が起きている。

その光景を川の中に後3箇所ほどつくり、皆に言う



「捕ってきます。」皆の口が開きっぱなしだ‼そんなにお腹が減っているのか?急いで捕ってこねば


「ありがとうメディ」ママ、メディの魔法の使い方がおかしいよ、しかも便利なものだから注意する事ができない。


「あ、お願いします。」


┅┅  


「さぁ~棒に刺して魚を焼いていってください。」


焼けた魚を堪能して食休み中に、気配察知に反応があり、索敵をする。赤い大きな点が1つと小さい点が3つ、もう少しでここに着くな、うん?小さい点が1つ消え、もう1つは点の反応が薄くなっている。森から出てくるな!


大きな雄叫びと共に、2体の魔物が川に飛び込んだ!



「あれは、グリーン·ベアーとフォレスト·ウルフの子供か?!」


「勝負が着いたらこちらに仕掛けて来るぞ。気を抜くな」

護衛さんは動向をうかがっている。



2頭の魔物の個体差が酷い、楽しみながらいたぶっている。正直ワンコ(ウルフ)の攻撃すら届かず、牙は皮膚すら貫けておらず、見ていて胸糞が悪い。


熊コウ(ベアー)が飽きてきたのか、ワンコを左腕で払いのけた。打ち所が悪かったのかまごついている。熊コウは右腕を振り上げる。


「糞だなっ。」俺は小さく呟き、熊コウの頭以外の身体を、水で覆い氷魔法で固める。


「護衛さん、動けないようにしてあります。処理お願いします。」


俺はワンコに近づき治癒魔法をかける。その後パーパに呼ばれたものの、気にかかっていた事を知るため森に入る。

俺が気にかけていたのは、薄くなった点である。さっきより薄くなっている?あそこか!ワンコがもう1頭いる、がしかし腹が裂け血が流れている。


「まず、臓器と身体に消毒、殺菌のイメージをし、その後治癒魔法を血が増えるようにイメージをしてかける。」


近くにはもう1頭いたが亡くなっている。土魔法で深く穴を作り埋める。


死にかけていた1頭も少し元気になったようだが、立ち上がれないようだ。背負ってパーパの所でまで戻ろうとしたら、熊コウと戦っていたワンコがきた。俺の事を見ている?さらに上目遣いで見てくる。


「可愛ええ」はっ、パーパが心配しているよな。戻ろ!



「メディ心配したんだぞ」メディが森から出てきた時に、フォレスト·ウルフを2頭連れていた。これはひょっとして~


「ごめんなさい、森から声が聞こえたような気がして、行ってみたらこの子もいたんだ。家で飼っちゃ駄目かな?」

俺は索敵で赤い点から、青い点に変わっている事を確かめてから、パーパにお願いしてみた。


「魔物使いは確かにいるけれど、しかもママが何て言うか?メディ諦めてくれ」うわー目を見開いている。ショックなんだろうな!

メディがなにやら考えこんでいる。わかってくれたか?


┅┅!!


「パーパ、ボクはこの子達を見捨てられそうにありません。苦渋の決断ですが、今日をもって独り立ちしたいと思います。」


「ひ、独り立ち??」


「いままでありがとうございました。近くによった際は立ち寄らせていただきます。マーマとスコット兄さんには、元気で旅立ったとお伝え下さい」


「メディ、独り立ちは早いだろうーっ!!家族を捨てるつもりなのかな!」ヤバイ!この子本気!!本当にまだ三歳なのーっ


「捨てるなんてとんでもない!後、十数年で成人ですよ。親元を離れる予定が早まっただけです。それに、実家の近くにいた場合は寄らせて頂きます。それではパーパお気をつけてお帰りください」


「わーわかった。わかりました。パーパがなんとかする、飼っていい。独り立ちはやめなさい。」振り返ると、メディは使用人達の所に行った後、羊皮紙とペンを持ちこちらにやってくる。


「パーパ、こちらに一筆お願いいたします。」


「ウルフを飼う事をここに誓います。もし飼えない場合は、独り立ちを許可する。とある。」メディなんて事を‼

本当に三歳児なのかな?しかも証人として、使用人達のサインまであるし。メディ油断のならない子










もふもふ出てきました。

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