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転生者の水鉄砲と水風船

今回は少し長めです。すみません

セルフがお茶の用意をしている頃に姉弟は話し合っていた。

「姉さん、俺達はそんなに装備が駄目かな?」

「そうだね~ゴブリン相手では十分だと思うんだけど、そのゴブリンが20~30匹と増えていったら┉と思うと今の武器だと不安だね。」

「でもゴブリン相手なら素手で殺せるんじゃない?」

「私達なら出来るけど、問題は手数の多さじゃない?」

「例えば戦闘中に10発当てても倒せなかったら、次のゴブリンが襲いかかってくるって事かぁ~一対一の勝負なんて稀だもんな」

「実際に素手でゴブリンを相手にしたら、どのくらいの時間かかるかな?」

「いやいや~そんな事をするなら、武器を早めに買い換えた方がいいよ」

「はぁ~そだねー」

「┉┅┅メディ君がワイヴァーンを撲殺できる!なんて聞いてしまったから変な方向に話しが進んじゃったね。」

「「ハハハ(フフッ)」」

「┅本当かな┉┉」

「いやッ!!無理~でしょ?」


┉┅

「それでは水鉄砲勝負~はじめ」

「おらぁーシブキ撒き散らせブルー!」

「頭はいちいち物騒ッス」


さて、皆が水鉄砲の不具合を確かめている間に、試作の新商品を作ろうか!

まずは、オークの腸をよーく伸ばして強度を弱めてっと、伸びきった腸を拳位の大きさでカットして、カットした物のどちらかを、火の属性魔法で溶かすイメージを(溶接?)思い浮かべながらくっつける。

この作成した腸の全部に水を入れてえ~上で縛ってできあがり!

さっそく強度を試さないとな、とりあえず床にぶつけてみるとブルルとなった。もう1度ぶつけてみる、今度はさっきよりも強くだ!すると「パシャー」と音をたてて床で破裂した。前世の地球産の水風船よりは、強度がしっかりしているが、ぶつけて割れるならオッケーだな!


「イエロー、レッドはこっちに来てくれるかい」

「何ですか」

「はい、これ!水風船ね。これを持ってぶつけると、こんな風になります。」

俺はケンツさんの水鉄砲を避けたブルー目掛けて、投げつけた。

「プシャン」と音を立ててブルーの服を濡らす。

「うぉッ何スカ?」

水風船が割れて気をとられたブルーに、更にケンツさんの水鉄砲が勢い良く当たる!

「プシュシュシュシュー」

「てかぁマジッスカ~ぐっしょりッス」

「はーやっと当たった」

ケンツさんは相当ストレスが溜まっていたのか、今はとってもスッキリした顔をしている。


「と、とまぁ~こんな感じで当たると割れるんですが、やってみますか?」

「俺達もやりたいのは勿論なんですが、俺達以上にやりたそうな頭に、目でロックオンされていますよ?それ!」

水風船を持った手を適当に動かす、ケンツさんの目がその手の動きを追う!

「本当に新しい物が好きな人ですよね。ケンツさんは、まったく」

「小僧ーッ」

「ハイハイ、やりたいんですね。どうぞ持っていって下さい。」

「じゃあ頭とブルーの水鉄砲を、レッドとオイラ(イエロー)達が使わせてもらいます。」

「それじゃいきますよ!頭~」

パシャパシャ~

「2対1は卑怯だろぉ」

パァン、パシャ~

「でも頭は水の補給がいらないから、いいじゃないですか!」

パシャ~、パン、パシャー、パシャシャシャ~パン


イエローとレッドのコンビはいいな!1人の水がなくなったら、もう1人が打つ!の繰り返しでいい援護をしている。

一方ケンツさんはグッショリと濡れている。避けるのが下手くそすぎる。むしろ当たりにいっているんじゃ?

「皆~ほどほどで切り上げてくださいね。体調を悪くしますからね。」

「「おおっ!、はーい」」

ゴォーン、ゴォーン

「うん?鐘の音が聞こえる。時間がたつのが早いな、もう少しで閉店の時間だ。」

しかし、水鉄砲は壊れたりせずに水が出るし、水風船はちゃんと割れて、効果的に服を濡らして役目を果たしてくれるしで、試作は成功だな!


試作もいい感じだし、閉店までの時間を利用して、水鉄砲と水風船の在庫を作っていようかな。

┉┅


よっし、在庫はこのぐらいでいいだろう、数個は店頭に並べよう。


店舗に移動してセルフを探して声をかける。

「セルフ、新商品を出すからプライスを書いてくれ、値段はセルフが決めていいんだが、水鉄砲はブーメランよりは安く、けん玉よりは高く、水風船は竹トンボより高く設定額を決めてくれ、それと使い方はスタッフにお声かけ下さいと書いてくれ!また、水鉄砲は故障したら修理することも書いておいてくれ!俺はこのままディスプレイを並べてくるからね。」


「メディ様、書いてきました。確認をお願い致します」

「大丈夫だね、並べていこうか。」

「そろそろ閉店にしますか?」

「そうだね、ケンツさん達を呼んで来るよ。セルフはギモーブさん達に帰ってもらうか、店舗から出てもらうように声をかけといてね。」


俺はラボにいる皆を集めてから、その後店舗に戻り、全員がいる事を確認して声をだす。

「今日は新商品の試作をやってもらいましたが、どうでしたか?気付いた事、聞きたい事、こんなことをしたい等、意見はありますか。」

「「面白かったぜ(ッス)」」

「けん玉はなんとなく説明できるんですが、水鉄砲等は説明しても想像がつきにくいので、実際に使っている所を見せられればな~と思いました。」

「流石はセルフだね。確かに実際に見てもらうか、やってもらうかで、購買意欲も出る出ないと分かりやすいね。ご褒美に綿菓子をあげよう!」

「メディ様これは?」

「新作の綿菓子だよ、美味すぎるからあまりあげたくないけど、良いこと言ったから特別賞!ちぎって食べるか、そのままで噛めたら食べてね。いや、舐めてねッかな?」

「はむ、ふぁ~!はむ、はむ、ふぉー!」

「味はどうだい、聞かなくても顔でわかるけど?」

「溶けてなくなってしまいます。雲のお菓子のようです。美味しいです!」

「そっか、それはよかった!」

「「俺達のは?」」

「聞いてたでしょ、ご褒美だって!」

「楽しかった」

「それじゃダメ」

「小僧~」

手を上げるケンツさん

「はい、ケンツさん」

「残り2店舗分のスペースが空いてるんだ、1店舗分を体験型の遊技室にするのはどうだ!」

「┅┉┅┉」

「こ、こぞぉ~ッ、小僧?!皆もどうした?何で誰も喋んねぇ~おい、おいって!」

「い、いや~ケンツさんがまともな意見を言うから、ビックリしちゃったよ、お笑い担当の筈なのに、たまに予想外の事を言うんだから、やめてよね~もう!人によっては言葉の暴力ってあるんだからね。」

「うわ」「ひどい(ッス)」

「でも、良い意見だと思うよ、はい、綿菓子のご褒美です。」

「おお~すまないな、どれどれ、はむ、はむ、ゴクッ┉┅小僧!これはすげぇ、口に入れたら溶けてなくなる。とんでもない食い物だ。」

「「頭~いいな(ッス)」」

食べてない3人が俺を見てる。俺は顔をそらすが回り込んでさらに顔を見られる。

「くっ、わかったよ、あげるよ!小さいサイズのを少しだけだよ」

「やった」「やってみるもんです」

「はい、これを3人でっと、こんなもんかな」

「小さい┅でもむちゃくちゃ美味い!」

あっ!ケンツさんが綿菓子をマジックバッグに入れた、チビチビ食べるのかな?かなり気にいってくれたみたいだ。


「さぁ閉店にしよう。」

お客様がいない事を確認してから、俺達はドアをロックした




ゴムの木出そうか、魔物の腸で代用しまくるか、悩みます

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