転生者もふもふに出会う幼年期4
少しつづ長めに投稿出来ればと思います
廊下からこちらに向かって来る気配がする。
カチャ┉静かな音がした瞬間スーッと扉がゆっくりと開く
「メディ~朝よ、ご飯にしましょう」
「はい、マーマ」
「メディはパーパが抱いていってあげるよ」
「ううん、自分で歩けます。お兄さんだって自分で行ってるし。」
「そ、そうかぁ~疲れたら言うんだよ。」
はぁ~わずかな距離で過保護すぎだろ、どんだけ俺の事が好きなんだ我が父よ。
食堂の自分の席に座り兄に挨拶をする。
「スコット兄さんおはよう!」
「メディおはよう、今日も元気でなによりだ」
両親も席につき食事がはじまる。さてうちの家族だが、両親は辺境伯領地で商いをしている。
主に食材や調理器具を扱い、カフェの様な食堂も併設している。食材が足りなくなったら、厨房から商店に行き補充もできる。以外に抜け目ないつくり。役割分担はパーパが商店、マーマが食堂といった持ち場だ!
そういえばマーマの名前だけ紹介してなかったな、この際だからもう一度全員の紹介しよう。
「メディ」 俺 3歳、もうすぐ4歳 母似
「パウワ」 パーパ 30代前半
「カチュア」マーマ 秘密、恐くて聞けん
「スコット」兄さん 8歳美少年
これが俺の家族だ。後はお手伝いさんのような方々数名
食事も終わりティータイムを楽しんでいると、仕入れの事で両親が話しをしている。どうやら隣村まで近々行くらしい。生まれてから家の庭以外出たことがない俺は、つい口を挟んでしまう。
「パーパ、ボクも行きたい」
「メディ、街の外は悪い人達や、魔物もいる。危ないんだよ、それでも行きたいのかい?」
「行きたい」
「連れて行くには少し早いと思うけど、隣村までならいいかな?ママはどう思う。」
「良いわよ、でもパパが仕入れ中は護衛の人と一緒にいる事、それと近いとはいえ旅なのだから、万能魔法の訓練を始めます。飲み水を自分で出せる位にはなって欲しいな」
「スコット兄さんはどうする?」
「ボクは遠慮する。暑いし、汗でベタベタになりたくないし、なにより浅すぎる川で身体を洗いたくない」
「じゃあ、1週間後にパパとメディで仕入れに行こう」
「メディはママとこれから万能魔法の訓練を始めます。」
「庭でやりましょう」
自宅から離れた庭の中ほどの場所に到着し、万能魔法の説明から訓練までが始まる。
「メディ、万能魔法というのは生活するのに便利なうえに、適性のある人なら属性魔法も扱えるようになります。
」
「属性とは、火、水、風、土、闇、光、無、と言われています。それ以外にもあるけれど、扱える人はいないとも言われてもいます。」
「まずは魔力を感じる事から始めましょう。こんな感じよ、身体の中に隠された力を大きくしていき、状態を維持して」
「はい!」この程度ならもうできる。しかし、隠された力って、教える側と俺のイメージが合わなすぎる。ママには悪いが俺のイメージと知識でやっていこう。
「マーマこんな感じかな?」
「メディ~凄いわ!1回で出きたのね。次はそのまま、両手を合わせて胸の前に持っていき、水を思い出して念じて」
「みず、水、みずかぁ~」どうせなら美味しくて、尾瀬とか雪解けの綺麗な水をイメージしてぇー
「はははっ、すごい、でた。そして冷たい」正直かなりテンションが上がりました。
「メディ、水の量が凄いわ魔力は大丈夫なの?というか今あの子水が冷たいと言ったような」
気になってメディの水を触ってみる。かなり冷たい、しかも美味しい!、私は興味本意でメディに言ってしまった。
「メディもっと水を冷たくできたりするかしら」
「水をこれより冷たく?」雪解けよりさらに冷たくか、うんフラペチーノやスムージーのシャリ·シャリとしたあれかな。液体から固体の中間かな
「マーマできたよ」さらに氷柱ができるイメージで、俺の手から触ると崩れる氷柱ができる。
「!!!メ、メディ、あっ」どうしよう~これって属性魔法よね。しかも氷かもしれない。ちょっとしたパニックだわ
「もっと冷たくできたりなんてぇ、ふふふ」な、何を私は言ってるのよ!
「もっと、もっと冷たくか、むむっ」これ以上はイメージとして液体窒素だよな~アニメとか漫画なら絶対零度!!とか叫ぶんだろうなぁ
「やったっマーマ、これでいいのかな」やっばい完全に氷じゃん、いいのかな。
「メディ~お·は·な·し·しましょ」これはもう氷属性ね。扱える者がいなかった。
メディが言うには冷たく、とっても冷たく念じていたらできたらしい、旦那が若い時に雪山に入った話しなども、氷魔法に影響しているのかしら、次の万能魔法を教えるの戸惑うわ。
あまり間隔が開かないように投稿出来ればと思います