転生者はなんちゃってオーナーです
遅くなってすみません
商業ギルドに着いた、中に入って受付に並ぶ
「いらっしゃいませ、こんにちは」
「こんにちは」
「本日は買い取りですか?」
「今日はお店を出すので、ギルドの登録をお願いします」
「メディ様はまだ登録は~」
「いや、俺じゃないんです。ここにいるケンツさんに登録してもらい、店舗の代表もケンツさんです。僕はオーナーです」
「わかりました。では、こちらに記入して下さい」
「えっ、ケンツさんって27だったの?(ッスか)」
「えーーーーっ」
「うるせー!」
「んんっ~ッ!コホン、ありがとうございます。少々お待ちください┉┅お待たせいたしました。こちらがギルドカードです」
「ありがとうございます。そういえば、依頼表が貼ってありますけど、どういった人が受けるんですか?」
「あれですか?いずれは自分の店舗を出す為に、または行商が好きな人とさまざまですね。依頼表を出した村に行き、信用されたら稀に指名される事があります。指名の場合はギルドが間に入らないので、報酬額が自分の物になります」
「なるほど、わかりました」
「ところで、店舗ですがどの様なお店を出すのですか?また、店舗名は決まっているのでしょうか?」
「店舗名はプロセウス·ウッドです。家具類、雑貨、土産物を置こうと思っています」
「土産って何ですか?」
俺はポケットに手を入れて竹とんぼを出す
「例えばこれ!箱の中身は竹とんぼって言います。ボクの店舗でしか売っていません。王都や、他の街から来た人が、当店で竹とんぼを購入して誰かに渡しますよね。気にいった人は買いたいけど自分の街にない、何処で買えばいい?すると竹とんぼのこの箱の部分に、買った街と購入店舗名を焼き印しておけば、その人が街に立ち寄った時に買ってくれるかもしれません。また、これを貰った人は辺境伯領地まで行ってきたのか┅と話題にも上りますし、遠くに行かなければ買えない物って、貴重じゃないですか?なんてね。という訳で当店の小物は、お土産の竹とんぼ┅みたいな言い方に統一します」
「な、なるほど、参考になります」辺境伯領地限定の品物か┉
「それでは、失礼します」
商業ギルドを出て店舗に戻ってきた、まず店舗名を書いた看板をかける。
「うん、良い!よいよ~」
「いつから店を開けるんだ」
「もちろん今からだよ」
「セルフは店番をお願い、釣り銭は休憩スペースのカウンターの引き出しに入れておくよ、鍵はちゃんと付けてね」
「フール、デミはセルフを守ってね、俺達はラボにいるからね」
┉┅
┅
「床の洗浄は終わってるが、他に何かやるのか?」
「いままで皆を小さくしていたけれど、城門を出て目立たない場所で準備ができしだい、大きさを戻そうと思ってるんだ」
「いいけどよ、お前に飛ばれちゃ追いつけないぜ」
「うん、わかってる!それで皆にも飛んでもらおうと思ってるんだけど┅どうかな!ダメ?」
「どういうこった?」
俺はこの間作成したフライフィンを3個を出した。
「これはフライフィンという空に浮くボードなんだけど、ケンツさん以外乗ってみてくれないかな?」
「「┅┉」」「浮くんッスカ」「でぇじょぶかな」
俺は魔力の入れかたと浮いた時の体重移動、スピードの出し方を教えていく。
「乗りなれてくると、こんな動きができるようになります」俺は2回転したり、ジグザグに動いたり、色々な動きを見せた。ブルー達3人は、俺が動くだけで目をキラキラさせている。男は好きだよね、こういうのが!
「さぁ、3人とも乗って動いてみてよ!」
「うぃたぁ」「おおっ」「面白い」
「それで俺のはどうしてないんだよ、俺だけ走るのか~」
「ケンツさんにはこれね」
アメリカンスタイルの変形エアバイク(エアでいいのかな?)を目の前に出す
「おお~」「何なんすかそれ」「カッコいい」
「これは、うん、うん、よし、これな!!」
「ケンツさんの目がキラキラしている。気に行ったらしい」
俺は乗り方を実践してみせる。アクセル、ギアチェンジ等は何回もやって見せる。変形させてエアタイプにして運転してみる。ヤッパリカッコいいなぁ~
「はい、ケンツさんやってみて」
「おう、まずは普通に走ってっと┉┅?!┉┅」
ケンツさんは楽しそうに乗りまくり、なれた感じで空を飛びまくり、地面を走りまくっている。
「ケンツさ~ん降りてきてぇ」うっわ、めっちゃ嫌そう~
「もう少し駄目か┉」
「狩りに行く時に乗れるからね」子供かよぉ
「それで乗った感じはどうだった?飛ぶ高さは5mにしたんだけど、もっと高くしてもいいなら設定しなおすからね」
「かなりいいですね、なれれば高さをもっと上げたいです」
「頭だけ羨ましいっす」「うんうん」「それは思う」
「てめえらぁ~ぜってぇ渡さん⁉️」
「まあ、いつかは作るからゆっくり待ってて!」
「それと皆へこれを渡しておくね。腕輪3個はブルー達、指輪はケンツさんへ」
「なんだこれ?」
「マジックバッグになってるから、自分のボード、バイクを入れて持ち歩いてね。使い方は┅┉!!」
「じゃあ皆使ってみてよ」
「おおぅ、消えた」「スゲーッス」
さて、セルフ達に声かけてから自宅に向かうか、そろそろ夕食の時間帯だ、お店をクローズにして帰ろう。