転生者もふもふに出会う幼年期3
少しだけ長めです。
「本当に坊やは嫌そ~な顔するわね。ふふっ!」
「ヴァ~ブウウウ~」ママは好き。
「あなた立ち直って! いくわよ、坊や後でまたね」
両親共いなくなったな、さて、日課の魔力トレーニングを始めるか、身体の中の血管を血液が流れるイメージで、んんんっ~ ぷうっ!身体が熱いポカポカする。誰もいないしそろそろ飛ぶ訓練もしよう。
飛ぶとは言ってもいきなりは無理があるよな~よし、浮く事からはじめるか、お風呂上がりの身体からでる無色の湯気のような気体?っぽいイメージをしてぇ、「浮けっ」ふぉ!!おおっ浮いてる。5㎝くらい、今度はそのまま1m先まで進むようにイメージすると、エアホッケーのパックを優しく押したようにスーッとそこまでいく!面白いこれは練習あるのみだな。
「ただ練習中に誰かに見られたりするのは不味い、スキルを造るか」
どうするかな?イメージ的には視線を感じるけれど誰もいない時。いや壁に貼り付いたゴキちゃんを見つけた時のような~捜す、気配!?これだ!
「索敵と気配察知」
魔力が結構持っていかれたな、さて、ママたちは何処かな!?結構離れた場所に点となって頭の中に表示される、何人かいるな?目を瞑ってママとパパに色をつけられるか試そう。色は青かな?うんできた。しかし他の人達は誰なんだろう。答えてくれる人もいないし、今はステータスをみてみるか。
「名前」 坊「仮」
「年齢」 0
「職業」 ┅
「知力」 136
「体力」 2
「魔力」 206
「腕力」 ┅
「防御」 ┅
「敏捷」 ┅
「スキル」 言語理解 飛翔 状態異常無効 調理 慈愛
索敵 気配察知
「ユニーク」 スキル創造
うん? 名前が坊「仮」なんだ? まだ名前決まってないのか。
スキル言語理解に「ウンチクがある」創造したとき共通言語を混ぜつつスキル作成とある。ふーん
飛翔は「空飛びたい」だよな。
状態異常無効は「身体丈夫?」病気、誘惑、毒、混乱┅なるほど、内面的に丈夫だということか
調理は「前世の職業かな」美味しい物を作ったり食べたり、どんな食材があるんだろう。
慈愛は「悪意のない者達から愛情を注がれやすくなる。」
索敵は「自分以外の人物、敵などの場所を探知する」
気配察知は「生物が近づくと気配でわかる 」
ユニークは「俺だけの特殊スキルね」
スキル確認も終わったし、練習を再開しよ。と思ったら、誰かが部屋に来そうだな、今日はこれまでだな。
まぁ時間はまだまだあるし、じっくりやっていこう
あれから三年ほどたちました。
順調に成長し、俺は3歳になった。
この三年はあっという間に月日が過ぎ去った。まず体力が少ないので、スキルで「身体強化」を作成した。
結果、寝返りがやりやすくなり、ハイハイという匍匐前進モドキをやり続け、最終目標の2足歩行をプルプルしながらクリアした。
がしかし、2足歩行の速度が遅いことに納得がいかず、スキルで「重力魔法」を作成した後、自分の身体に徐々に負荷をかけていく方法を思いついた。この方法は身体と敏捷が鍛えられるとあって、一挙両得である。
そういえばついに名前が決まった。
「メディチュアル」俺の名前だ、もっとも「メディ」と呼ばれることがほとんどだ。
どうやら3歳をめどに名前をつけているようだ、何故すぐに名前をつけなかったのか両親に聞いた事があり、どうやらこの世界は生後1年未満から3年未満は死亡率が高く、10人に1人から2人は亡くなっているらしい。
前世の知識がある俺は感染症、慢性疾患、だろうとは思っている「はしか、おたふく、等かな」親としては生後まもなくから、死亡するかもしれない我が子に名前をつけることはしないらしい、なんでも名前をつけると、愛着が出てしまい亡くなった時に辛いらしい。
また、治癒魔法はあるものの、原因となる ウィルス 抗生物質の知識がないので、治癒魔法をかけても治療するイメージができずに効果は薄いらしい。
「俺には状態異常無効があって、本当に良かった」
はっ!いけない昔を懐かしんでしまった。両親が近づいてくるな。
マイペースの投稿ですみません