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いっくん


「その辺のもの、適当に使っていいから。」


「あ、ありがとう。」

やばい、どうしよう。

頼れる人もいないからいっくん(仮)についてきちゃった。


「・・・シャワー浴びたら?」

いっくん(仮)がお風呂を親指で指している。


「え・・・でも。」

キャー。やばいやばいやばい。そんなセリフ言われたの初めてなんですけど!

漫画でしか見たことないんですけど!もしかしてワンナイトカーニバル開催されちゃうの?

そうなの?いっくん(仮)。



「そんなドロドロで気持ち悪いだろ?ていうか俺的にも入ってほしいんだけど、部屋汚れるし。」


「・・・ですよね~。」



・・・



なにこれ、どうやって着るんだろう。


「あの~、この服なんですけど。どうやって着れば。」

壁から顔だけ出していっくん(仮)に質問した。


「腕と足を穴から出した後、首の辺りにある赤いボタン押す。」


キュ~ン。

ボタンを押すと服が体にぴったりとフィットする。

なんだろう。昔から着慣れている服を着ているかのように、すごく動きやすい。


「お風呂と着替えありがとう。」


「いいよ、別に。それより、俺あんたに興味あるんだよ。」


「興味って?」


「トランスレーターがないと会話できないってことは、カムニアの人間じゃないからね。

見た感じ、服もこの世界のものじゃないみたいだったから、たぶん異世界から流れてきたドリフターだろうなと思って声かけたんだ。」


「待って待って。先、君の名前教えてもらっていい?」


「イルミナ。」


「イルミナ君だね。あたしはカエデよろしくね。

イルミナ君だとちょっと長いから、いっくんって呼んでもいい?」


「カエデ。」


「何?」


「この世界に来たばっかりのあんたにこんなこと言うの気が引けるんだけどさ。」


「?」


「たぶん、カエデ・・・あんたが元々いた世界には戻れないよ。」


「ええ?!」

っていうかあたしの提案はスルーかーい!


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