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勇者の凱旋Ⅱ

僕には、この世界がわからない。

この凱旋パレードは勇者という英雄の為のパレードではないのか?


アルの悲痛の表情はなんだ?

勇者? 勇者とは?


と、民衆の声援が一際大きくなる。

勇者のパレードがこの通りにやって来たのだ。


民衆は、老いも若きも熱狂的に叫ぶ。

勇者が手を振るたびに・・・黄色い声援が飛び交う。


一瞬。僕は勇者と目が合う。


と、僕が瞬きをした瞬間、勇者が僕の前に現れる。

近くで見ると、凄い大男だ。しかも、何と綺麗な顔立ちをしているのだろうか?

けれども、何かが・・何かがちがう・・・

僕は、気持ちの悪い汗がどっと噴き出る。


勇者が僕とアルを眺めて・・・喋る。

「おい、小僧、後ろのガキはなんて顔をしてる。私のパレードを侮辱するのか?」

僕はあわてて、アルを自分の影に隠す。

そして、勇者を睨む。僕の知り合いを友達を・・・


と、勇者が僕に顔を近づけ

「ん?・・・ん?・・・」 勇者はクンクンと僕の匂いを嗅ぐ。


「おい、小僧! お前は何者だ?」

と勇者が喋ったと思うと、僕はバランスを崩して倒れる。


僕は尻餅を付き、僕の目の前には赤い何かがシャワーのように止めどなく出ている。

僕の右足の膝から下が無い。

僕の右足から血が溢れ出る。

「うぁあああ・・・」ぼくが右足をおさえる。

アルは一瞬、唖然としていたが、布切れで僕の右足を縛る。


「おい、お前からあの女、魔王と同じ匂いがする。お前は魔王の何かか?」

冷徹な目で勇者は僕を睨む。


「ふむふむ。質問だ。多分、お前は魔王を知っている。で、だ!」

「今最初に浮かんだ女の名前を言ってみろ?」

勇者は僕の首の下に剣を置き、僕が喋るのを待つ。


一番最初に浮かんだ女の名前・・・

僕は考えるまでない。彼女だ。


と、剣が飛び、今度は僕の左手が飛ぶ・・・・


「ふむ。今一瞬、浮かんだか・・・喋る気は無いようだな・・・」


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