表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

第1章 彼女と僕

彼女は埠頭の先から海を見ていた・・・


「私、この国が嫌いだ。」

突然つぶやいた彼女は、今度は立ち上がり、防波堤の先の海の方に歩いていく。

「そんなに・・・先まで行くと危ないよ、。」

と僕は彼女に向かって言う。

「この国も・・・ここにいる人も、みんな~みんな。無くなっちゃえばいいのに・・・」


「みんな、いなくなっちゃうと生活出来ないよ。」

と、僕は答える

「フッ そうだね。君は現実的だね。そうだね。困っちゃうね・・・じゃ、私がいなくなれば良いんだ・・・」

夜の海。波音だけが響き。。。夏の夜。そう答えた彼女の表情は見えない。


「それは,ダメだ! じゃないと・・・僕が困る。」


「そうなんだ。君が困るんだ・・・じゃ、もしも私がいなくなったら・・・私をさがして・・・」


それから3日後、彼女はこの世界から姿を消した。


それは、突然で、いや、実際に嫌な予感はしていた。3日前の会話から。。。


僕の前から、いなくなるのが怖くて、恐ろしくて、泣きたくて・・・で、彼女の家から学校まで、学校から家まで毎日、ずっと一緒にいるつもりだった。


3日後の彼女がいなくなる日、僕は、学校の先生に呼ばれ、彼女と一緒に下校することが出来なかった。


それまでの3日間は、彼女は明るくて、僕の冗談にも笑ってくれていたんだ。実際、いつもの彼女通りだった。

安心してしまっていた・・・・安心しようと思っていた。


世界は如何すれば、巻き戻せるのだろう・・・


3日目の帰り道、忽然と姿を消した彼女。


親や友達とかは誘拐だ。家出だ。と話していた。


違う。違うんだ。彼女はいなくなった。魔法のように忽然と・・・


親や友達、警察何かには決して見つからないだろう。


でも、3日前、確かに彼女は言ったんだ。


「・・・・私をさがして」と


僕は、泣いてはいけない。諦めてはいけない。絶望してはいけない。間違いなく、彼女は僕が見つける。


きっと、必ず 彼女見つけるその日まで・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ