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らっかせいの花の咲く頃に  作者: 真鳥 狩亜
第一章 落下精
8/25

8 部室へGO!!

「ど、どうしてですか?

だって、二を選んだら」


「借り。」


「へ?」


「お前。天野原だっけ?に、借り、あるから。」


 普通なら、こんなついさっき知り合った奴とは逃げないだろうけど…。


「たった、たったあれだけのことがですか?!

そんなの、どうだっていいじゃないですか!!」


「どうでもよくない。

俺ってこう見えて、義理堅いからさ。

ちゃんと借りは返すぞ?」


 つか、そもそも。

 普通なら、こんなシチュエーションありえないし!


「こんな時に冗談を!

こういう時は一を選んでくださいよ!!」


 …ああ、めんどくさ。


「じゃあ、選択肢作んなよ。

めんどくさい。

天野原、お前…助けてほしいんだろ。」


「なッ?!」


 まあ、つまりだな。


「俺は、天野原筴果…いや、この黒髪美少女を絶対助ける!

救ってやる!」


 俺は、多分…にやっと、滅茶苦茶自慢げに笑った。

 

 あれ?

 天野原も…笑ってる?


「ふふっ。」


 ―――――――――――ん?


「先輩、あんまり大きな声出さないでください。

ここ、一応学校の敷地内ですよ?

あと、その顔……。

気に入りませんね。」


 ―――――――――――え?


 急に暴風が!


 って、え?


 風、下から来てんじゃん!!


 でも、下には何も無いけど……?


 いや!

 何か…何かピンク色に光る輪が、俺と天野原を囲んでる?!


「ココ・ティナ、私たち追いつける?」


 ピンク色の輪の中心から大きな穴が開いていく。


 おや?

 それって…、俺たちのいるところじゃないの?!


 隣を見ると、天野原…満面の笑み?!


 今の発言ってまさか―――――?


「うわあああああああああああああああ!!!

嘘だろおおおーーーーーーーーー?!」


 つまり、穴が開くってことはさあ。

 落ちるってことだよね?

 そうだよね?


 俺酔うし!

 まじで酔うし!


 こんな得体の知れない穴|(もはや穴でさえもないかも?!)に落ちて、俺もう死ぬうーーーー!!!


「笹原先輩、つかまってください!

とりあえず、今から先輩の部の部室に行きますから!」


 こんな暴風の中、お前の声はよく通るな?!


 つーか、もう訳わからん!


 ―――――――――――何故こうなったんだ?!

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