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らっかせいの花の咲く頃に  作者: 真鳥 狩亜
第一章 落下精
2/25

2 そんなこんなで俺は学園生活を送っている。

 とある異世界の海の中にぽっかり浮かんでいる島。

 

 ―――――アリアナ精霊皇国―――――

 

 この、俺の住むアリアナ精霊皇国は、人間界ではまず在り得ない小さな精霊…エルフ達が人間と共に暮らす、この異世界でも珍しい国だ。


 青葉の茂り始める五月。

アリアナ精霊皇国の東の端、比較的裕福な国民が暮らす小さな町、マリノワール。

国の中心にある首都ドランドールからは少し遠めだが、ゆっくり歩いても五時間ぐらいあれば着くだろう。

 

 そのマリノワールに私立ドレイド学園という中高一貫校がある。俺はその学校の生徒だ。

その私立ドレイド学園は、成績の良さから国民から多くの人気を集め、入学試験の合格率は三十パーセントになると言われている学業の名門校だ。


 この学園は中身である生徒の成績の良さだけではなく、学園の見た目も名門校という肩書にあった美しいものだ。

人間界では…そう、バロック建築と呼ばれる様式の建造物だろう。その建造物は、北棟・南棟・東図書館塔・西図書館塔・部室棟の五つある。


 その内の北棟は二階建てだ。

が、面積があまりに広すぎて一階だけでも十五部屋以上あり、二階分となると三十部屋あることになる。

 そして、そんな北棟の部屋の多くを俺たち生徒たちの教室が占めていて、他は職員室が各階に一つずつあるぐらいだ。

 

 つまり、部屋が三十二部屋あるとしたら…、一学年五クラスあるということになる。

 

 一クラス四十人だとしてもだ、全校生徒が二百人というのは名門校としても、公立の学校でも、あまりに生徒が少なすぎる。


 まあ、それはいいとして…。


 この北棟には大きくはないが、一応の特徴がある。

それは、北棟の屋上の真ん中らへんから


 「ばばーーんっ!!」


という感じで突き出ているドームだ。

あの中に何があるのかは知らない。


 が、とりあえずデカイ。

 無駄にデカイ。

 邪魔な程デカイ。


 それぐらいしか取り柄がない。


 だから、ぱっと見て


「おお!あれが北棟か!」


という目印にしかならない。


 つまり、ドレイド学園で北棟を探すならドームに向かえってことだな!


 そして、南棟。

これは一階建てだ。

この南棟は、北棟と二つの渡り廊下でつながっていて、北棟よりかは面積が広い。


 南棟の一階は、理科室が二つと美術室、家庭科室、会議室がある。

まあつまり、特別棟みたいなとこだ。


 …ん?


 何故俺が「一階は」という表現をしたのか?


 言い忘れてたな…。


 南棟は二階は無いが地下がある。

まあ、あるって言っても荷物置きみたいなところだ。

 美術の道具とか、理科の実験道具とか…まあ色々だな。


 薄暗くてじめじめしてて、俺は絶対行きたくないなー。


 それから、東と西それぞれの図書館塔。

東も西も三階まであるが、塔なので一つの階ごとの面積が小さすぎる。

 そのため、図書館塔は二つあるのだとか…。


 東と西では、置いてある本の種類が違う。


 東は、辞書や図鑑、問題集、資料集などの勉強に役立つ本と、雑誌などの娯楽目的の本がある|(この組み合わせって一番やっちゃいけないやつだと思うんだが…)。


 西は、古今東西の小説や物語の本が置いてある。


 もちろん、人間界の本もだ。


 あ、何故俺たち異世界の人間が人間界のことを知っているのかと言うと…。


 俺もよくわからないのだが、たまに…二年に一度ぐらいに、俺たちの住む異世界に人間界の奴らが……。

 そう、異世界召喚だっけ?

それをされてしまうのだとか。


 何故なのか、召喚しているのは美少女などではなく、この世界そのものなのだとか。


 これは、なんとかかんとかっつう西図書館塔の本に載っていた。


 …はずだ。


 おお!

話が逸れてしまった。


 最後は、部室棟だ。

部室棟は名前のまんまの二階建てで北棟と同じぐらいの面積だ。


 ドレイド学園は、運動系の部活がテニス部・サッカー部・陸上部の三つしかないのに対し、文化系の部活が吹奏楽部・軽音部・合唱同好会・演劇部・美術部・被服研究会・料理研究会・理科研究会・園芸部・放送部・ドロップ同好会で十一もあるのだと。


 正直、多すぎるだろう…。


 この、文化系の部活の多くが部室棟に部室をもっている。


 建物はまあ、こんなもんかな…?


 ああ、そうだ!

 位置関係だな!


 忘れてた。

 学園まじ広いわあ。


 学園の周りは柵で囲われていて、北から順に説明すると…。


 裏口が二つあり、その近くにほんの少し雑木林がある。

 で、東から、小さな花壇兼畑があり、北棟があり、北棟の三倍の面積はある南北に長い運動場がある。

 そして、南に行くと、南棟があり、花壇兼畑の南側に東屋がある。

 そしてそして、東と西それぞれ図書館塔があり、また南に進むと運動場と同じぐらいの広さの、柱で囲まれた広場があって、太い道が続いてやっと正門だ。

 太い道はまあまあ長くて、道に沿って人間界にもあるという桜の木が植えてある。


 …………どやっ!!


 やっと説明終了!

頑張っただろう、俺!

まあ、そんなこんなで俺は学園生活を送っている。


 今のじゃわからんな…。

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