3.5
ラズの身体をキツネのロボットから人型のロボットに変えた。研究用だ。人型は一般には販売中止されていた。以前、技術者倫理の講義で話しは聞いていた。性能の面で人間と同等以上になったロボットは、より美しく作られるようになっていった。どうせ買うなら美男美女のロボットの方が売れるのだ。結局、人間は見た目で判断する。人間より美しく、単純な労働力としては人間以上のロボット。そんな、ロボット達に仕事を奪われていく人々。そして、リアルに作られたロボットがどうなったのか。しかし、悪いのはロボットでは無い。われわれ、人間に問題があったのだ。それでも、罰を背負ったのはロボットたちだった。同じ美しい顔をしたロボットの山。あれ以来、人型のロボットは生産されていない。僕たち人間の罪は隠されたままだ。
教授たちと新エネルギーがもたらす恩恵について、話をしていた。この都市ではエネルギーが不足している。コンピュータの性能は毎年右肩上がりで成長している。もちろん、消費するエネルギーも増えている。それはコンピュータが連携することで、性能以上に急激に増えていた。新エネルギーは必要不可欠な技術革新なのだ。しかし、不安はあった。このまま、成長を続けて行くのだろうか。成長の陰に大事な何かを忘れてしまっている。そんな気がしていた。
カレンはラズと遊ぶことの方が多くなった。子供の身体をしたラズの方が親しみ易いのかもしれない。ラズの学習レベルも小学生程度だ。ちょうど、よいのだろう。少し、嫉妬に似た気持ちを感じる。寂しいだけなのかもしれない。子離れできない親の心境だろうか。それでも、楽しかった。カレンとラズは毎日のように成長を感じることができた。こんな風にいつまでも二人の成長を見ることができたらと思う。じいちゃんもこんな気持ちを抱いていたのだろうか。まだ、思い出すと泣きそうになる。もう、後悔はしていない。じいちゃんから教えてもらった感情だけはラズに伝える。そう決めていた。
すいません。まとまりませんでした。前作の「反逆」と今回の「反逆(裏)」はいつか、ひとつの作品にまとめたいと思います。この二つをまとめるアイディアというか表現方法を思いつけばよいのですが・・・。




