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第7話 笑劇のラスト?!異変よ永遠に。(最終話)

登場人物紹介

猫柳明美 ちろらし探偵社所長、通称ネコミ。

柴今日子 新人探偵、通称シバキョン。

     バディはちょまる。

二階堂  二階堂研究所所長、通称シザー。

名和由紀子 ちろらし探偵社所員、通称ユーキ。

津村剛史 ちろらし探偵社所員、通称タッキー。

ちょまる 異変探知犬、探偵犬、

     シバキョンのバディ。


*登場する名称等は全てフィクションです。

石山博士の自宅に来た。

ここがクーソーズの最後の拠点、と言っても1人しかいない。

「石山博士ですね。」

「誰じゃ、あんたら。」

「隣の事務所の者です。」

「はっ、お隣さんが何の用じゃ。」

シザーさんが前に出る。

「よっ、石山さん久しぶり。」

「お主、二階堂のせがれか。」

「オヤジが世話になったな。」

「またワシの研究を邪魔するつもりじゃな。」

アンタの危ない研究放置出来る訳ないでしょ。

「あの、石山博士。何で異変の元凶なんて作るんですか?」

「お嬢ちゃんには分からんのか、このワクワク感が。」

ヤバいものでワクワクすんなよ。

「博士がそんな危ない物作ると皆が困るんですよ。」

「ワシャ困らんが。」

ジコチューか。これじゃ二階堂博士も大変だったろうなぁ。

「とにかく、これ以上の研究は止めてもらいますからね。」

「ワシの研究ライフは誰にも止められんぞ。」

このジジイ、誰か何とかしてくんないかな。


博士はまた何か実験し始めた。

「ちょまる、このジイさんどうよ。」

『ちょっと注意して止めるくらいならこんなことになってないよ。』

「頭脳は天才、気持ちは悪ガキ、迷博士イシヤマか。」

「ねぇ、所長どうするつもりです?」

ユーキさんもタッキーさんもヤレヤレって感じだ。

ネコミ所長とシザーさんが目で合図する。

「石山博士さん、どうしても研究を止めてもらうことは出来ないんですよね。」

「ネコミ、このジイさんに言っても無駄だと思うぜ。」

「お主らが何と言おうとワシャ止めんぞ。」

所長無理だよ。頑固ジジイに何言っても効かないって。

「では博士、どうなっても知りませんよ。」

所長何する気?

ん?博士の周りの空間が歪む。次の瞬間博士が消えた。

「しょ、所長!博士いなくなっちゃいました。テレポートでもしたんですか?」

「少し別空間で反省してもらいましょうか。」

どゆこと?


一旦事務所に戻り説明を聞いた。

昔所長は、異変が起こった時空間を操る能力があったんだって。

それは異変の消滅と共に無くなったみたい。

でも最近のクーソーズの活動により能力が復活したんだって。

あのジイさん、別空間に行ったくらいで大人しくなるかな?

数日間様子を見る事になった。


「そろそろ戻してあげましょうかね。」

「あのジイさん、塩漬けになってたりして。」

考え変わってるかな。

博士の家の空間が歪む。

博士が現れ部屋は元にもどった。

「石山博士、ご無沙汰ですね。」

「よう、少しは考え変わったか。」

ネコミ所長とシザーさんが近づく。

「あんたら誰じゃ。」

「ちろらし探偵社所長のネコミですが。」

「ん?そういやワシって誰?」

「おいおい、ジイさんボケたか。」

「石山博士、研究についてですが...。」

「ワシ石山って言うのか、研究とは何をしていたんじゃ。」

えー、どっかに記憶落としちゃったの?

「博士、異変について覚えていませんか。」

「異変って何じゃ?うまいんか?」

マジか、マッドサイエンティストからボケジジイに退化したか。

まあ、異変に関わらないのはいいが、何も覚えてないのは可哀想だよね。

「所長、博士どうしましょう。」

「異空間は年寄りにはキツかったかしらね。」

いやいや、キツいとかじゃないから。


あれから何日か経った。

今日もちょまると石山博士は庭で遊んでいる。

『博士、足遅くない?』

「ワシ、何歳か分からんが年寄りだから走れんよ。」

『年齢忘れちゃったの?』

「ちょまるちゃんは元気じゃの。」

ボケジジイとやんちゃ犬は今日も絶好調だね。

「研究し過ぎるのもヤバいが、タダのジジイも厄介だな。」

「イシヤマちゃん、今日も楽しそうね。」

ユーキさん、楽しんでちゃダメだよ。

「所長、このままじゃマズイですよ。」

「それじゃ、シバキョンに何とかしてもらいましょうか。」

無理だって。流石に何ともならんよ。

シザーさんが事務所に来た。

「ネコミ、やっと出来たぜ。」

「ありがと、シザー君。」

何か機械操作している。

「所長、これは?」

「シザー君に急遽造ってもらった記憶探索装置よ。」

「これで石山博士の中に入るんですか?」

「よろしくね、シバキョン。」


「ちょまる行くよ。」

『博士と楽しく過ごせたけど、何か足りないのよね。』

「遊び心とか?」

『そうかもね。』

シザーさんが操作すると周りが明るくなり、見知らぬ空間にいた。

「ちょまる、あそこにいるの石山博士じゃない?」

『間違いないわね。』

「あの、石山博士。」

「ああ、お嬢ちゃんはお隣さんじゃな。」

「異変物質についてですが...。」

「ワシも楽しくて夢中になりすぎたわい。」

「では、これ以上研究は?」

「異変については危険じゃからの。別の研究をするぞい。」

「では博士、元の世界に戻りましょう。」


機械音が大きくなり元の空間に戻った。

「博士、自宅に戻りました。」

「おお、博士が戻ったぜ!」

「博士、バンザイ!」

「ビバ!博士。」

「クーソーズの諸君。」

「やっぱ俺ら、博士と一緒じゃないとつまらんぜ。」

「ワシはもう異変の研究はせんぞ。」

「俺達、別に異変とかどーでもいいけど。」

「博士と一緒が楽しいじゃん。」

「また俺ら4人で楽しもうぜ。」

あらあら、お気楽4人組の再結成か。


その後博士と愉快な仲間達は海や山で研究ライフを楽しんでいるようだ。

シザーさんはよく分からん物を造っている。

たまにネコミ所長と一緒に出掛けている。

ユーキさんとタッキーさんは相変わらず依頼をスマートにこなしている。

私とちょまるは今日も名バディとして活躍してるよ。



ちろらし探偵社の事件簿2  完

シバキョン&ちょまる、これからもバディとして活躍?しそうですね。

最後までご覧頂きありがとうございました。

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