第4話 異変拡散集団!その名はクーソーズ?!
登場人物紹介
猫柳明美 ちろらし探偵社所長、通称ネコミ。
柴今日子 新人探偵、通称シバキョン。
バディはちょまる。
二階堂 二階堂研究所所長、通称シザー。
名和由紀子 ちろらし探偵社所員、通称ユーキ。
津村剛史 ちろらし探偵社所員、通称タッキー。
ちょまる 異変探知犬、探偵犬、
シバキョンのバディ。
*登場する名称等は全てフィクションです。
今日も朝から事務所の掃除をちょまるとしている。
「ねぇ、ちょまる。最近暇だよね。」
『そう言うこと言うと、事件とか起こるフラグだよ。』
「そんな訳ないじゃん。」
その時、事務所の電話がなった。
「はい、ちろらし探偵社です。」
「おう、お嬢ちゃんか。ネコミいるか。」
「シザーさんどうしたんですか?所長は不在ですが。」
「何だよ、留守か。まあいい。お嬢ちゃん、所長にすぐ連絡してくれ。異変が大量発生している。」
「えっ、大変じゃないですか。」
電話を切り、所長にすぐ連絡する。
暫くして事務所に所長・ユーキさん・タッキーさんが来た。
「皆集まった。」
「所長、恐れていたことがついに...。」
「奴ら、本格的にやりだしたか。」
何かヤバい感じだよ。
「先程二階堂君から連絡が入り、この近郊で異変が5箇所は発生したみたい。」
「同時に5箇所か。多いな。」
「さすがに5箇所となると手分けして当たらないと…。」
「そこで、今回は各自で対処してちょうだい。」
所長は、ユーキさんに学校と図書館、タッキーさんに工事現場と商業ビル、私とちょまるは郊外の洞窟にそれぞれ向かうよう指示した。
「あっ、シバキョン。」
「何ですか所長。」
「現場に向かう前に二階堂君の所に寄ってね。」
「了解しました。行くよちょまる。」
『いっちょ頑張るか。』
二階堂研究所に着くとシザーさんが待ってた。
「よっ、お嬢ちゃんもソロデビューだな。」
「ちょまるもいます。」
「何か昔のネコミみたいだな。」
『所長の新人の頃?』
「違うよ、らっちーとバディ組んでよく事件に対応しててよ。」
私も所長みたいにちょまると活躍出来るかな。
いや、活躍しないとだよね!
「ところで、所長から寄るように言われたんですが。」
「これな。2人とも装備してくれ。」
「この機械は?」
『これ、シバキョンとちょっと違うよ。』
「ちょまる用にカスタマイズした。機能は同じだ。」
「どういう仕様何ですか?」
「こいつは、対異変保護装置っと言った感じかな。」
「なら、異変に突っ込んでも大丈夫なんですか?」
『ちょっとシバキョン、無理しないでよ。』
「まあ、ある程度までは大丈夫な設計だ。それとこれもな。」
シザーさんが何か武器みたいなもの持って来た。
「これって!」
「敵集団対策だな。おそらく奴ら本格的に出て来たからやり合うことになるかもな。」
『マジ戦闘すんの!』
「異変をばらまく連中だ。素直に言うこと聞くとは思えん。」
「やるしかないって事ですかシザーさん。」
「今まで異変対応でやっとだったが、本体の奴らをやらない限り解決しないぞ。」
正直どこまでやれるか分からないけど、町の平和の為にはやるしかない。
「よし、ちょまるやるよ。」
『やるっきゃなさそうね、シバキョン。』
装備・武器を準備し、異変の現場に向かう。
「ちょまる、ここの洞窟かな。」
『反応強いから間違いないかな。』
「どんな異変だろ?」
『見れば分かるよ。』
慎重に洞窟内を進む。
奥に部屋みたいな所がある。
『あの部屋ね。反応が強い。』
「誰か中にいるみたいだけど。」
静かに近づく。
部屋の中から会話が聞こえる。
「それにしても博士、こんな面倒なことしないで一気に出来ないんですか。」
「お主は言われた通りすればいいんじゃ。」
中にいるのは2人か。
『あのジジイ!』
「どしたん、ちょまる。」
『私にこれ着けたヤツ!』
アイツがリーダーか。もう1人は部下だな。
それにしても中で何してんだ?
その時だった。
急に後ろから誰か来た。
「おい、お前誰だ?」
ヤバい、仲間が他にいた?
「ちょまる逃げて!」
『シバキョンは?』
「私はわざと捕まって奴らから情報を聞き出すよ。」
『分かったわ。気を付けてね。』
ちょまるは影に隠れた。
「ちょっと洞窟探検してたら迷っちゃって…ははっ。」
「とりあえずこっち来い。」
小屋の中に連れていかれた。
「博士、コイツ外で怪しい動きしてました。」
「お主、何者じゃ。」
「私は通りすがりの探検家です。」
「探検家がここに何の用じゃ。」
「道に迷ってしまい、案内してもらえればなぁと。」
その時、別の人が小屋に入って来た。
「博士、設置完了しました。ん?コイツ誰ですか?」
「探検家だそうじゃ。」
コイツら全部で4人なのかな。
「皆さんもここで集まるお仲間なんですね。まだいらっしゃるんですか?」
「我々クーソーズのメンバーは4人だ。」
「くそ?」
「くそじゃない!クーソーズだ!」
「で、その皆さんでこんな洞窟で何してんですか?」
「我々クーソーズは博士の理想郷を実現する為日々活動している。」
「そちらの博士さんはどんなことをしてくれるんですか。」
「ワシは、昔から物理学を研究していてな。ある日この奇妙な物質を実験で発生させたのじゃ。」
「何ですかそれ?」
「通常の物質を別の物に変異するものじゃ。」
何か難し過ぎてわからん…。
「私物理苦手でよく分からないんですけど。」
「そうじゃな、嬢ちゃんに分かり易く言うと、異変を起こす元と言ったとこじゃな。」
やっぱコイツがラスボスか。
目的は何だ?
「何で異変とか起こすんですか?」
「そりゃ楽しいからに決まってるじゃろ。」
「博士が楽しいことしてるから、ユートピアが出来るに決まってるだろ、お嬢ちゃん。」
はっ?何コイツらバカなの?
異変起こせるオモチャで遊ぶガキか?
「あの、ちなみにこの物質ってすぐ作れるんですか?」
「そんな簡単なもんじゃない!作るの大変なんじゃぞ。」
何このジジイ!バカなのか天才なのかどっち?
第5話 予告
変異集団クーソーズの本部に入ったシバキョン。ラスボスは意外とぬけていた?!
事件の真相に迫る時、とんでもない事が!
次回 「異変バクハツ?!危機一髪!」
ついに敵集団の姿…って何か拍子抜けするシバキョンが目に浮かびます。
次回怒涛の展開にて、またお会いしましょう。