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第3話 しゃべる犬、再び?!

登場人物紹介

猫柳明美 ちろらし探偵社所長、通称ネコミ。

柴今日子 新人探偵、通称シバキョン。

二階堂  二階堂研究所所長、通称シザー。

名和由紀子 ちろらし探偵社所員、通称ユーキ。

津村剛史 ちろらし探偵社所員、通称タッキー。


*登場する名称等は全てフィクションです。

一つ目の異変現場の倉庫を後にし、二つ目の現場に向かう。

「ユーキさん、次はどこですか?」

「今度は病院よ。」

病院の異変となると患者さん大丈夫かな。


現場に着くとそこは、

「あの…、ユーキさん…、ここって…。」

「現場の動物病院だけど。」

いやいや、確かに病院だけど人じゃなく動物ね。

「動物病院のどこに異変が?」

「行けば分かるわよ。」

何か嫌な予感する…。


動物病院の院長に事情を聞く。

「ちろらし探偵社の柴と言います。」

「小山内動物病院、院長の小山内です。」

「こちらにて、普段と違う異変があるとのことですが。」

「それでは現場にどうぞ。」

院長に案内され院内の奥に入る。

沢山動物がいる。種類も色々だ。

「こちらの動物です。」

普通の犬がいる。風邪でも引いているのかな。

「あの、どこが異変なんでしょうか。」

「話せば分かります。」

話せば分かる?院長と話してるけど?

『院長、この人たちだれ?』

えっ、誰?どこにいる?

「探偵社の人達だよ。」

院長誰と話しているの。

『こんな頼りなさそうな人で大丈夫?』

失礼な人だな。実際新人だからしょうがないけど。

「あの、院長。どちらの方とお話しですか?」

「この犬です。」

犬?人じゃなくて?

『私チョリーナ。よろしくね。』

犬がしゃべったーーー!

「犬が話してる。日本語通じる?」

『さっきから話してるじゃない。この人大丈夫かしら。』

これが異変だな。犬と会話初めてだよ。

それにしてもこの犬丸々してんな。

「私は柴、シバキョンって言われている。」

『シバキョンね。よろしく。』

「えっとチョリー何とかさん?」

『チョリーナよ。きちんと覚えてよ。』

「あなた丸々してるし、チョ何とかとか言いづらいし、ちょまるでいいわ。」

『えっ?ちょまるって何!有り得ないんだけど。』

「それで、ちょまるは何で話せんの?」

『何か、首輪にこの鈴付けてから話せるようになったかな。』

ふむ、首輪に付いてる鈴か。どれどれ。

普通の鈴に見えるけど?

タッキーさんが機械を近づける。

何か反応してる。

「これだな。間違いない。」

「ちょまる、この鈴どうしたの?」

『何か変なジジイが着けたよ。』

「一人で?」

『ジジイの他にも何人かいたわね。』

「例の集団だな。」

異変を起こす集団、目的は何だろ。

「ちょまる、その鈴いつどうやって着けた?」

ちょまるは少し寂しそうな顔をしたが、

『前のご主人と散歩してたの。その時、急に近づいて来て付けられた。』

「今のご主人は?」

『こんな話せる犬、怖がって誰も近づかないよ。院長以外はね。』

「じゃ、今フリーなんだ。」

『そうね。フリーっちゃフリーだわね。』

「ならウチ来なよ。」

『アンタ、大丈夫?しゃべる犬よ?』

「それがどうしたの。楽しいじゃない。」

横で聞いていた小山内院長もうれしそうだ。

「チョリーナ、理解者がやっと現れたな。柴さん、チョリーナをよろしくお願いします。手続きはこちらでしますので。」


事務所に帰り、ネコミ所長に報告する。

「所長、ちょまるの鈴付けといてもいいですか?」

「シバキョンならそう言うと思ったわ。」

「でも、ちょまるが話すだけで見捨てるなんて前の飼い主酷いですよね。」

「それが普通の反応よ。らっちーの時もザマス夫人はそうしたわ。」

らっちーと所長はバディだったんだ。

しゃべる犬って大変なんだな。

「ところでシバキョン、ちょまるは何か出来るの?」

「ちょまる、どう?何か出来そう?」

『話せるようになってからアンタの言う異変とやらが分かるようになったかな。』

「そう、なら異変探知犬として探偵犬になれそうね。」

「所長、じゃ私ちょまるとバディになれますか?」

「いいんじゃない。」

やったー!実はちょまると話しながらバディになれたらとか考えていたんだよね。

「ちょまる、よろしくね。」

『まあ、アンタがどうしてもって言うならいいわよ。』

「ちょまる、素直じゃないんだから。」

『まっ、悪くはないかな。』


「ユーキ、タッキー、シバキョン、ちょまる。これから二階堂君の所に向かって。連絡はしてあるから。」

「はーい、所長。じゃ行こうかしら。」

「ほんじゃ行きますか。」

「所長、行ってきます。ちょまる行くよ。」

『えっ?どこ行くの?』

4人で研究所に向かう。

「シバキョン、犬とバディってどうなんだ?」

タッキーさんはけげんそうだ。

「ちょまるちゃんはシバキョン気に入ってるでしょ。」

『まあ、以前の主人よりはいいかな。』

「ちょまる素直じゃないんだから。」

「そろそろ着くぞ。」


二階堂研究所に着いた。

タッキーさんは倉庫で入手した木を渡す。

シザーさんがちょまるの鈴をじっと見て、

「これ異変のコアだよな。」

「はい...、これ外すとちょまる話せなくなりますよね。」

「お嬢ちゃんといい、ネコミといい甘ちゃんだな。だが、そう言うの嫌いじゃないぜ。」

シザーさんはそう言うと奥から機械を取り出した。

「これは異変暴走停止の機械だ。これがあれば、ちょまるがこれ以上異変でヤバくなることは無い。」

シザーさんはそう言うとちょまるに着けた。

「あの、この機械って。」

「ネコミから頼まれたんだよ。お嬢ちゃんのバディだからってな。」

猫柳所長ありがとう。

「おそらくらっちーとちょまるに重なるものを感じたんだろ。」

『この機械、爆発したりしないでしょうね。』

「そりゃ大丈夫だろ、シザーさん凄腕だから。」


こうして私はしゃべる犬ちょまるとバディを組んだ。ちょっと素直じゃないトコあるけどこれから一緒に事件を解決するんだ。


第4話 予告

新たな異変が幾つも!敵集団も本格的に動き出した。相手の正体を探るべく、私とちょまるは2人で怪しい洞窟に向かう。

次回 「異変拡散集団!その名はクーソーズ?!」



シバキョンのバディ、ちょまるの登場です。ネコミ&らっちーバディに負けず劣らずの大活躍が楽しみですね。

それではまた。

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