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零の愛寵  作者: Lilly
32/57

30話

とうとう30話です!ただの私の趣味全開の本作にお付き合い頂き、ありがとうございます!!

 現在の有心とこぼれの位置。

 そう、ボスの執務室。

 二人の目の前には、笑顔が逆に怖いボス。

 こぼれは無邪気に笑っている。

 有心は・・・悟りを開いたような表情をしている。


「はじめまして!!」


 こぼれは元気に挨拶する。

「はじめまして。きみが・・・こぼれくん?」

「はい!!」

 そう言いながら、こぼれは目を紅く光らせる。


【死ね】


「ボス!!」


 有心の掛け声は虚しく響き・・・。


「やれやれ」

 ボスは困ったように笑う。

「零くんより恐ろしいじゃないか。殺意をまるで感じなかったよ」

 どうやら、目を逸らしたらしいボスはこぼれの攻撃をかわしたようだ。

「え、死なないんだ」

 呆然と呟く有心を置いて、ボスはこぼれを見据える。

「きみの力は、相手と目を合わせてなきゃ通じないだろう?それは、零くんの時に知ったよ」


「あは」


 狂気的にも思える笑い方をしたこぼれは首を傾ける。

「弱点をご存知だなんて、さすが〜〜。ここで死なれたら、わたしも嫌だったもん」

「死んでほしかったくせに、何を言うんだい」

 ボスは危機を感じてない瞳で、こぼれを見つめる。

「まぁ死んでほしいんだけどね」

 こぼれは少し声のトーンを下げて話す。そして、ボスが座る椅子の前にある机の上に膝を乗せ、上半身をボスに近づけ、拳銃を胸元から出す。

「これでバンッ!ってやれば、あなたは死ぬ」

「そうだね、やらないのかい?」

 死を恐れないボスは銃口をトントンと指で触れる。

「やらない。そんなのつまらないからね」

 ニヤッと笑うこぼれに思わずといった調子でボスの口角が上がる。

「きみが、ボクに復讐したいなら・・・零になるしかないんじゃない?ボクを殺せるのは、きっと零の異能力だけだ」

「よく分かったね。でも」

 こぼれは意志の強くこもった目で答える。



「わたしが殺す」



 地獄の底から這い出たような声で、こぼれは宣戦布告した。

「応援してるよ」

 対してボスは軽やかに言う。

「わたしは、いや、わたしたちは忘れない。お前にやられたことを」

 こぼれは睨む。

 ボスは笑う。

 有心は・・・慌てる。


「それじゃ、また今度。ボス」

 さっきの声とは一転して明るい声を出したこぼれは机から降り、手を振る。

「そうそうそれと、有心ちゃんはわたしの下僕になったから、よろしく〜」

 こぼれはスキップで執務室から出ていった。

「有心くん」

「は、はいっ!」

 怒られると覚悟した有心だったが、まったく違う回答が返ってきた。


「楽しみにしてる」


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30話おめでと~
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