28話
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。これからも…どうか!私、Lillyの活動を応援してくださるとありがたいです!今年もたくさん書いていきたい!!
「ね、ねぇ・・・レイ」
「なぁに?センセ」
有心は気丈に振る舞いながら、レイを見る。
「ボスに復讐って・・・ホント?」
「こぼれお姉ちゃんはそう言ってた」
「・・・とりあえず、晩ご飯にしようか。なんか、今日は疲れちゃったよ」
「そ、そうだよねっ!うん、ワタシも疲れた」
レイはソファから立ち上がり、ニコリと笑う。有心を安心させるために。
「レイ・・・」
そんなレイの気遣いに微笑みながら、有心は立ち上がり、キッチンへと向かった。
◆◆◆
その様子を有心の家に設置した盗聴器で聞いていたボスは余裕そうに笑う。
「こぼれくん・・・どんなふうに僕に絡んでくるのかな」
ボスは目をつむり、初めて零に会った日のことを思い出す。
降りしきる雨の中、一人佇んでいた少女。
世界のすべてに絶望し、すべてを諦めていたあの目。
感情の欠落した、言葉。
その全てがボスを魅了させた。
もちろん、彼女の二つある異能力も気に入っている。零は紅い目ー相手を意のままに操る異能力をあまり使わないが、闇の異能力だけで規格外だ。
この世の全てにおいて、効率や利害を重んじるボスは、一度力を振るうだけで相手を制圧できる異能力をことさら気に入った。
だから、育てたのだ。右も左も分からぬ少女に裏社会のイロハや、表社会の常識を教えた。
異能力の使い方も教えた。
その過程で何かあったのだろうか。少しだけ残っていた感情も消え失せていたように感じたのは、きっとボスの気のせいだ。
「いつでもおいで、こぼれくん」
不敵に微笑むボスは自分がもし倒されたとしても、それで良いと思っている。ボスにとって自分が生きながらえるよりも、組織の繁栄が全てだ。
◆◆◆
「あ、そうそう。こぼれお姉ちゃんが」
晩ご飯を食べながら、レイは話を切り出す。
「え、こぼれさんが・・・何?」
途端に出てきたこぼれの名前に有心は体を固める。
「ボスに会いたいって」
「え?」
「いや、殺す前に会いたいとかで。さっき連絡きた」
「連絡?結構、フツーに来るんだね」
「なんでだろーねー。一度入れ替わったりしてると、連絡手段が確立しちゃったっていうか」
「そ、そうなんだ・・・」
「えーっと、いつ会いたいか聞いてみるね」
「フットワーク軽いね・・・」
有心が呆れているのをよそに、レイは瞼を閉じ、精神世界にアクセスする。
◆◆◆
「あ、零お姉ちゃ〜〜ん、こぼれお姉ちゃ〜〜ん」
レイは精神世界で目を覚ますと、腕をブンブン振りながら、紅茶を飲んでいる二人に近寄る。
「どうしたの?レイ」
「レイ〜、どしたの〜〜??」
「いや、いつボスに会いたいの?って思って」
レイの質問にこぼれは明るく笑う。
「明日!!」
最近「◆◆◆」にハマってます。これは場面転換の合図です。




