♯3,君の背中
飽きたからこの作品を早めに取り組み始めたのですが、
逆にこれ書くのにはまってしまいました。
一応この物語はかなり短くなる予定なので
(一話で終わらせようとした話を二十話以上書いた前科持ち)
ねぇ、律君。 少子高齢化が問題になる現状で
どうしてここに来て性別の壁を越えようとしてくるのかな?
「また何とも言えない事を…それで男女の結婚を念押ししたところで、結局その人たちが抗議するからじゃないか?」
教室の前方、黒板の上に取り付けられた時計が八時十分を示す時。
まだ誰も来ていない教室で、今日も俺の前に座る女生徒
黒井心は、ノートに風呂で思いついたらしい疑問を俺へ向けて書き綴る。
三日前に黒井心は両親と暮らした家を出て、親戚と暮らし始めている。その親戚がこの学校の近くに住んでいるらしい、
いつもはその日の授業で寝ないために仮眠を取るようにしていたが、そのルーティンは崩されてしまった。
しかしこれは彼女のせいという訳では無い。
拒絶することもできる中、会話を選んだのは俺自身なのだ。
「そういや、逢川以外のクラスメイトとは上手くやれてるのか?」
逢川愛依がクラスメイトや他クラスを使い、意図的に黒井へ直接被害がでないイジメを行った。
それにより矢部が黒井が親から虐待を受けていた事に気づけた。
逢川は事情を説明し、後に謝罪(申し訳ないがこれも追々記す。)もしている。
その時に一部生徒もしているようだったが、流石にあれが全員では無いだろう。
つまり、本当に黒井の事を忌まわしく感じている人が浮き彫りになってしまうという事だ。
実は…
事情を聞くと、どうやら今回の謝罪をしていない人達とはすれ違いが続いているらしいく、そのまま体育祭に臨むのが心配らしい。逢川やその友人が斡旋しようとしているが、膠着状態が続いているらしい。
確かに高校最初のイベントである体育祭を等閑にする訳にはいかない。
「」
横を見やれば褐色に焼けた肌と、短く整えられた髪が特徴的な少女が立っていた。
読唇術で何を言っているかわかるが、こうやって死角からの不意打ちでは何を言ったかわからない。
虎古ちゃん、おはよう。最近仲良くなったんだ♪
虎に古い、なんて読むんだっけ。
「」
そんな事を考えていたらまた聞き逃してしまった。
皆会話のテンポが早くて困る。
どっちかって言うとありがたい?めんどうな?ってかんじ
黒井が文字を書いている間に思い出した。
橋李だ。橋李虎古。
同じクラスで陸上部所属。
整った顔立ちと人の良さ、圧倒的な陸上の才能で男女問わずで人気のある生徒。
個人的な関係を言うなら、俺の中学時代の同級生である。
当時は特に学校で孤立していた為、彼女は俺の存在なんて知らないだろうが。
「宮古君は、私とは話してくれない方針なのかな?」
快活な、元気を他人に配れそうないい表情でそう言ってきた。
「別に…橋李さんと話せそうな話題も無いしね。」
清々しいまでの嘘である。
何なら今回の一件のキーパーソン(失敗から学ぶ精神)は、橋李その人であるのだ。
「よそよそしいなぁ…君はずっと変わらないね。」
もしや橋李が俺と同級生であったことを覚えていたのかと思ったが、声が低い事(というか声が聞こえた事)に気づいた。
「矢部?」
「正解だが、なんで疑問系なんだ?」
矢部治美、この学校の養護教諭が教室に入っていた。
じゃあ何で前回は黒井をクッションにしたんだ?
「実はまた保健室に来てほしくてね、黒井さん、橋李さん、借りて良いかな?」
どうぞ
「何かあったのかは知らないが、構いませんよ。」
そうやって俺はまた矢部に連れて行かれた。
ドアをスライドさせると、今日はまだ煙草を吸っていないことが分かった。
「実は、君の後輩が昨日ここに来てね。」
俺の後輩?当てはまりそうなのは俺の弟くらいだが…
「すまない前言撤回だ。橋李さんの後輩の方がわかりやすいね。」
成る程、俺が通っていた中学校の陸上部の生徒がここに来た。
ということらしい。
「それがどうかしたのか?」
矢部が口にした人物の名前、俺がよく知る女生徒であり、
もう二度と会いたくない名前。
「重平百合花と言えば分かるだろう?」
重平百合花とは、俺が通っていた中学校で陸上部に所属していた1個下の後輩。
矢部が最初に橋李のではなく、俺の後輩と呼んだのにはある事情が有る。
重平百合花は俺が初めて矢部の謎解きを手伝った時の相談者。
つまり、俺にとって最初の患者なのだ。
「随分嫌な名前を出すな。」
「そう言ってやるな、今日会う事になるんだからな。」
会うね、会う…会う?
コイツッ!今、百合花に会うっていったのか!?
意味もなく外方向いてると思ってたら、コイツ絶対に笑ってやがる。
俺はできるだけ平静なふりをすることにした。
「そうか、やっぱ今日の放課後になるのか?」
「ん?そうだね。だから宮古君、勢い余って可愛くて愛おしい黒井さんとランデヴーしようなんて、思うんじゃあないよ?」
強調されると余計誂われてるのが伝わる。
「そうですよ、宮古先輩。こんな可愛い後輩が待ってるんですから。」
「自分で言うな。」
…何だろう、デジャヴというやつだろうか?
俺はゆっくり保健室に置かれているベッドへ視線を向けると
「ゆっ…重平。」
紫がかった黒髪をツインテールにした八重歯が特徴的な少女がニヤニヤと笑いながら口元を抑えている。
「そんな顔しないで下さいよ。可愛い後輩がお悩み相談に来たんですから。」
重平の服装が制服であるという事は、サボってここに来たのか、それともまたあの学校の養護教諭が匙を投げたのか。
どっちにしろ面倒なことになる予感が凄まじい。
「で、矢部が俺を呼んだって事は次は放課後に来ればいいのか?」
毎度毎度四階と一階を行き来する方の立場になってほしい。
いや、矢部も何気に同じことしてるのか。
「いや、君は放課後に駐車スペースに来てくれ。」
その日の放課後
俺と重平は矢部の車にのり、重平の中学の最寄り駅へと移動していた。
重平の悩みとは、電車内での痴漢らしい。
それだけならまだ普通(と言うと一部の人に怒られそうだが)なのだが、どうやら火曜日と金曜日の下校中にのみ被害に遭うらしい。
後ろから触られるため、犯人は男か女かもわからないそうだ。
放課後となると電車内の人数も減り、誰かしらが目撃していそうなものだがその電車は利用者も多く満員になることも少ないないらしい。
「怖いですよねぇ、姿の見えない人に触られるなんて。」
怖いのが見えない事なのか…
それなら振り向いてほしいものだが、たしかにいきなりそんな事をされれば恐怖で固まってしまうかもしれない。
「そういえば、曜日が限定されるならその時だけ乗る電車変えればいいんじゃないか?」
そもそも痴漢の対策なんてそれが一番なような気もする。
「そうしてるんですけど、何故か被害に遭うんですよね。」
「複数人での犯行って事か?」
複数人での痴漢なんて聞いたことがないが。
それとも偶々全く縁もゆかりも無い二人の痴漢魔に狙われていると言う事か?
「いやはや、何人もの人を法を犯すまで魅了させてしまうなんて、罪な女ですねぇ。」
実際、重平に告白した男子の数は三桁に届くとまで言われている。
「そういえば。宮古先輩って難聴系のキャラじゃなかったです?今回一回も無視されてないんですけど。」
難聴系とはまたベタな属性をつけられたものだ。
「たしかに、矢部と重平は良く聞こえる方だな。」
元々俺は誰の声も聞こえなかった。
そう考えると矢部や重平は特異な存在と言えるな。
「でも先輩、別に病気や先天的なものじゃないんですよね?」
「そうだな。俺も良くわかってない。」
矢部の雰囲気が少し変わったような気もするが、今は放っておこう。
「私、小学校の頃本当に仲の良い女の子がいたんです。」
話がいきなり変わったな。
矢部といい重平といい、女性は皆こんな感じなんだろうか。
「でも病気で亡くなっちゃって。お互いの家を交互に訪れてた事を今も鮮明に覚えています。」
重平は懐かしい思い出を振り返り、少し笑って窓の外を眺める。それは絵になるように美しく、何故か雨が降っていると錯覚してしまった。
「顔も多分完璧に思い出せます。それでも声は忘れてしまいました。実際に人が一番忘れやすいのは声らしいですよ。案外先輩のその難聴も、ただ自分の人生において要らないものとして判断してるだけなんじゃないですか?」
まるで俺が自己中心的な一匹狼のように言ってくれる。
それに、それじゃまるで俺が矢部と重平の事を好いているみたいになる。決してそんな事はない。
俺はあいつらをこの三年間守れれば、もう生きる意味は無い。
青春なんて不要だ。
俺が返事をしないせいか、車内に静寂が訪れた。
この三人ならそこまで変な事でもないが、狭い車内だとこの沈黙がより強い圧力で迫る。
暫く外を眺めていた重平がふと何かを思い出したようで、
唐突に矢部へと声をかけた。
「そうだおさみん。私の中学校に矢部凌っていう一年生が居るんだけど、もしかしておさみんの子供だったりする?」
忘れていたが、重平は何故か矢部にあだ名をつけるほど懐いていたな。
基本名字で呼ばれる印象が強いため気にしていないが、
治美でおさみなのか、俺は確か最初なおみって読んだな。
「ハハハ。矢部なんてそこまで珍しくもないだろう?それに、字はわからないが、リョウって名前なら宮古君の弟も同じ名前だ。偶然があるから人生は面白いんだよ。」
それ以上俺達が声を発する事は無かった。
「ついたよ、じゃあ私は中学校で待ってるから。後は宮古君がよろしくね。」
「おい、解決はお前の役割じゃないのか?」
たしかに前回は俺の独断で解決まで運んだが、それも只逢川を連れて少し背中を押しただけだ。
「だからだよ、私はもう解ってる。」
言われるがまま、流れのまにまに俺達二人は電車に乗った。
俺が重平の斜め後ろに立つ形になった。
たしかにかなり人が多い。
各駅停車で二駅通っただけでもう満員になった。
暫くすると重平に触れられる範囲内に男性が二人、女性が三人立つ形になった。
特に変わった点は無い。
強いて言うなら、スーパーの袋を持った人が居ることだ。
確かにこの周辺にスーパーはそこまで多くない。
とはいえ、そんな事を怪しんでいてはきりがない。
エビフライの尻尾を残すなり、煙草に千円払ったり、モーニングではなくサンドウィッチを買った訳では無いのだ。
俺は重平にメールを送ったが、どうやら被害には遭っていないらしい。
結局その日は何も起こらず、俺達は重平の通う中学校へ向かった。
校門にたどり着くと、煙草の代わりにシガレットチョコを咥え小さく貧乏揺すりをする矢部が居た。
他校の前と言う事で短い禁煙状態のようだ。
(1時間半くらいしか無かったと思うが)
苛立ちでシガレットを噛み砕いた時、矢部はこちらの存在に気づいたようだ。
「やぁ宮古君。待ちわび過ぎていたよ。」
「見たらわかる。」
こころなしか目の下にくまができている…いや元々か。
「取り敢えず、移動しようか。」
…まさかとは思ったが、流石保健体育を学んでこなかった系養護教諭だ。喫煙所に連れ込まれるとは思わなかった。
俺と重平は言われるがまま矢部について行ったのだが、
そこまで煙草吸いたいんなら高校で待っていれば良いのに。
とはいえ、駅とかにある閉鎖的な物では無いだけマシと言ったところだ。
「で、どうだったんだ?何か解ったかい?」
本来体に良い物なんて入っていないはずなのに、何故こうもヘビースモーカー達はニコチン摂取でこうも活き活きとするのだろうか。
「収穫は無かったな。今回は触られた感覚は一切無かったようだ。」
「はい、いつもならお尻をグッと押される感じがするのですが…時々ある何も無い日でしたね。」
話を聞きながらとんでもない勢いで煙草を一本二本と消費していく。
( ´ー`)y-~~みたいな顔しやがって。
「そうか、うん。そうだね。」
何か確信に迫ったのか、矢部は一人で納得した様子だ。
「じゃあ百合花ちゃん、さっきそっちの担任と養護教諭と話をしてきた。帰ったら寄ってほしい。だそうから行っておいで。そしてそのまま家に帰って良いよ。」
「は~い。じゃあおさみん、宮古先輩。さようなら~。」
手とスカートをヒラヒラさせながら、重平百合花は校舎へと姿を消した。
さて、俺と矢部と謎だけが残ったわけだが…
「なぁ、矢部。お前はどこまで重平から聞いた?」
まぁ矢部がこれからなんと言うのかは丸わかりなのだが。
「話すつもりはないよ。これからが謎解きの時間だ。」
今回の件を整理すると、決まった曜日(火曜と週末)に痴漢の被害に遭う。その際犯人を目撃できていない。
「成る程、何もわからないな。」
矢部は、もう解ってる。と言っていたが果たして何が正解というのだろうか。
「なぁ矢部、いつもみたいにヒントは無いのか?手がかりが無いにも程が有る。」
「無いのか有るのかはっきりしてほしいね。」
どうも今回の矢部は不親切だ。
元からいいヤツでは無いが。
「そこまで今回の件はシンプルって事か?」
「シラ礻。」
「半で書けないからってしめすへんで代用するな。句点と変な空白できてるだろ。」
「アイヌ語仮名ではㇱㇻは有ってもネは無かったのさ。」
さっきからずっとメタいな…
しかしまぁ、ヒントが出せない事がヒントとするなら、
しかしこれだと今回の件は本当に謎ですら無いな。
「まさかとは思うが、本当に只犯人がコソコソと犯行に及んだってわけじゃあないだろうな?」
「半分不正解で半分不正解だ。」
なんでちょっと希望を残して捨てた…
「そうだね、君は多分犯人を目撃したんじゃないかな?今回はまぁ運が良かっただけだろうね。」
俺が目撃して怪しい人物なんて居なかったと思うが…
強いて言うならあの買い物帰りのおば…主婦か。
「とはいえ友よ。」
「挨拶するには少し遅いし、あまりネタにするような物では無いが…私が倫理道徳正義について語るのもおかしな話だ。」
嗜められた…
結局三分程熟考したが、何も解らず終いだ。
「ギブアップかな?もう少し頭を使って欲しいのだが。」
現在時刻を確認しようとスマホを起動させた時、
とある事を思い出した、というより思い出させられた。
カレンダーに刻まれた火曜と週末のある予定。
「スーパーのセール?」
スーパーは週の真ん中の水曜に客が少ない為火曜に安くなる事があるらしい。週末は言わずもがなだ。
この付近にあるスーパーも例外じゃない。
実際に俺も火曜と週末には買い物をしに行っている。
矢部は何か楽しそうな顔をしているが、だからといって何だと言うのか。
シナジーがありそうなのはやはりあの主婦だ。
とはいえ既婚者で同性。いくら今の社会の風潮と言えど、あまり現実的とは言えない。
「安くなったスーパーに、態々電車に乗ったあの主婦がついでに重平に痴漢をした。って事か?」
「痴漢という女性にとっての恐怖をついでと称すとは、君は随分酷い奴だ。」
世の声が届く前に先に攻撃しないで欲しいな。
「それか、満員故周りの人の迷惑とならないように荷物を持っていたら偶然重平に当たってしまった。とかか?」
おそらく根菜でも買っていたのだろう。触られるでもなく、揉まれるでもなく、押される。
ゴボウやネギならわからないがな。
「ハハハ。意外と早かったね。正直もう少しかかると思ってたよ。君は思い込むと中々思考が変わらないからね。」
犯人のいない犯行。そりゃあ誰も、当の本人でさえ犯人を見つけられないわけだ。
「しかし、カレンダーに書いていたのか。いやはや偶然とは有るものだね。」
「まぁ重平が明確に触られたって言ってるのも、またヒントになったな。」
何を隠そう重平百合花という人物は極度のレズビアンである。異性に触られたらプラシーボ効果で蕁麻疹ができる程だ。
そんな重平が異性に痴漢なんてされたら恐らく十中八九、ほぼ確実に泡吹いて倒れるだろう。
「まさかアイツの異常性に助けられるとは。」
「LGBTQ+のQの人には言われたく無いですね。」
後ろから声をかけていた人物は、
「何を言う、俺はノンケだ。」
「なんでちょっとこっちの界隈に寄り添ったんですか…?」
家に帰るよう言われていた重平だった。
「悩む先輩の様子を見ようと思ってたのに、もう終わっちゃったみたいですね。」
やはり、重平も今回の真相は知っているようだ。
となると、いよいよわからないな。
「矢部は、なんで今回の件を俺に知らせた?」
克服させる必要のない事件。
俺に関与させた理由が一番の謎となってしまった。
「さぁね、案外百合花ちゃんと宮古君を会わせたかっただけかもね。」
いかにも矢部が俺への嫌がらせでやりそうな事だが。
どんな時も最善の行動を取り続けてきた矢部らしくない。
「建前は、か?」
裏の目的があるとすれば…
「宮古君。君は本当に勘が良いのに察しは悪い。そんなんじゃあ女の子にモテないよ。ノンケなんだろう?」
下衆な野郎だ。本当にいい性格をしている。
「じゃあ俺はバイトに向かうとするよ…ハックシュン!意外と冷えるな。」
「宮古先輩、帰りましたけど…荷物置いてっちゃいましたね。」
「ん?あぁ後で渡しに行くさ。」
(ノイズ)
「で、そんなに危ないんですか?その黒井心って人。」
「大分ね。少なくともいつも通りの対応をすればなんてことは無かったんだが、まさかあそこまで宮古君が出しゃばるとは思っても見なかった。」
「でも話を聞く感じその人」
「待った。」
(再びノイズ)
「聞こえているかい?随分性格が悪いね、君も。ガールズトークを隠れて録音するなんてね。」
今日バイト帰りに矢部が俺に返した荷物の一つ。
くしゃみのフリをして録音状態にしていたスマホにこの音声が残されていた。
消して再び取り直すのも良かったと思うが、
隠す気は無いみたいだ。
俺の「寒いな。」という声も入っているため本当に消していないらしい。
しかしまさか黒井と俺を離す為にこんな事をしたとは。
おかげで橋李の事を記すつもりだった予定を崩されてしまった。
だが、そこまで大きな問題でもない。
学園物の定番の一つ。
次の事件の現場はそんな大きなイベント
体育祭だ。
まぁこんなタグも少なければあらすじも少なく、特に有名という訳でもない只の一人の卒業して暇を持て余した15歳の元中坊の書く駄文を凡そ25000文字読んだ方に今更言うのもなんですがね、私「鈴音」っていう別作品書いてるのでそっちも読んでくださると嬉しいです。(今のところ読者零)