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エピソードエレン  作者: 暁辰巳
21/22

約束の対決 後編

 勝負は一心不乱の攻防戦が繰り広げられていた。

 エレンとラバルはお互いに一歩も譲らず、思考と力を振り絞りって全力で戦った。



 激闘の末、エレンとラバルは息が荒くなったまま身構えたまま立っていた。

 満身創痍で立っていることがやっとな状態の中、無理でも戦闘を続行していたのだ。


 おまけに、互いは持てる魔力のほとんども使い果たしているため、無駄遣いもできない。

 魔力が空になれば、ルールによって負けとなるからだ。


 「――いくぞお!!」

 「…ああ!!」



 言葉を交わしたエレンとラバルは理解していた。これが勝負の幕引きになることを。

 満身創痍な上に魔力もほぼ使い切ってしまった彼らに、もう後は残されていない。

 故に。どういう結果になろうと、これが最後の勝負となる。




 「かあああああああああああ!!!!!!」

 「はああああああああああああああ!!!」



 場がほんの少しの間沈黙状態になってから、エレンとラバルの咆哮が闘技場に響き渡った。

 エレンとラバルは同時に飛び出して、最後の勝負へ打って出た。


 お互い、今出せる“全て″を出し切って互い勝負へ打って出た。

 残りの魔力残量、思考の全てを出し尽くして勝負へ打って出た彼らの目には、“勝ちたい″という純粋な思いだけだった。


 

-----------------------------------------------





 







 「ここまで全力を出し尽くして戦ったのは…初めてだ」

 「…オレもだ」



 勝負は引き分けに終わった。

 エレンとラバルが全てを出し尽くして放った一撃がぶつかり合おうとした瞬間、

 危険とみなして仲裁に割入った教師によって、エレンとラバルの一撃は散っていった。


 全てを出し尽くしたエレンとラバルは舞台に倒れて、満足したかのような表情を浮かべていた。

“勝利“という名の栄光より全てを出し尽くせたことに満足していた二人には“勝利“というものを完全に忘れていた。


 「次たたがう時は…オレが勝つ…」

 「いや、勝つのはオレだ」

 

 

 

 エレンがラバルに負ける→特訓→ラバルにリベンジ


 などの展開も考えてはいたんですけど、面白くなりなさそうだったので



 やめました

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