北方ルート再び
以前失敗したから気を付けたいが似たパターン。ただ同じとは言えない。欧州でアジア系のもの見つかったんだけど、これは実はクロマニオンまでよくある事。欧州は以前はこてこての欧州系じゃなかった。欧州の大半の遺伝子はロシアや中東からの移住者が多い。今はそれほど大きな影響はなかったと落ち着いたけど起源不明の謎遺伝子が欧州人にあるとはされている。
これじゃないか?とは言われてる。ただ以前大失敗だった山東省でコーカソイドが見つかったとは大きく違う。ただあれはいくらでもサンプルがある時代なのですぐ別サンプルで追試されて、同じR系のBFのチェックミスじゃないか?と失敗の原因まで特定された。今回問題なのは貴重なサンプルって点。
ええーっとただ、これアジア系に近いではない、欧州系からは遠いである。だからってアジア系に近いわけじゃない。その辺りの微妙さがミスっぽくないなと。ただそれが主題じゃない。前起きたミスに似てるなと思ったから書いてる。ちょっと慎重になってる。それだけ重大な事だから。
ああこれちゃんと書かないとな、ルーマニアで見つかったネアンデルタールとの混血が強い系統の話で、こっちがメインの話。だが人間部分が案外衝撃的なものが隠されていた。研究者は別の人だから同時発表じゃない。遺跡名のOASEって個体なんだけど、以前からYハプロがF系だとは特定されていた。その先が分からなかった。
さてここが大きな問題だが、どういう手法なのかさっぱり理解できなかったが多少特殊な方法でこれをNOだと可能性を示唆した人が居る。あくまで可能性なのでかなり特殊な思考に基づくものだと思う。ソースがまずウィキ、この時点でなんだと言われそうだ。しかも英語翻訳片手に読みました。
で、そのついでに元論文もすぐ見つかったので読みましたが、これが翻訳ちんぷんかんぷん。ミスか?と思い英語を見たが、いやこれそもそも翻訳ミスじゃない、理論がちんぷんかんぷんなんだ。実際決定的な証拠があったわけじゃないんだろうね。こういうわけのわからない理屈をこねくり回すってそういうものだ。
そんなものを基に書くなよとなるかもしれないけど、これが想定通りならかなり困ったことなんだ。あれだけ徹底的にたたいた北方ルート、これあるかも?となってきた。驚きよりああ何かすっきりしてたのがこれで覆されたとなった。科学者が自説をひっくり返す証拠が見つかったとき知的好奇心より嫌な気持ちが先にわきそうだと思ってしまった。
これ古い論文なのにあんまり広がってない。思わず否定したくなる気持ちでいっぱいなわけなんですわ。だけど世間に広まってるウスチイシムが邪魔をする。西シベリアで見つかった4万年前のDNAが以前はKだったけどこれも後からNOで確定した。こっちは示唆じゃない、ほぼ誰もがそうだとしてとらえている。
例外的な個体が北上しただけだと考えた。元々かなり長い間内陸の北にいたのは確かなので。でも欧州でも見つかったとなると話は別。普通そこをラインで繋ぐよね。もろ北方ルート。
まず書いておかないといけないのは核DNAの分析は数が多いほど分かりやすくなる。その点Yハプロはそれが強い。採取のしやすさでmtDNAが古代DNAだとかなり強いけど、分かると思うけどDNA少なすぎて分岐が似たようなばかりになる。欠点が多いYハプロだけど、数が少ないときは良い時もある。
何せ一度ウスチイシム、東アジア人と関係なしでその方面では無視されたものだから。NOだと分かってから見方が変わった。オアセは欧州人から遠い、ウスチイシムは逆に東アジア人から遠い。まあ要はこの2強く似たものなんだ。おそらくだけど、この系統って多分東アジアの父系しか関わってない。アメリカ先住民のQと同じ。
多分まるで東アジア人らしくない。核DNAだとこう判断されたものなんだよな。Yハプロも馬鹿にできない珍しい例。大体いつも混乱の元になるからYハプロだけで考えるのは本当に良くないんだけどね。
私としては否定したいんだよ。それを抑えてNOである可能性が有るとして書くといろいろ考え直さないといけない。
元々Yハプロだけの研究なのであんまり広まってないP系の東南アジアからの逆走って論文だけど、これがそもそも怪しくなってる。ようは、実際はFやKが見つかってないが、実は中東辺りにわんさかいたものが絶滅しただけって事になる。Yハプロは子孫で偏りやすいからね。Fはまだ言われてないが、Kは東南アジアで固まりつつある。
これが違ったとなる可能性が出る。それなら話は簡単だ。中東で分岐したKがすべて北方ルートでアジア方面に向かったと。Rは言われないが、アメリカ先住民の欧州系って混血じゃなくて、元からいたのが混ざってないか?が言われてる。南方に広がったPとKがたまたま今それだけ残ったため起源地と勘違いされているとなる。
ちなみに歴史時代の遺跡から東南アジアでNOが見つかっている。やや新しいが、NOが南方系ってのはここがある。ただもっと古いものが北方だとそもそも北方現代人にNOはあるので、南下して南北に広がったとなってしまう。全く矛盾なく説明できる。
ただKの先祖系統がほとんど西方から見つかってなく、このオアセが先祖系統ではないがK系の例外でかつ一番古いともいえる。そのためK系全部逆走じゃない?ってとんでもが出てくる。ただしこの逆走古代DNAPがインドで見つかってるからになる。NOはその点オアセを無理やりそう見ることもできる。
途中は不明だが、逆走したNOが西方に向かったのがオアセで、ヒマラヤ北部から東方に向かったのがウスチイシムだとなる。当然東南アジアに残るNOは移動しなかったものになる。
さてこの場合かなり問題になるのが、じゃアジアに残ったNO北方に行ったNOどっちの子孫がアジアにいるの?となる。実はこれが最大の問題。逆走の問題は2パターン想定しないといけない。北方から来たNOの先祖が南下した子孫が東南アジアのNOになる。NOは東南アジアで生まれて逆走した。当然そのまま残る。古い時代なのでこれぐらいの荒業が可能。
Kが東南アジア生まれだと南方と北方2つ先祖がある可能性が出てくる。Qの場合、Pは南方だが、Qは北方まれなので解決している。NOの場合これが分からない。
私はこの問題大きいのに誰も触れないのが分からないんだ。子孫から先祖のハプロタイプは確定できるが、上位系統のハプロタイプから子孫は確定できない。親戚なら確定できる。
変異がない場合、兄弟のハプロは父親と全く同じになる。この兄弟が南方と北方に分かれた場合とても困るんだ。どっちの子孫がアジア人なの?と。この問題大きいのに誰も言わないんだよな。しかもこれは大げさに一代でやってるが変異なんて何世代も起きない、しかも人口が少ないとさらに起きない。
20/11/10追記:
なんて書けばいいだろうか?って疑問を書かれても困るとは思いつつ、本当に困ってる。難しいんだ。根底の部分で細かい部分が難しすぎる。文字を覚えればいいような人たちが多数いるのも確かで、DNAの根幹の部分でジャンク遺伝子にしっていないといけない。DNAの集団のクラスター化って基本どうでも良い突然変異の集合なんだ。
大事な部分の塩基配列なんてそうそう変わらないんだ。良く変化するものほど都合がいい。実際は遺伝が奥が深くてそのどうでも良い部分緩やかに機能に関わってるとかいないとは。全く意味がないってのは少ないのかもしれない。
私のその拙いレベルで話させてもらうと、どう見てもオアセ、ウスチイシムの父系ハプロは現代のアジア人につながってない。
じゃ北方ルート云々って?うーん、だってこれ見てアジア人の祖先だとか言い出した研究者がいたんだよな…。今の私の情報からは頭おかしいのか?って見るレベル。まともに考えれば可能性すらない。
実はNOじゃなかったんだ…。NOの親系統の分岐になる。NOとQRの親であるPの親系統にK2ってのがある。このK2がK2AとK2Bに分かれる。んでこのK2Bからパプアなどに多いSMとPが分岐する。K2AからNOが生まれるが、K2AにはNO以外に子供がわんさかいて、NOしかも孫ぐらいだったと思う。間によーわからんのがいる、これが現代人にいる。
K2Aの孫ではない子供系統がウスチイシムとオアセになる。とっくに絶滅であろう系統になる。それがどこで見つかってもどうでも良い部分がある。ああまあ新大陸でも見つかっても今回の件ではどうでも良い部分がある。
じゃ今回意味がないのか?ならKの系統が世界中に散らばっていたここがまずい。東南アジアから広がったって根拠がちょっとややこしくなってる。ただ言えるのは、また逆走なのでは?と言うと十分それもありうる。現代人においては相変わらず古いKの系統は東南アジアにいるのだから。
Kが中東付近で生まれた可能性について語るにはまだまだ全然データが足りない。東南アジアからの逆走で十分説明がつく。K東南アジア誕生が微妙にぐらぐらぐらいはしたとは思うけど。
24/12/11
北方ルートに関して、ほぼ東アジア人には関係してない。東アジア人は南方ルートだけで考えればよい。ただヨーロッパ人については、一部ウスチイシムに近い系統が繋がっている。そこがかなり問題だが、この繋がりで父系ハプロC1A2が出てくる。これですぐに日本に多いC1A1が思い浮かんだらその人は人類のDNA分析に詳しい人だと思う。
ウスチイシムからちょっと遅れる時代に拡散した系統がこのC1系で、これが東西に分かれたため日本と欧州に兄弟系統が残ることになった。これウスチイシムの系統と繋がってるなら北方ルートじゃない?なら十分にありうる。
ただ父系ハプロとして数多く残ってるってのは、遺伝子全体からは全く関係ない。ごくごくわずかしか残ってない。父系ハプロは全体の割合に全く比例しない。
もう1つ重要な点として、全世界に広がった田園洞人やウスチイシムの系統=大半が絶滅してしまった拡散した系統は、単純にC1A2が後継の系統ではない、C1A2の系統に混血した。これが今分かってる事。この系統は後の時代になる。オーリニャック文化と言う石器の文化様式から区別できる。
絶滅系統はIUPと言われる石器群になる。これらは発見される時代が全く違うので、後の時代のグループになる。前の時代のグループと後の時代のグループが欧州で混血したと言う事。それじゃ東アジアには関係ないじゃないか?この手の石器は大体似たような動物を追って使われたことが多い。
そのため実際欧州では混血した集団があったため北方ルートのウスチイシムで見つかってるため、C1系統も北方ルートをたどる可能性はとても高い。あくまで推測だが。南方ルートの石器は系統が全く違う。食生活がかなり違うのじゃないか?と考えている。南方ルートは貝塚の発見が多いため海産物を食べていたのではないか?とも考えられる。
ただし狩りをした可能性も高い。やや内陸部でも見つかっているから。そもそも海岸部は寒冷だった可能性が高く大半の石器が海の底であるため、内陸部を通った石器の方が発見が多い。
後北方ルートは遺伝的に皆無だが、ごく一部アメリカ先住民の集団の一部、現代ではケット人などに残る集団がアメリカ先住民以外にも東アジア人にわずかに混血している。IUP、この系統の石器群をもった北方ルートの集団は滅びてしまったとなる。面白いのは、このIUPの石器だけは日本まで届いている。
これを運んだ集団は中近東からやってきたのか?これは可能性としてC1A1じゃないか?と見ている。ただしこの集団はオーリニャック文化と言う別の石器群。IUP集団と混血後にIUP石器群に置換されてしまったのではないか?と見ている。
または、途中で東アジアの南方ルートの北上してきて居住してる集団が文化だけ吸収した可能性もある。この辺りは今となっては分からない。とにかく北方ルートによる遺伝的なつながりは日本人には特に皆無だと考えてよい。石器だけは何故か無視できないほど明確な文化となって届いた。
IUPのすぐ後にオーリニャック文化が拡散するので多分似てると思う。私のような素人には似たようなものに見えている。ただ石器以外の遺物もあるためその辺り全く違うのは分かるとは思う。




