シフィ姉ちゃんの深層思考の考察⑫
一連の思いの込めた言葉を聞き終えたコスタおじちゃんは、渋面の日焼けた面構えの眉間に深い縦皺をつくりつつ、ラスレちゃんの様子を観察していた眼光を少し緩める。
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「まあ、私は先程謝罪した立場であるし、それに、私より目上の名門伯爵家ご令嬢の立場から、命令されれば、聞かないわけにもいくまい」
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負けず嫌いの意地があるのか、拗ねて不平がましい意見を述べるコスタおじちゃんは、やっぱり全然可愛げがないよ。
蛸さんだから、仕様がないのかな?
でもさ、こんなのと交渉しなきゃいけないラスレちゃんが本当に不憫でならない。
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「その代わり、私も民衆の暮らしを支える義務がある」
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こんな脳筋領主の下で暮らさなきゃならない民衆も不憫でならない。
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「この私が納得するだけの質問には、当然答えてもらおう」
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こんな横柄な態度が板に付いたコスタおじちゃんを支える家臣達も不憫でならない
そして、正式な謝罪はしたけど、横柄なところは全く変わる様子がみられないコスタおじちゃんには、ちょっと憤慨しちゃう。プン!!プン!!プン!!
言っちゃあなんだけど、コスタおじちゃんの態度は、人に物を頼む態度には、全く見えないんですけど.......
しかも、ダルタロイア男爵さんが、アルスレグス伯爵令嬢に接する態度にも全く見えないしさ。
確か、私が学校の授業で学んだ内容だと、伯爵は男爵よりかなり身分が上だったと思うけど.......
軍事作戦中の上官の立場でなら、許してもらえるのかな?
だけどさ、ラスレちゃんの家は魔法伯爵位を国王から授けられてるから、普通の伯爵より身分が1つ上になるって学んだけど、コスタおじちゃんの今の態度もそうだけど、これってお貴族的に大丈夫なのかな?
魔法伯爵自身じゃないから、そこまで畏まる必要が無いのかな?
まあ、グランさんがこちら側につくぐらいだから、当然騎士としては、相当駄目な行為をしたと思うけど.......
お貴族様のルールは、私お貴族様じゃないから、よくわからないよ。
貴族の身分制度も学校の授業で、貴族社会の科目として学んでいるけど、入学したてだし、貴族の身分なんて全く興味がなくて、全然勉強してこなかったから、全然詳しくないんだよね。
だけど、あの横柄な態度を見てると、もうとっとと神水ぶっ掛けて、この世から抹殺させたくなるんだよ。
いけない!いけない!落ち着け!落ち着け!
慌てない!慌てない!深呼吸!!深呼吸!!
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すー♫すー♫はー♫はー♫すー♫はー♫はー♫
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あれっ普通に深呼吸出来てる気がするけど、どういうことかな?
何だか夢世界に、似てきた気がしないでもないけど......
まあ、いいや。気にしない、気にしない。
今は、ちゃんとラスレちゃんをしっかり見守る時間だから、また今度ゆっくり考えよう。そうしよう。
そのラスレちゃんは、幸せ絶頂の満喫ニコニコ笑顔を披露しながら....
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「はい、質問がありましたら、その都度答えていきましょう」
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そう、返事を返しつつ、コスタおじちゃんの鋭い視線を堂々と見据え、グランさんに守ってもらえる幸せに頬を染めているよ。
そのグランさんは、剣の柄に手を添えて、コスタおじちゃんが怪しい動きをしないか、真剣に全ての動作を見極めようと、全身全霊を傾けて、観察して見定めていた。
殆ど、グランさんの影に隠れてしまったセルディさんも、一部の隙も、もう見せないように、ラスレちゃんをガードする姿勢で見守っている。
そんな3人を鋭い眼光で一通り見渡したコスタおじちゃんは、小さく頷き、ラスレちゃんに言葉を話しかけていく。
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「よし、わかった。ラスレシア嬢、君の思いの込めた提案を聞かせてくれないか?」
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「はい、宜しくお願いします」
「では、改めて2つ目の提案内容の説明をしていきます」
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ふー漸く2つ目の説明が始まったよ。
もう本当に長いっCHU♡!!早く話を進めるっCHU♡!!
コスタおじちゃん、話の邪魔をするなっCHU♡!!
オエッ!☆・*:.゜∵。ゲホッ!☆・*:.゜∵。
ラスレちゃんは、幸福絶頂の笑顔を見せながら、話の掛け合いをしてるけど、どうせ、またコスタおじちゃんと直ぐに諍いが始まるんじゃないのかな。
そう思うと、なんだか憂鬱になりそう。
なんで、こんな父親から、グランさんが出来たのか、不思議で堪らない。
よっぽど、母親のほうがしっかりしてるんだろうな。
コスタおじちゃんは、もしかしたら、家で孤立してそうじゃないかな?
あーあ、可哀想、可哀想、かわうそ、かわうそ。
おっと、しっかり聞かなきゃね。
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「まず、私がこの提案をしたのは、現時点でコスタドル様と製作者を直接接触させてしまうと、障害の方が多くなると判断したからです」
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真面目さんを装っているラスレちゃんだけど、視線は時折チラチラとグランさんを見つめて、他所見をしながら説明してるけど、多分、グランさんは、心の清涼剤的な役割を果たしているんじゃないかな?
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「障害??」
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コスタおじちゃんは、特に気になった言葉を呟いた。
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「はい、そうです。ですから、このように変則的な計画になっていますが、其の辺も含めて、こちら側の事情も説明していきます」
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よーし、ラスレちゃん、しっかり断ってちょうだいね。
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「この提案の大元は、コスタドル様を製作者のお互いが、直接ぶつかり合い衝突して物別れになるのを避ける為と、コスタドル様を危険から遠ざける手段として考案しました」
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コスタおじちゃんを危険から、遠ざけるってどういう事なのかな?
メチャメチャ強そうなのに、それでも危険なことがあるのかな?
もしかして、危険って私のことを指しているのかな?
いやいや、私は、平和を愛する純粋な乙女だよ。
そんな私が危険だなんてある訳ない、ない、ナイシング!!
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「何か誤解しているようだが、初めは私が直接合うわけでは無く、私の名を受けた交渉者が制作者の御人と会うのだぞ」
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いや、だってさー、今のこの交渉だってコスタおじちゃんが交渉者を外して、自分で交渉してるでしょ。
そんな責任者が発言する言葉は、全く信用できませんのであしからず。
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「ですが、コスタドル様も製作者を領館に迎え入れ面会をお望みの筈です」
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いーや!!脳筋筋肉んの領館に入ったら最後、どうせ閉じ込められるんでしょ。
そんな仕様も無い罠に、のこのこ喜んでかかりに行く程、馬鹿じゃないからね。
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「そして、コスタドル様は製作者を、領内の重要な役職に据えるお考えと既に聞いています」
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それが、最もいーや!!領民のご奉仕は、やりたい人にやらせてあげて。
私は、やりたくないもん。
私は、錬金術師で独立して、面白可笑しく生きるのと、エロエロ人生を送ることで、きっと最高に忙しくなるから、他の人に頼んでちょうだい。
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「確かに、そうは言ったが........」
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男子は、1度言ったことは、貫き通さなきゃ駄目なんだよ。
その点女子は、関係ないから、好きに嘘をついてもいいんだよ。
そう、学校に通う女子のお仲間達が、教えてくれたよ。
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「それと、交渉者の話に関しては、後ほど詳しく説明する機会がありますので、その時に纏めてご質問下さい」
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んーん、あーあ、そういう事ね。私はラスレちゃんの提案の意図をこの言葉でわかったよ。
そりゃー真剣に交渉する筈だよ。
頑張れ、ラスレちゃん。私は、草場の影から応援してるからね。
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「うむ、わかっているならよいが、必ず説明はしてもらうぞ」
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コスタおじちゃんは、脳筋さんだから、わからなかったみたい。
やっぱ、純粋な脳筋は、侮れないね。
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「はい、必ず説明すると誓います。では、2つ目の案の説明を続けていきます」
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もう、本当にコスタおじちゃん、マジうざいっCHU♡!!
オエッ!☆・*:.゜∵。ゲホッ!☆・*:.゜∵。
コスタおじちゃん、話の邪魔をするなっCHU♡!!
オエッ!☆・*:.゜∵。ゲホッ!☆・*:.゜∵。
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「まずは、お互いの間に緩衝材を設けて、双方の利害を調整を私達が担います」
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両方の陣営から上前を撥ねるように調整役として幻獣の守護者を配置して、利害を調整する中で、双方から利益を搾り取るんでしょ。
私は、面白ければそれでいいけど、男爵側から利益を搾り取るのは難しくないかな?
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「私達は、コスタドル様の一番必要な対処方法を熟知できるように教えを請い、その内容を製作者と協議して、容易な内容から支援してもらうように言い含めていこうと考えています」
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あらー私ったら、またラスレちゃんに言いくるめられるみたい。
どんな感じで、ぐるぐる巻きにされるのかなー。
そして、今度は、どんな面白い提案するのか、ちょっとウキウキしちゃう。
魔導指揮棒も元々はラスレちゃんの発案を元にして、完成させた魔導兵器だから、ラスレちゃんの意見は色々参考になるんだよ。
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「それに、製作者側からの意向としてですが、直接依頼人と顔を合わせたくないと言うのが、これまでの通例でしたし、この方法なら、何度か実績がありまして、製作者も手馴れた方法ですから、飲めやすいと考えて、その意向に沿う形で提案しています」
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よーし、ラスレちゃん、よく言った。偉いぞ、ラスレちゃん。
私、こんな怖いコスタおじちゃんには、絶対会いたくないもん。
もう、ラスレちゃんを家の専属秘書兼筆頭交渉官に雇いたいくらいだよ。
私は、ラスレちゃんを褒め称えているけど、前世がきっと蛸のコスタおじちゃんには、どうもご不満のようだ。
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「私としては、そこを何とか折れて欲しいのだがな」
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製作者の意向という言葉が気に入らないのか、コスタおじちゃんは、蛸みたいにお口を尖らせて、小声で不満を呟いていた。
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