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輪廻に囚われし者  作者: 烈火
9/16

それぞれの思惑

ホムラ先生の実践形式の講習によってクラス全員が完全敗北した噂は学園全体に広がるかと思われていたが、クラスメイト以外その実力を知るものはいない。そのため噂は変化していき、幽霊の英雄によって操られた生徒がクラス全員を相手に圧倒したという噂に変わっていった。その結果、学園の七不思議の一つとなりつつある。

ホムラ先生の容姿からしてそのような華奢な身体では生徒達も圧倒できないだろう…そう思われているという点もある。


そして、クラス全員が起きたあと地獄のエクササイズがはじまる。魔力を強制的に空っぽにさせられてグランドを重りをつけながら走らされたりしていた。他にも色々あるのだが…。最も恐怖だったのはクラス全員で鬼ごっこをするエクササイズがあるのだが、鬼は先生だけで捕まると魔力をすっからかんにされた地獄再来とグランド1周と7レーンあるプールを全力で泳がなければならない。もちろん時間制限付きで時間に遅れるともう1セット追加される。

1人を除く生徒達としては罰ゲームは阻止したいが、先生に抱きつかれるのはやぶさかではないので逆に嬉しがっている。

他の生徒達が捕まる場合は、音もなく近づいたあと後ろから抱きつかれて

『だぁーれだっ!』と目を目隠しされる。そして罰を裁判のように言い渡す。

1人の生徒を除いては…。

ナギが捕まる場合は真正面から現れて

『みぃ〜つけた♡ちなみに捕まったら…。』

最後まで聞く必要はないので逃げるが結局捕まる。

捕まる度に頭を優しく愛でられ、ほっぺやおでこにキスされる。ちなみに周りには見えない角度でやってくるのでちゃっかりしているなと思う。

『つかまぁーえた♡ナギ君はみんなの2倍の重力をサービスするね〜♡ガンバレ〜応援してるよ〜♡』

ここには白蓮以上の悪魔…。いや大魔王の幹部級の先生がいる…。ナギはそう感じて罰を受けていった。


そうして4時限目のお昼休憩がくるまで続き…。残り2時限の座学の授業ではクラス全員疲れ果て、うたた寝する人が続出した…。


ちなみにナギと白蓮はうたた寝した同士、顔に落書きをしようとしたがルナに止められて仕方なくシールを貼ってバトルしていた。途中でルナがうたた寝していたので2人でシールを貼ったりしてルナがほっぺを膨らませて怒られたのは言うまでもないだろう…。


一方ギルはというと爆睡していた。それと同時に幸せな夢を見ていた。ホムラ先生に甘やかされている夢だったらしく。その後、何度もナギに自慢するのであった。あと彼は自分と1つ違いの歳だった事に驚いていた。そして恋愛対象に加えようなどと、おこがましい事を言っている。ちなみにギルには、ホムラ先生が俺の実の姉だという事は孤児院時代から言っていない。言ってしまうと厄介な事になるのは確実だからである。その姉であるという事実はまた後々の話でバレてしまうのだがそれはまた別のお話。

話は戻り、

ギルは座学の先生に怒られて起こされた時はものすごい絶望したような顔をしていたが、起こされてすぐに爆睡するのでクラスメンバーはそれを見てクスクス笑っていた。…もはやギルはこのクラスの天然記念物のような存在になりつつあるに違いないとナギは感じた。



『この大馬鹿者が!!かろうじて軍の組織にとどまってくれるよう説得出来たから良かったものの。大失態を犯したらどうするつもりだったのだ!!』

とある軍の司令室の中で罵倒が飛んでいる。

『あと彼女がいなかったら今頃。俺達は名誉・仲間達・信頼全て失うところだったんだぞ?!』

俺の名は紅炎『コウエン』このミズガルズの軍に所属している。新たに新設された第7騎士団の団長である。

『申し訳ありません…。』

1人の男性がこっぴどく叱られている。紅炎が団長代理として立てていた男性だったのだが、紅炎がいない間に別の騎士団と騒動があった事、騎士団の拠点に小規模ではあるが魔物が押し寄せてきたらしい。そしてその団長代理は臆病風にふかれ何も出来ずにいた。

それを仲裁・尽力してくれた1人の女性がいなければ今頃、第7機動騎士団の名前は地に落ちていたであろう。だが彼女のおかげで新設の騎士団には回ってくる事がないおこぼれともいうべき案件を手に入れただけでなく、名誉・信頼・仲間も守る事ができたのであった。しかし、勝手に部隊を動かした事は許されないこととして団長代理は彼女に期間のない謹慎を言い渡したのだ。紅炎が帰ってきた瞬間にその情報が耳に入り、こうして団長代理の男性を叱りつけている。

司令室に1人だけになった紅炎は部下を呼び、その彼女の行方を探すよう指令を出した。のだが、彼女の情報は全く記載されておらずどこにいるか全くわからない。もしかして幽霊だったのではないかという話にもなるほどであった。唯一の情報である孤児院に訪ねても彼女はいなかったため完全に手詰まりである…。

『一体どこをほっつき歩いているんだ…。あれほどの技量、第7機動団の全員の指揮を持つほど天才が…。閃光の舞姫ホムラ…。』

誰しもがこんなに探しても見つからないことに対して、今頃ふてくされて泣いているのではないかと第7の仲間達が思い、彼女の事を心配している。

それとは裏腹に誰も想像していないだろう。永遠ともいうべき謹慎をもらって絶望感に全く浸っていない。むしろ、彼女が唯一の兄弟に会いにいく口実が作れてラッキーと思ってレヴァイン学園の教師になっている彼女のことなど…。


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