花柄の~
// シーン(シチュエーション)が降って湧いて思いつき、書き留めました。
【花柄の~】 場所:ヘル&ヘレネーの家
ヘル「お姉ちゃん、お花、好きでしょ? フラワー?」
ヘレネー「鼻、花? オレは花より団子だなァ」
「お花、好きだよねッ……?」
「まぁ、嫌いじゃねぇな」
「そうだよね~。――はい、コレ!」
取り出し、掲げたのは、花柄の服(ドレス?)だった。
「こりゃまた派手派手だな。着てみろヘル」
「……お姉ちゃんにだよ、これ。どう?」
「あぁ!? 似合わねぇだろうよォ。オレぁ、そんな柄じゃねぇっ」
「そんな柄って、花柄だよ? カワイイでしょ?」
「花柄でも銘柄でも、オレの好みじゃねえ。大体ヘルだって知ってるだろ、オレはスカートだってロクに穿きゃアしないんだ」
「でも……きっと、似合うと思うよ? ねぇ……」
少し涙でうるむヘルの瞳。「せっかく用意したのに……」と呟く。
ヘレネー(この野郎……嘘泣き、泣き脅しだな。でもさぁー)
そこでガチャランっと、玄関扉、開いて誰か入る。
デガラシ「こんにちはー! お日柄の良い天気なので遊びに来てみましたー。あれ、どうしました、その服は……」
ヘル「お姉ちゃんに着させようと思って準備したのに……」
ヘレネー「でもよ? なあ、デガラシも思うだろ? オレぁ、そんなキャピキャピしたヤツは……」
何だか涙目でヘルは少々睨んでいる。下手なことは云えない空気だとデガラシは悟った。
デガラシ「どーでしょう……。ヘレネーさん、試しに着てみるだけでも、いかがですか? 割とそんな、変じゃないと思いますよ」
ヘレネー「うぅーあ? 二人して、どーしても着させよーと……、まぁ分かったヨ……、着ても減るもんじゃねえし」
渋々着替えた。
ヘレネー(ヘルの着せ替え癖、今に始まったこっちゃ、ねぇからな)
鏡台、見る。
ヘレネー(しっかしよォ、これじゃあオモチャの人形だな。誰がこんなん(ファッション)考えたんだ? 見てらんねぇ)
ヘル「あ、できたんだね。ねー、デガラシ姉も、見てよ! ほらっ、かーわいいー」
デガラシ「見ても良いんですか? ヘレネーさん」、声だけで尋ねる。
ヘレネー「あぁ、見せねえ訳もないだろ」、つい立の向こうからヘレネー現る。
デガラシ「…………」
ヘレネー「どう、だ……?」、ヘレネーにしては、らしくなく、ちょいと照れている。
デガラシ「ええ、まぁ……、思ったよりずっと……、様になっていると思いますよ」
ヘル「かわいいよね~~(にやにや)」
ぱーっとした満面の笑みでヘルが云う。そのどこかに自己満足的雰囲気をたたえながら。
デガラシ「ええ、ええ。可愛いですし、美しいですよ、ヘレネーさん」
ヘレネー「そうかぁ……?」
少し恥ずかしがっている。が、そのために絵になっているようにも見える。
また誰か来た。
刃沼「やァ~~。渋柿のおすそ分けに来たよ。おすそ分けのおすそ分け。――誰? ……何だヘレネーか」
ヘレネー「あ……」
刃沼「ふーん……」
デガラシ「ヘルのコーディネートだそうです」
刃沼「らしいね、そのファッショナブル」
ヘル「ねぇ、どう、刃沼さんも。お姉ちゃんにこういう衣装、かわいいよねー」
デガラシ(かわいい、を連発していますね、ヘル……)
刃沼は改めてヘレネーを真っ直ぐ見すえる。
ヘレネー「……正直に云ってもらいてぇもんだ」
刃沼「似合わねーねー」
ヘル「ええっ!?」
デガラシ「刃沼……、そうハッキリ云わなくても……」
刃沼「本人も、正直に、って云ってるもんな。それにさ、これじゃア、着せ替え人形そのままだよ。――もしかしてヘル、これって、何かのコスプレってヤツじゃあ、ないの?」
ヘル「うっ……」
デガラシ(そうだったんですか)
ヘル「でも……、だって……」
ヘレネーはヘルの頭をグシャグシャとなで回す。
ヘレネー「いいさ。ヘルが喜ぶんならな、しばらくこのままでいるさ」
ヘル「……(喜)」
ヘレネー(しっかし、何の衣装だったんだろ、これ)
END 2014・8
;か…書きにくい……
後日談。 ;場所と状況:4人が刃沼の住み家、洞窟にて。
ヘル「ねぇ、刃沼さんにも、衣装を見繕ってきたんだけど……」
刃沼「いらないよ」
ヘル「少し、着るだけでも……見せて」
刃沼「着ないよ」
ヘル「この服、わたしが着ていたものだけど……、刃沼さんの背丈にも合うんだよね」
刃沼「……。ほいデガラシ、あとは相手して」
デガラシをヘルのほうへ突き飛ばす。
デガラシ「えー!」
刃沼「だってさ、いつもジャージ姿だろう」
デガラシ「刃沼だって、いつも同じような服じゃないですかー!」
刃沼「まぁ、そうだ」
デガラシ「ジャージにはジャージの良さがあるんです!」
9/4 追加




