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◆ボツ文たち  作者: ワイヤー・パンサー
『易しい世界』(新版?)
3/57

易世界1

*楽園に生きたかった

;場所: 現実世界


 現実が嫌いだった。


 この世界を生き続けて、その先に、満足いくものはあるだろうか?

 すでに私はオジサンと呼ばれる年齢だった。

 原因不明の病は、心身ともに追いつめた。


 毎晩、眠りにつくとき、願った。

 天国に、行きたい、と。


 私は、いつも、楽な世界、楽しい世界を、思い描いた。

 何度も祈った。楽園に、生きたい。


 辛いことのない世界に行きたい。

 あるいは……

 苦痛を感じない精神にしてほしい、と。


 ……


 もはや、何度、祈っただろう……

 どれほど祈れば、望みを叶えてくれるのか?


 そもそも――、祈ってもムダかもしれない。

 だが……、私にはもう、祈るしか、ない。




 その夜は違った。


 祈りに応えるように、心の奥底から、光が生じた。


 そして、現実世界での意識は、終えた。


*素晴らしき健康体


;場所: 草原(異世界)


 目が覚めたとき、私は草原にいた。


 突き抜けるような青空。美しいフワフワな雲。

 風の吹きぬける音や、小鳥のさえずる声がした。

 空気を胸いっぱい吸い込む――


 私は、はっきり『違い』を感じた。ここは元々いた現実世界ではない。

 はっきり表現できないが、私には感じられる。それは、絵本の中にいるような感じでもある。ゲームの中にいるような感じでもある。

 現実感の希薄さ。空想に浸るときの、あの豊かな心の感覚。絶対的に守られている。何かに包まれているような、安心感――、それがあった。


 それで、直接的に理解した。

 私は、楽園とか、天国とか、そういう別世界に来たのだと。

 ずうっと、望んでいた世界に、来られたのだと。


 嬉しくなった。体と心も軽い。

 走り回った。無邪気な子供のように。

 長年の病から、解放されたのだと分かる。苦痛を感じない体! その喜びに全身が興奮した。

 この体は凄い。とても健康体だ。ずっと走っているのに、息が切れない。その速さは、周りの草木を巻き込むほど。その跳躍力は、階段なしで二階に行けるほど。



 超絶な健康体の嬉しさで、すっかり気づかなかった。

 以前より、はるかに体と心が馴染むから、なおさら気づかなかった。

 背が低いことにも、さっぱり違和感がなかった。


 水たまりに気づいて、急停止した。

 水たまりに、自分の姿が映る。

 鮮やかな赤い長髪を垂らした……可憐な少女が、映った。


「なんっ…で? えっ?」


 初めて漏らした自分の声は、その容姿に違わず、可愛らしい音だった。


 片手を挙げたり、グルグル回転したりした。

 水たまりの水面は、鏡のように、それを映した。


「これが? これが私か……」


 私の外見的特徴は……こんな風体。

 特徴的なのは、灰色の瞳、そしてやはり、赤い長髪だ。この髪の鮮やかさは、遠くからでも目立つだろう。


 頭にはウエスタンハットを被り、体にはメキシカンポンチョをまとっている。

 この渋くて地味な格好は、私の趣味に合う。西部劇のガンマンが好きだった。

 たとえ少女が着たとしても、渋くて格好良いと信じる。


「はふ…っ」、とため息一つ。


 記憶が混乱する。

 私には、オジサンだったころの記憶がある。

 だが、さらに古い記憶では、縦横無尽に世界を暴れまくる、少女としての私の姿も見えた。異質な二人の記憶、異質な二つの世界の記憶、それが交じる。


 訳が分からず、泣いた。


「ウ……わ、わたし、は……、私は……なんだ? いったい……」


 でも、泣いたことで混乱が収まってきた。記憶の一時的な混乱だったようだ。


 そう。私は元々、この世界の住人だったのだ。

 そして今まで、違う世界に封印されていた。それが――! 地球と云う星で、生きた、惨憺たる人生。哀しみのオジサン。

 ようやく封印から解放され、……元に戻ったのだ。


「ははっ…、ふふふ……」


 まだまだ喪失した記憶が多いが、じきに思い出すはずだ。


*鬼さんコチラ


;場所: 旧覇王城前


 草原を駆け抜ける。

 全然、疲れないのね。すごいすごい。おまけに、馬より速い。

 で、見えてきた!


「おやおや? 建てモンでしょうかね?」


 自分でしゃべったあと、その声に、「誰だ今しゃべったのは?」と思う。そして、「……あっ、自分か」と気づく。まだ少し慣れない。


 とにかく、目の前には、城らしき建物が見えた。

 さらに接近すると、その城は、だいぶボロボロだった。


 その入り口の、大戸は、開けっ放しだった。

 その向こうに……鬼が見えた。


「ふむあっ!?」


 素早く、私は伏せた。身を隠した。

 観察する。


「まさしく鬼だ。桃太郎にでも登場しそうな鬼だ。筋肉モリモリ屈強な、緑色の鬼」


 少し考える。


「あ、もしかして……ははん。鬼が、この世界版の、『魔王』ってヤツかな? で、この城は『魔王城』と、そういうわけかな。どーだろうか、この推測」


 いきなり魔王との遭遇なんて……


「とんでもねえ。しょっぱなから魔王と戦えるかっ」


 態勢を低くしたまま立ち上がり、きびすを返そうとする。逃げようと思った。――が


 ジロリ、と、向こうの鬼さん、こちらを見た。気づかれたか――!


「まずいなこりゃっ」


 私は、逃げ出す。回れ右して、も~う、ひたすら逃げるつもりだった。ところが!


「ひえああぁぁぁ!?」


「グボアァァァァアァァァァアアァァァァァァァァ!!」


 振り向いたら、そこに、でっっかい熊。グリズリーみたいな、でっか過ぎるクマ! それが仁王立ちしていた。なんなのこれっ!?


「はひゃ……ふあっ……ははへ」


 びっくりさせやがります。おかげで、腰抜かした。ぺたん、と尻が地に付いた。動けない。

 あ、逃げれない……


 前からは灰色熊もどき。後ろからは鬼もどき魔王さん。

 おまけに自分は、子供さ。幼児だよ。まいっちゃうね。……ああ、ホント、参った……。


「力が、な。力、ちから、ちから、チカラ、チカラ。力が欲しい……」


「グゥゴォオゴォォォ!」


「ひっ……っ!」


 クマ、吠えて、襲いかかる。

 ――殺される!

 私は、恐怖のあまり、目をつむり、縮こまった。


――ゴガギャワアァァァァァァ!


 …………何事か? クマから攻撃された様子がない。目を開け、顔を上げた。

 そこには、クマをはり倒した鬼の姿があった。


「へ…は……ぁ……!?!?」


 予想外の展開に、声ならぬ声が漏れる。


 助け、られた……? 本当に……? 人は…鬼は見かけによらない……?


 鬼はこちらを見つめる。その顔には多くのシワが刻まれ、歳を感じさせる。


「なんだよう……。結局、お前も、私を食おうってのかっ……?」


 気丈に振舞おうとしたが、私の声は震えていた。


 仕方ないよ。鬼は怖いもん。やっこさん、でかいんだよ。身長なんて、私の二倍はあるぞ。まぁ……こちらが小っちゃすぎるんだがな。


 ところがその鬼は……涙をにじませた。


「お帰りなさいませ! 娘様!!」


「ヴぇっ!?」


 鬼が喋った上、ひざまずいた。びっくりして変な声が漏れた。


「ずっと……、ずっと、お待ち申し上げておりましたッ」


 地を這うような渋い重低音声で、鬼はそう云った。



 私はしどろもどろ……

 つまり、敵じゃない、と? ……あ!


 鬼の背後から、そそり立つ影が。

 クマが、まだ生きて、戦おうとする。クマの鋭い爪が、振りかぶる。

 鬼は、泣いている。クマに気づていない!?


 私は手近にあった石をつかんだ。


「ぬぁぁぁああっ!!」


 そして、思いっきり、クマへ投げつけた。

 意表を突いた隙に、鬼が逃げられれば、と思った。

 ところが。


 四散した。


 石が直撃したクマの頭部が。

 肉片と血が、周囲にばらまかれた。


「!?!?!?」


 驚いて声も出ないとは、このことだ。


 崩れ落ちるクマの巨体。

 返り血を浴びて、振り返り、状況を知る鬼。


 石か? 石のせいなのか!?

 偶然! たまたま! 奇跡的に! 拾った石が、なにか素晴らしく高貴な石だったのか、な? ……賢者の石とか。爆弾石とか。

 この世界の石は、怖いな。あんな破壊力があるなんて。


 私は、石のせいにした。


「さすが娘様です! やはり力は衰えていないようで。

 そして、ワタクシめを助けていただき、感謝申し上げます」


 目の前にいる鬼が、そう云ってくるが、


「たまたま、凄い石を投げただけです」


と、答えた。


*覇王の娘


;場所: 旧覇王城


 鬼に案内され、私は城の中を歩いている。城の中身はボロボロだ。


「そちらさん、魔王?」、と尋ねる私。


「いえいえ、ワタクシめは、しがない緑鬼です」、と言葉の流暢な鬼。


「ここは魔王城?」


「ここに、魔王は関係ありませぬ……。

 ここはかつて覇王城と呼ばれておりました。覇王様と、その娘様であらせられる貴方様が暮らしておりました。……覚えておりませぬか?」


「覇王……? その娘? 私が?

 残念ながら記憶のほとんどがなくなってねー……」


;場所: 旧覇王城 王の間


 鬼さんに案内されたのは広い部屋。かつては豪奢な内装だったの思われる。

 謁見の際に使用される部屋だという。

 ひときわ存在感のある玉座があった。そこに私は座る。

 小柄な私は、玉座に座っても、足が床に届かない。足をプランプラン揺らす。


 鬼は、前方で、ひざまずいている。


「娘様。お戻りになられて、改めて、感謝申し上げます。ワタクシは嬉しいです」


 鬼の目がうるんでいる。鬼の目にも涙……。


「鬼さん。この城には、鬼さん一人で住んでいるの?」


「はい。かつての側近たちは、一人また一人と亡くなり、さらには立ち去ってゆき……、現在ではワタクシ一人となってしまいました」


 そう述べる鬼さんの顔は、よく見れば、だいぶ老け込んでいた。


「で、そもそも、覇王って、どういう存在?」


「それはですな――」



 こういう昔話になった。


==

 昔々、戦乱の世に、覇王という存在がいました。

 「強い!絶対に強い!」と評される覇王は、敵なしでした。

 そこで、対立する勢力は、多大な犠牲と手間の末、覇王を異世界に封印しました。

 ついでに、覇王の娘も封印しました。

==


 ついでに封印されてたまるかっ。……私は、何か悪いことしたかな?


*城での日々


;場所: 旧覇王城


 それから数日が経過した。

 私は、この城に住んだ。


「ねえ、ここに住んじゃっていい? 居候していいかな?」


「もちろんですとも!

 そもそも、この城は、覇王様のものであり、娘様のものです。

 むしろ私が、住まわせていただいている立場です」


「そっか、そうなのかー」


「ですので、お尋ね申します。

 ワタクシは、今後も、ここに置いていただけますか?

 料理、洗濯、掃除、その他雑用は全てこなしますので、なにとぞ、ワタクシめをここに置いてもらえませぬか?」


「ありがたいねー。お願い、ここにいて」


「承知いたしました。今後ともよろしくお願いいたします」



     *



 本当に何から何まで、鬼さんがやってくださった。

 朝起きれば、朝食が用意してあり、服が洗濯されている。

 日中は、狩りや、農作をやっているらしい。


 初めのうちは、城内を見回り、様子を確認した。ほとんどが、使われていない部屋だった。

 城の周辺も、散歩した。森のクマさんに出会った。あまり襲ってこなかった。


 周辺は、だだっ広い草原があり、向こうに川、また向こうに森が見えた。



 数日が経過した。

 ヒマだったので、狩りは私がやると云い張った。


 獰猛なキツネっぽい生き物……いや、魔物かもしれない。そんな化け物キツネが襲ってきたら、捕まえた。ぎゅっっっと、握り絞ったら、死んだ。


 また森のクマさんと出会った。今度は襲ってくるタイプのクマさんだったので、返り討ちにした。クマさんに無理やり肩車させてもらって、あとは足を、クマさんの首にからめて……絞首。それでバタリ。


 獲物を引きずって、城まで運んだ。解体は、鬼さんに任せた。


 このときにはもう、自らの怪力に気づかぬわけにはいかなかった。――そして、我が力は、怪力だけにとどまらなかった。


魔法を使いたい


 ヒマだったので、鬼さんの様子を見ていた。

 すると、時折、手から、火や水を出現させているのに気づいた。


「鬼さん、それ、魔法? 魔法なの?」


「ええ、そうです。とはいえ、基本的なものしか使えませんが」


「鬼さん、魔法が使えるの!?」


「火系統や水系統、そして、雷系統に風系統と、土系統が使えます。どれも初歩のものだけでございますが」


「すごい。私に教えて!」


「……そ、それでは娘様、昼食を食べてあとにでも、お教えしましょう」


 なぜか鬼さんの顔が、少しこわばっていた。



     *


;場所: (覇王城から離れた)草原


 昼食後。私たちは、城からずいぶんと離れた場所にいる。

 魔法の稽古が始まる。


「それでは娘様、今回は危険性の比較的少ない、水魔法をやりましょう」


「うん!」


「魔法のコツを一言で申しますと、想像力です。イメージが肝要です」


「イメージね、イメージ」


「自分の体、全身に行きわたる流水をイメージします。

 そして、このように、一点に集中すれば! ――」


 鬼さんは右手を平手で掲げる。


「ウォーター!」


 うなるような重い声で、鬼さんが唱えると、指先から放水が始まった。

 その勢いは、まるで放水車のごとく、はるか向こうまで水が届いた。


「すごいすごい! こんなに威力を高められるんだね!」


 私はワクワクしている。

 そのうち、放水が止んだ。


「――と、このような感じであります。今回は詠唱を行って魔法を使いました。その方が発動しやすいためです」


「よし」


 私も手を突き出して、流水をイメージした。


「うォおーたぁー!」


 私はウォーターを唱えた。が、何も起こらなかった。


「ウォーター!」、――何も起こらなかった。


「ウォーター!!!」、――何も起こらなかった。


「ウォルタァー!」、――何も起こらなかった。


「うぉぉぉおおおたぁぁあああ!」、――まさしく、何も起こらなかった。


 何も起きやしない……


「鬼さぁん……」、と、助けを求める視線を送る。


「全身のエネルギーを発散させるような心持ちで、やってみてください」


「全身全霊のエネルギー……」


 私は集中した。自らの周囲にエネルギーが広がるのを感じる。


「あ、うぉっ……、娘様……」


 鬼さんが何かうめきながら、後ずさりして、離れてゆく。というより、見えない何かに押されているような。


 右手を突き出す。そこに展開した全てのエネルギーを集中させるように。


「うぉぉぉぉぉ! たぁぁぁぁぁ!!!」


 その気合いとともに、発生した! 

 光の弾が、指先に。

 その光の弾が、どんどん拡大してゆく。

 やがては私自身も包み込み、さらに大きく。


「娘様ぁぁ!!」


 遠くで悲痛な声が聞こえる。


 巨大化した光の弾は、爆散した。


 ドドドドドドドドドドドド



     *



;場所: 草原だった荒野のクレーター



 周囲の砂煙が落ち着いたとき、辺りの光景を知った。

 草原だった景色は、荒野と化した。

 そして自分の足元を中心に、大きなクレーターが形成されていた。


「…………」


 絶句した。


 ドドドドドドドドドド……


 地震は、まだ続いている。


 向こうに緑色のものが見える。草原が少し残っていたらしい。と思ったら、それは動いて近づく鬼さんだった。


「鬼さん、大丈夫だった?」


「え……ええ、急いで丘の影に逃げ込んだのが、幸いにして、命拾いしました」


「それは良かった」


「それで娘様、一言、云っておきたいことが」


「何でしょう?」


「今のは、少しも、ウォーターではございませぬ!」


「そうだろうねー、一滴すらも水は出なかったわ……」


「もう一つ、云っておきたいことが、娘様」


「何かな?」


 鬼さんは、ある方向を指さした。


「ん?」


「城が消し飛びました」



     *



;場所: 旧覇王城の跡地


「はふはふ……」


 焦りを隠せない。


「娘様……」


「城があった場所、本当に、ここ? ここで合っている? 本当にここにあった城がなくなったの? 何も……」


「位置関係からして、間違いありませぬ。と、申しますか、ここらに存在する建物といえば、あの城ただ一つだけでございます。見失うはずがございません」


「はぁぁぁ……。ほんの数日だけの城ライフだった、なー……」


「申し訳ありませぬ。娘様の暴発も考え、城から距離を取った場所で、魔法の稽古をしたのですが……、娘様のお力はワタクシの想像を凌駕しておりました」


「ああ、そういうことだったのね。城から遠く離れたのは。でも鬼さんは悪くないよ。悪いのは私だ」


「…………」


「……ヨシ、旅立とう!」


「え? 旅……ですか?」


「ここには何にもなくなっちゃったもの。

 それに、全てを失ってからの再スタートって、憧れていたんだ~」


「娘様の前向きさには、頭が下がります」


「下がった頭に、私を乗せろ~」


 私は鬼さんの頭に飛び乗る。肩車状態になった。


「おおっと、娘様」


「鬼さん、一番近くの街は、どちらかな?」


「確か、あちらの方に、昔は集落が……」


 鬼さんは一点を指さす。


「じゃ、行こう!」


「はい! 娘様」



*   その頃、世界各地で。



 その頃、世界各地では。


 ――ある国。


ドドドドドドド……


「地震か!」

「ただの地震ではございませぬ。遠くの地で、何者かが放った、魔法の余波だと思われます」

「これが魔法の余波、だと!?

「何という力だ……!」

「魔王が動き出したのか!?」

「いや違う。魔王のものでもなければ、魔神のものでもない」

「では、いったい……?」

「分からぬ」


 ――ある村


「うわわわうわ……!!」

「あー……」


 村人は、遠くの空に浮かぶ、きのこ雲を見て、呆気にとられていた。

 先ほどまで草原だった光景が、一面、荒野になったことにも――、受け入れられない現実を目の当たりにした。




■要約

オジサン刃沼は楽園に生きたかった。

異世界に覇王の娘として転生した。と思ったら、こちらこそ元の世界だった。

クマに襲われたのを鬼さんに助けられる。

魔法の稽古で、城を消し飛ばす。荒野と化したそこから旅立つ二人。



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