7 『不滅の聖剣』
ごめんなさい!もう1本今日のうちに出すとか言っといて出せなかったです!寝るまで1日ですよね?(本当にすいませんでした!!
その先には、黒い剣が地面に刺さっていた。そして隣には鞘があり、鞘には『我ベルファストの権能者なり』と書かれていた。
「これは...」
「フェイト...これ...」
「どうかした?」
「でもまさか...そんな。でも」
何か分からないがすごく慌てるアル。
「どうしたんだ?いってくれよ」
「そうね。これははるか1万年前に滅びたベルファストの国の王の剣。文明が栄えなかったのはこの剣が世界から損失したからなの。」
「それで何で?ここにある?」
「それはこの剣がフェイトを選んだって事ね。世界の縛りを超えてなおフェイトに...」
またブツブツ言い始めた。何なんだ?俺だけ仲間はずれか?
「その剣を抜いてみて」
俺はアルに言われた通りに剣を抜いた。するとビックリ、俺は剣なんて持ったことないのにしっくりとした感触が手にある。
俺はその剣を鞘に収めた。
そうすると脳内に『ベルファスト権能者。第一次覚醒者の権利が与えられました』
おおー!俺の脳内に無機質な機械音の様な声が流れてくる。だが俺の脳内には『ベルファスト権能者の能力発動。ステータスの1億分の九千九百九十九が略奪されます』え?マジ?
俺は慌てて冒険者カードを見てみた。
だが俺の運は全て文字化けしていて、今までと変わらずにステータスが見れなかった。ただいつもと違うのは運の数値も分からなくなったという事だ。
その瞬間洞窟が『ゴゴゴゴーッ』という音をたてて崩れて行った。
「フェイト。急いで逃げるわよ!」
「おう!」
急いで逃げているが、間に合わずに俺達の上にはとてつもなく大きな岩が落ちてきた。
ここで終わるのか?異世界生活。やっと手に入れた本当の仲間...『同士』がやっと出来た。いざこれから始まるはずの生活が...
いや終わっていいはずない!
『そうだな。お前は《王》だからな。ここで死んでもらっては困る』
頭からは機械音では無い。まさに人の女性を思わせる声がした。
その時俺の頭には何をすればいいのかが明細に分かった。
「邪魔だッ!」
俺が手を振るうと共に今まで薄暗かった洞窟が何も無かったかの様に跡形もなく消えていた。
「え?何が起こったの?」
「さぁーな」
そうだ。死にそうになるまで気づかなかった。こいつは俺が産まれて初めて出来た本当の仲間。簡単に死んでいいはずない。勿論俺だって全力で守る。
それが俺の異世界にきた理由なのかもしれないな。別にここに来た理由なんて、いらないんじゃないか?
どうしても理由が必要になったら考えればいい。前世の俺は1人だった。だけど今は違う。アルが居る。1人じゃ考えつかなかったことも2人でやれば想像力が何倍にも何倍もに膨らむ。そんな気がする。
せっかくだから楽しもうじゃねーか。この世界を!
「なにをそんな黄昏た顔してるの?」
「いや別にアルは美人さんだなぁーって思っただけだよ」
「なっ、なっ、なっ別に褒めたってお金くらいしか出ないんだからね!」
顔を赤らめて、頬をぷんぷんと膨らませるアル。
「いやいや出るのかよ」
「そんじゃ気を取り戻して行きますか!」
「そうね。でもその前にその剣が見たいわ」
「そうか。ほれ」
俺はアルに剣を渡す。
「うっ、うおおっおっ!」
変な声に出しながら地面に剣を落とす。
「おいおい。人の剣なんだから大切に扱ってくれよな」
「何言ってんの?自分で剣を投げたんじゃない」
そうでした。俺は口笛で誤魔化した。
「と言うかフェイトって本当は相当な力持ち?あんなに重い剣誰にも持てないわよ」
「いやいや。俺は見ての通りだよ。それに剣はそれなりの重さはあるがそこまで重くないぞ?」
「あ...ね...うん...そうだわ」
また1人でぶつぶつ言い始めるアル。やはり1人に慣れすぎて独り言が多いみたいだ。可哀想に
「フェイト分かったわ。古代ベルファストが滅びた訳が。」
「本当か?」
「ええ。この剣は『不滅の聖剣』と言われていてね、サビは愚か、刃こぼれ1つ着かないと言う優れものよ。だからこの剣は『ベルファスト王』にのみ与えられた。だけど剣が強すぎて、世界は剣封印した」
「それは分かったが何故アルが持てないんだ?」
「それはこの剣がフェイトを王と認めたからよ」
「王ね...」
俺は余り現実を見るタイプでは無い。この話は正直ここまでにしたい。
「まぁあれだ。もうそろそろお腹が空いてきた。早く隣町のまで行こう」
「そうだわね」
アルは再び騎乗スキルを使い馬を走らせた。
ブクマはまじで神。
感想くれると発狂。
ポイントくれるとエゴサーチ。