3 同士
「あの草原はね、ベルファストの神草原って言われててね、あそこには神格を持った人物が神の権利を使って入ることが出来るのその草原は歩いただけで強くなるって噂なのよ。レベルは上がらないのに不思議よね。でも神話みたいな感じになってるの」
あっ...全て解けた。俺の筋肉質になった理由と、足の速さ。それに今こうして人と話せている事が。
でもあれだな。俺ってこんな出会いなのか分からないけどちゃんと人間不信になってないな。前の世界でのヤク〇の娘に騙されたことはそれほど強くは残って居ないみたいだ。
「そ、そうなのかー。ソレハオイトイテ......
きょ、今日は...天気がいいですね」
「ええそうね。それで詳しく教えて欲しいんだけど?」
「じ、実は...夢を見たんですよ。よく妄想しません?ほーら自分が悪の敵と戦って勝ったシーン」
「夢も何も現実じゃない」
そうでしたー。この世界には『怪人』だっけ?そんな感じなのがいるんだよな。
「まぁ、僕は終焉の大地から来ましたー!とか言い張る人も中には居るみたいだし...その類に入れておくわ
ね」
何か嬉しいのか嬉しくないのか分からんな。
「それでだな...田舎出身だからこの世界のことは何もわからないんだよ」
「あーそれで変な格好をね」
「これ変か?俺は自分で言うのも何だけどカッコイイと思うぞ」
「まぁ...... かっこ......思うけど」
「ん?何か言った?」
「いやいやいやいや」
「そ、そう。まぁ良いんだよ。そんな事は、まず貴方は何をしている人?」
「自己紹介まだだったわね。私の名前はアルケウス.F.アストレア。アルって呼んでね。私は冒険者稼業をやっているの」
おお!冒険者とは異世界らしいな。ここで俺のTUEEEEが...何かリアルだから辞めておこう。
「へぇー。俺は...」
どうせなら名前は変えたいな。
「フェイトだよろしく。勿論無職」
俺の人生は運命によって決まっているのかもしれない。だけど俺は運命に抗いたい。もう運だけで死ぬ何てゴメンだ!
「フェイト覚えておくね。それでやる事がないなら私と一緒に冒険者稼業をやらない」
「おぉー!いいね。是非お願いするよ!」
「それでね、私とパーティーを組まない?」
「何で俺?」
「何か私ね、皆から冒険者やるの反対されててね、しかも私が喋りかけようとするとどっか行っちゃうの」
もじもじしながら恥ずかしそうに言うその姿に、つい自分を連想してしまった。
「ようやくするに、私ぼっちだから友達になろ?」
「ちゃうわ!」
おお!いいツッコミだ。顔を赤らめてぷんすか怒っている。当分ボケには困らないな。俺だってテレビでいっぱい友達シュミレーションしたんだぞ?
「まぁ分かったよ。多分君が誰にも近ずかれなかったのは、君が美人だからだよ」
これは俺が実体験しているな。て言うか今思うと、俺の聖なる忌わしきオーラは神格だったのね...どうせなら運命の神様になりたかったな。
そんなこと考えていたら。アルが何かゆで卵の様な顔になってる。褒められ慣れてないのかな?
「君じゃない」
「ん?」
「私のことはアルって呼んで!」
「お、おう!」
何か恥ずかしさ誤魔化すために怒り出したぞ。
何かこの娘は何となく俺と似ているな。
「そ、それじゃ時間無くなるからもう行きましょ」
俺はせっせと歩くアルの後ろについて行っている。
「なぁ!アルなんで怒ってるんだ?」
「いや別に怒ってないもん!」
「いやいや頰っぺが膨らんでるぞ」
「はっ!」
「いや無意識か...」
この娘はツッコミだけじゃなくてボケも出来るのか。
「でも...実を言うとな俺も友達が居なくてな。小さい頃から余り親意外と話す機会は無かったんだ。だから言ってくれなきゃ分からないよ...」
「え?そうなの?実は私もなのよ!」
やはり同種だったか。俺は食いついて来るアルに「そうなのか」って適当に返事をした。
「それで話をそらすなよ。何で怒ってるんだ?」
「それは...余り人と話す事に慣れてなくて久しぶりに人と話せて嬉しかったのよ」
少しばかり照れくさそうにカミングアウトしてくれた。
「そうか。俺も楽しかったぞ」
アルいじるのね。
「着いたわね。ここが始まりの街『ビギンズ』よ!」
何故か得意げに言うアル。
「意外と街は綺麗だな」
建物は中世ヨーロッパ風だが建物が一つ一つ綺麗でやはり、ドワーフなどが作ったのだろうか?
つまりあれか!!ドワーフがいるってことは獣人やエルフも居るってことか!!
俺はテンションが高まって来た。でも余り人がいないな。
「アル。何で人があまりいないんだ?」
「あーそれなら今は皆訓練所や仕事場に行っているからだよ」
「なるほど」
「ここが冒険者ギルド...」
なんて言うかイメージ通りだ。建物が街の中でずば抜けて大きくて、看板には剣と杖がクロスしている。
入って見ますか。少しばかり『テンプレ』憧れているからな。
「いざ勝負!」