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異世界生活は『LUCK』onlyで!  作者: 真成 夜初
ディファレンスシティー編
16/23

16 次なる場所へ

俺達は今までいた街『マハラシュトラ』を出て、第二の都市と言う所に向かっている。


ここに行く目的は勿論、賞金首『獸力のポワナ』の捕獲による懸賞金である。だがそれが無くても、元々来る予定だった。


理由は...


「ねぇーフェイくん何で腰に剣を2つ付けてるの?」


「いや、別にいいだろ?減るもんじゃないし」


「邪魔じゃない?」


そうなのだ。この剣聖剣エクスカリバー、では無く擬似聖剣ブーリブリーだ。


俺には酔ったアルの親父から聞いた機密情報がそのまま残って居る。だからこの市に来た。どうやら、アルのお父さんが言うには、この件をくれた人が、この市にいるらしい。


アルの家がこの剣を貰ったのは、一年前との事なので、情報が正しければ、まだこの市に居るはずだ。


それにしても流石第二の都市。まだ中に入った訳では無いが、相当いい市に違いない。もう近辺の道からステフのいた『マハラシュトラ』とは違う。


『マハラシュトラ』に来た時は、馬車がガタガタ揺れて、お尻が痛くなった。でも今は違う。全く揺れがなく、最初は車かと思ったくらいだ。


草原の中に一筋のでかい道がある、デザインは一緒だ。

だけど道の完成度が高い。いや高すぎる。これは本当に中世の設定なのか?


「フェイくん着きましたよ!第二の都市『ディファレンスシティー』」


すごくテンションが上がっている、ステフ。街を出たのは子供の頃以外だから、きっと楽しみにしていたんだろう。


まぁまだ体型は子供のままなんだけど。


そんな事を考えてると?ステフがすごい目で睨んできた。


「なっ、なんだよ?」


「今なんか失礼な事を考えましたね?」


「いや、全然」


俺が即答するのと、顔をまた馬車から出して、『ディファレンスシティー』を見る。

勘が鋭いな。これからは気を付けて失礼な事を考えよう。


「フェイくん、ステフ。ついたわよ!」


御者をしていた、アルが俺達に到着を告げる。だが言うまでもなくステフは、馬車から降りていた。


「ねぇーねぇー。速く行きましょうよ!」


「分かった。分かったから落ち着け」


俺は今にも走り出しそうなステフを引き止める。


「お前金持ってるのか?」


「持ってませんよ?」


何故疑問形?


「だったら、俺がポワナの報酬を貰いに行くから少し待ってろ。それから自由行動だ」


「ちっ!分かりましたよ」


俺達の会話に苦笑するアル。は馬車を指定の場所まで置きに行っていた。


馬車を置きに行ったアルが戻って来るのを待ってから、冒険者ギルドに行くことにした。待って居る間のステフの顔が面白かった。これが「御預けプレイ」と言うやつか。


「お待たせ。じゃっ、行こっか」


「おう!」


俺達は『ようこそディファレンスへ』と言う門をくぐった後にまるでお祭りがやっているんじゃ無いと言う様な、人の密集地帯が出来ていた。


市のイメージとしては前世の商店街見たいなイメージだ。だが決定的に違うのが、真ん中に一方通行の車道がある所だ。偉い人が通る時に使われるので、常時は、一般の人で溢れている。


冒険者ギルドは1番手前の建物なのですぐに分かった。隣に銭湯がある事から、この世界では冒険者ギルドの隣に銭湯があるのが当たり前なんだろうな。


俺は冒険者ギルドのドアを開けると、軽くお辞儀をして、1番奥の銀行までいった。どうやらギルドのドアは銀行のある場所にあるらしい。


「すいません。『獸力ポワナ』の捕縛報酬を貰いに来ました」


「はい。失礼ですがお名前を伺いたいので、冒険者カードの提示をお願いします」


「はい」


俺はポケットから、冒険者カードを手渡した。


「本人確認出来ました『獸力ポワナ』捕縛報酬50万アリスです」


俺は、ピンク色の紙を五十万枚貰った。


「ありがとうございます」


アリスと言うのはこの世界での紙幣だ。要するにお金の単位。


上からアリス、金貨、銀貨、銅貨である。

日本のお金で表すと、


銅貨=10円


銀貨=1000円


金額=10000円


アリス=100000円


つまり俺達は今、即金で五百万円手に入れたのだ。


俺達は、人が全く居ない中、寂しく、ど真ん中の席に座った。


「どう分けるか?」


「そうですね。私はあまり計算は得意じゃないです」


「私は、まぁまぁ計算できるよ」


そうか...この世界には学校がない。勉強が出来るのは高い位の貴族だけなのか。まぁ俺の学力は2人より、遥かに上なのは間違いないな。


「俺がやるよ。まずは15万ずつアリスを分ける。そしたら残り5枚余るだろ?それも1枚ずつに訳け、残り2枚それは生活費に回す。これでいいか?」


「「...ええええええええええええええええええええええええええええええ」」


「うるさいぞ?幸い人は居ないから迷惑にはならないけど」


「何でフェイくん程度が数学を出来るんですか?私はフェイくんよりも馬鹿何ですか?」


頭を抱え、本気で落ち込んでいる。ぶん殴るぞ?


「でも、凄いじゃない。数学が出来るなんて」


「何言ってんだ?こんなの算数だろ?小2でも出来るぞ?」


「小2?」


「あー。めんどくさいからいい。じゃ今日は取り敢えず自由行動な。8時にここ待ち合わせで」


「「はーい」」


ステフのテンションが少し低かったのは、気にしないでおこう。


さて...ヤリますか。俺は人知れず、人混み溶け込んで行く




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