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異世界生活は『LUCK』onlyで!  作者: 真成 夜初
ステファニー編
14/23

14 ただ愛すれば

長いです。最後の「 』」は前回の続きと言う意味です。

「ここが銀行?」


私の目の前には私が前に見た事のある冒険者ギルドの何倍もでかい冒険者ギルドがあった。独特の剣と杖がクロスした看板のデザインが冒険者ギルドの特徴だ。


「ええそうよ。冒険者ギルドの中にあるのよ」


「へぇーそうなんだ」


私もお腹がすいていたので早く中に入る事にした。ドアはこの世界では珍しい、ドアノブが付いていた。一般の家にはあるが、こういう誰にでもで入り出来る施設には珍しい。


私は初めて入る冒険者ギルドに緊張しながらドアノブに手をかけ、入ってみた。


「あれ?」


すると、中には誰も居なかったから。ただ嗅ぎなれない木の独特の臭いだけがあった。てっきり私はお酒の臭い臭いだとばかり思っていた。


「フフフ。ステファニーったら大袈裟よ。今は昼で冒険者たちは皆出かけてるわ。お父さんもそうでしょ?」


そうだった。私のお父さんも冒険者だから良くわかる。

普段は遠くの山などに行って、帰ってくるのはいつも夜だ。

昼ごはんは何を食べているのか聞きたいが、今父は買い物に行っていて居ないので無理だ。


「すいませーん銀行はどちらですか?」


「はい。銀行はあちらでございます」


どうやらお母さんが、受付の人に銀行の場所を聞いているみたいだ。受付の人は右奥のカウンターをゆびさした。


ギルド内は入って正面にカウンターが何個か並んでいて、それ以外は長椅子などの待ち時間対策がしてあるだけのシンプルな構造だ。ギルド内には2階に行かないと全部屋に回れない。


「ありがとうございます」


お母さんって言葉使いも丁寧だな。私にも出来るかな?


「お母さん」


「ん?何?」


「私にもその言葉使い教えて!」


私は結婚して、立派なお嫁さんになる!だから早いうちにお母さんみたいになりたい。


「今?」


「うん!」


「んーまた今度にしましょうかこれからもいっぱい時間があるだしね」


「んー分かった」


私は今教えてもらう事をやむを得ず了承した。

まぁいい。これからだってお母さんと一緒だし、習う機会なんていくらでもある。


...そう思っていた。


私たちが銀行のカウンターに着いた頃。


「動くなっ!」


ドアが壊れる音と同時に全身黒マントを被った8人組の盗賊と思われる集団がやってきた。


手にナイフを持っていることから、全員盗賊スキル持ちだと思う。

でも大丈夫だ。今は皆討伐などに行っているが、冒険者ギルドの受付になれるのは元二つな持ちの冒険者のみだ。


「やぁ!」


さっき私たちに銀行の場所を教えてくれた、女の役員の人が真剣を持って1人の男に斬りかかった。


「あまい!」


なんと男はかなりの腕のある受付の人を短剣1つで弾き返してのだ。


「うぉぉぉい?なんだその甘々な太刀筋は?受付何かやってるから鈍っちまったのか?」


「ううっ...」


どうやら受付の人は弾き返された際、に手が痺れたらしい。盗賊は相当な腕なのだろう。男は次の瞬間倒れている受付の人の首の上に剣頭を突き立てた。


「死ね」


と、言った。受付の人は人生を諦めたのか、綺麗な雫が瞳から流れ出ていた。


「やぁぁぁぁ!」


次の瞬間男はあばらに飛蹴りを入れられ、気絶していた。


「なに?」


盗賊集団がざわついた。私は蹴った本人を見てみるとお母さんだった。そう言えばお母さんとお父さんの出会ったきっかけは、冒険者からだった。お母さんは冒険者の中でも珍しい職業の『魔法拳士』と言う職業だった。


「まだ...まだ命を簡単に諦めるな!」


私はお母さんの表情に唖然となった。その初めて見る表情に心打たれた。いつもよく聞く声が、偽りの声なんじゃないか?そう思えるくらいに、凛々しい声だった。


「あなたはまだ若い。手が痺れたくらいでなんだ?足が動かないのか?手が動かないなら、足を使え、足が動かなくても必死にもがけ!」


「はい...」


もうその頃には受付の人の目からは涙が消え去っていた。


この受付の人以外は避難と応援を呼んだらしい。


なので、こちらの戦力は2で実質一盗賊は7だ。こちらは非常に不利だ。だが、


「『エル・ライトニング』纏い!」


お母さんは詠唱が必要な最上位の雷魔法を詠唱なしで唱え、更に高等テクニックの『纏い』をして見せた。今のお母さんの姿は全身に青い雷の様なものを纏っていて、まるで神様みたいだ。


次の瞬間。一筋の光がこのギルド内を駆け巡ると、1人を残し、相手は全滅していた。


「ぐっ...」


「やるじゃない。私のパンチを喰らって意識がまだあるなんて」


この瞬間私は勝ちを確信していた。お母さんの圧倒的力に叶う者は居なかった。


お母さんカッコいいな。私もいつか冒険者に...でも私には将来教会で傷ついた人を癒すと言う夢が...。でも今は考えなくていいか。まだこれから沢山の時間がある。お母さんとお父さんと一緒に考え出せばいいか。


「やぁ!」


「グボッ」


「しぶといわね。大人しく眠ってなさい」


「ここで殺られる訳には...行かないんだ...」


次の瞬間男は全身から黒いもやの様なものが出て、男はその靄に包まれた。


「これはやばいわね...」


今まで余裕があったお母さんの顔に余裕がなくなっていく。

そして...男は覚醒めざめ


「フハハハハハハこれが新しい俺の体かぁ」


私はふと男のほうを見てみると、よく昔話などで聞く狼人間がいた。


「あなたは狂っているわ。まさか『怪人』落ちするなんて...」


「光栄なことよぉ。悪を極めた者だけが踏み込める領域。『怪人』になれるなんてな」


この距離からでも分かる『殺意』に当てられ、私は足が竦んで動けなかった。


「ステファニー。逃げて」


「わ、わわわっ」


私は喋ろうとしたが、恐怖感情に負け、動くことが出来なかった。


「よそ見してる暇があるのかっ!」


男は一瞬でお母さんの元に詰めて、ナイフでは無く自分の新しく生えてきた爪で引っ掻かいた。


「引っ掻いた」と言う表現では生ぬるく感じるが、実際には少しスペックの低い魔剣の5本を降ってるのと同じ威力だ。


お母さんは私を抱えて、回避した。だが人狼となった、彼の鉤爪は振るっただけで強風を起こし、ギルド内の椅子を蹴散らした。


「これは少しばかり厄介そうね」


そう言ったお母さんは、私をが強風でやられないように、壁にくっつけて、寝っ転がせた。


幸い、このギルドは頑丈で、魔法が付与されている。壊れることは無いだろう。


お母さんはすぐに男の元へ向かう。殴ろうとするが、男の鉤爪により近づくことが出来ない。

男も必死に鉤爪を当てに来るが、まだ慣れていないのか、お母さんが避けられないでも無いスピードだった。


「時間稼ぎか?」


「...」


「黙りかよっ!」


男はだんだんと当てるのは難しいと分かって来たのか、私をターゲットにし始める。


だがお母さんをそこまで馬鹿ではない。私を背にして、牽制をかける。きっと守りながら戦うのは慣れているんだろうな。


何分間牽制のし合いを続けた後に、外の方から足音が聞こえた。一つではない。


「王国騎士団だ。大人しく投降しろ」


「諦めてたまるかよっ!」


男は鉤爪を再び振り回し始めた。


これでは流石の王国騎士団でも近づくことは出来ない。

だが。


「やあっ!」


1人の男が果敢に剣を振るい、鉤爪をへし折った。その人はお父さんだった。


「確保っ!」


すぐに騎士団が男の身柄を拘束した。無事に事件は解決した。と思っていた。


ギルドを出る際に人狼が言ってきた。


「なぁ嬢ちゃん。さっきはありがとな」


「何の話?」


「とぼけんなよ?さっき王国騎士団にやられて間一髪逃げてきた俺らを回復してくれたじゃねーか」


「え?」


「そうだよ。今回は全部お前が悪い。あのままだったら俺らは、餓死していた。なのに嬢ちゃんが俺らを回復してくれたおかげで、俺たちは空腹に悩みここまで来た。そうだよ。全部お前が悪いんだ」


私の頭の中は真っ白になった。──私が悪いの?


「ていう事で死ねっ!」


人狼は足裏に隠していたナイフを私に向かって蹴ってきた。


「避けて!」


お母さんの声が聞こえた。


でも避けられなかった。私は自分が悪いのか、あいつらが悪いのか?そんなどうでもいい事を考えて、気がついたらナイフが、目の前にあった。


もう私はどうなってもいいと思った。このまま死ねば、罪滅ぼしになるよね?そう考えて私は自ら、進んでナイフにあたりに行った。


が。目の間には倒れたお母さんの姿だけがあった。


「なんで?なんでよ?どうしてお母さんは私なんかを助けちゃうの?」


私は人生で、初めてこんな大声を出した。


「そ、それは、私の子供だからよ。お願いだから、お父さんを、攻めないであげ...て」


お母さんはその言葉を言い残して死んでいった。


その日私は大泣きした。目が干からびるくらいに、私のせいでお母さんは死んだんだ。』



「これがステファニーに過去だ」


街長はステファニーの過去を全て教えてくれた。その声はとても男らしく、さっきまでの街長とは思えないくらいだ。


「そうなのか」


「そう。ステファニーはあれが原因で魔法が使えなくなった。それに俺はあいつの本当の父親ではない。それは母が心配していた、真実」


だんだん街長の表情は悲しいものになっていく。


「俺は不器用だからな。あいつが喜びそうな事は何でもやった。街のイメージカラーをピンクして、そして...私がステファニーの母になった」


俺は街長を見直した。タダの変態じゃ無かったんだな。

でも──


「そんなことをしたって喜ばない事くらいもう分かってるんだろ?」


「そうね。何をやっても火に油を注ぐだけだった。ステファニーと私の仲も悪くなる一方」


「だろうな」


「だから嬉しかった。今日久しぶりにステファニーの笑顔を見た。その時私はつい泣きそうになった。やっと罪滅ぼしが出来たんだなって」


「それは違うんじゃないか?」


「え?」


「俺が聞いた話ではステファニーはただ回復しただけ。盗賊の回復をしてお母さんを回復が出来なくて、悲しんでるだけだろ?」


街長は少し悩んだ表情をした。


「そして母以外誰も傷ついて居ない。あいつは多分他人に対する、罪滅ぼしでは無く、大事な時に母を守れなかったって言う自分の不甲斐なさだろ?」


「それは...」


「人付き合いがあまり得意じゃない俺が言うのはなんだが、もっと別な方法があったと思うぞ」


「そうだわね。でも貴方の意見を聞いても、私には他の方法何て、思いつかないわ」


「はぁ〜。そんなの簡単だろ?」


「簡単?」


「愛すればいいのさ」


街長は驚いた顔をした後に笑った。


そう言って、俺はベランダから部屋に戻り、アルとステファニーを寝かせ、俺も寝ることにした。



あれ?書くの下手になった?w

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