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異世界生活は『LUCK』onlyで!  作者: 真成 夜初
ステファニー編
12/23

12 お母さんと呼びなさい!

昨日はごめんなさいm(_ _)m(震え声

あと、今回は話が全然進みません!

「お父さんごめんなさい...」


俺は交番にポワナの身柄を預けた後に街長の家に来ていた。そして今ステフは街長に頭を下げ謝罪をしている。


「良いんだよステファニー。それよりも私の事はお母さんと呼びなさい…」


泣きながらステフに抱きついた。って言うか「お母さんと呼びなさい」でいい展開が台無しなんだけど?


それにしてもステフはやっぱりいい人だったな。日本文化でもそうだったが、「ごめんなさい」「ありがとう」を素直に言える人は尊敬されていた。俺も実際そう思う。「ごめんなさい」とかは心で思ってても、実際に口に出すのは難しい。これは物理的では無く精神論だな。


「さぁ。街長の美味しいご飯が出来てるから食べましょ!」


アルがフォローを入れてくれた。空気を読める子で助かったよ。


俺は街長の家に入った。今思ったが、この世界は土足だ。まぁ中世ヨーロッパなら当たり前なのだが。玄関は靴に付いた泥を落とすだけの物でしかない。日本人として、土足で家に入るのは抵抗がいるな。


「お邪魔しまーす!」


俺は美味しい飯の前に前世では言えなかった、他人の家に入る時の秘密の言葉を言えた高揚感に浸っている。


「ねぇー。フェイ?「お邪魔します」って何?」


「お邪魔しますってわぁァァァァ!!!」


「ど、どうしたの?」


「今俺をなんて呼んだ?」


「フェイトって何か呼びずらいから略して「フェイ」よ」


「うおおおおぉ!」


これは嬉しい!何故ならあだ名だぞ?友達同士が付け合うあの伝説...いや幻と言っても過言では無いあの言葉を。ついにこの日が来るとはな。なんせ前世でのあだ名は「ゴッド」「神様」「ゴッド.オブ.ラット(前世の俺の名前)様」とかだったもんな。もう嬉しさの余り涙が出るよ。


「な、何泣いてるの?」


「いや。なんで無い」


「そ、そう。それで「お邪魔します」って何?フェイはこの家に邪魔しに来たの?」


「いやいや。そうじゃないよ!お邪魔しますってのは...そう言えば俺もよく考えたことなかったな」


「お邪魔します」ってなんだろう?俺は前世で友達居なかったからよくわかんないけど、この言葉の意味はなんだろう?まぁいいさ。これから考えて行こう。


「やっぱり邪魔に...」


「ちげぇよ!」


俺はアルが言い終わる前に言葉を遮り反論した。


「まぁいい今度教えてやるよ」


「そうだわね。今は私の作った料理をいっぱい食べてね」


「まぁそうだな。そう言えばアルって料理出来たっけ?」


「私料理出来ないわよ」


「「今の私の料理をいっぱい食べてね」は嘘なのかよ...俺も世間知らずの貴族の料理が食べて見たかったのに」


「わ、私はそこまで世間知らずじゃ無いわよ!」


「そうか?じゃあ実家の主食は?」


「ラーン鳥のスクランブルエッグとラーン鳥の肉との親子丼だわよ?」


「...」


ごめん食文化が全然違くて何言ってるか分かんない。


「そ、そうかじゃあ何で、街長と一緒に飯を作ったって事になったんだ?」


「街長が言ってくれたのよ。『手伝ってくれたら、それは共同作業だよ』ってまぁ私は買い物に行っただけなんだけどね」


ドヤ顔で言い張るアル。素直だねー。それにしても今の街長の言葉がイケメン過ぎないか?俺も見習お。



「おぉーこれは凄いな」


そこには一般的テーブルより二回りくらい大きいテーブルの一面に豪華な料理が並んであった。良く見ると日本の漫画などで良く見る大きな骨付き肉があった。あれは俺が食う!


「いただきます!」


「「「いただきます!」」」


なに?いただきますがこの世に広まっているだと!?


まぁいい。今はそれよりも...


「いっただきー」


「なっ...」


そこには俺の狙っていた骨付き肉を咥えたステフが居た。


まぁいい。これ別にステフの歓迎会だし...俺は大人だから...食いたかったぁぁぁぁぁぁあ!


「お酒もあるわよ」


街長が酒を持ってきたところ、「バンザーイ」と言うステフがいた。


「おい!ステフ。お前はまだ子供なんだから駄目だろ?」


「どりゃぁぁぁあ!」


「グボッ!」


何か思いっきりみぞおちされたんですけど?


「私を子供扱いしないで頂きたい。ちゃんと16歳になってるんですよ?」


「えっまじ?」


俺は街長に聞いてみた。


「ええそうよ」


マジか...この年でこの体型とか無いわー。何か可哀想。


「そうか飲め飲め!」


俺は御機嫌斜めなステフに酒を進めた。



「「スピー。スピー」」


酒を飲んでスグにステフとアルは寝てしまった。アルは俺が無理やり酒を進め眠られたが、ステフは早かった。

臭いだけで酔っ払い、一口飲んだだけで眠ってしまった。


さすがロリ。


「それで?街長。2人だけでしたい話とはなんだ?」


そう。俺がアルを眠らせたのには訳があった。街長がどうしても2人だけで話したいと言うのだ。なのでアルを撒くのは難しそうだったので眠らせた。


「そうね話しましょうか」

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