11 ステフ
マジで小説家の友達に感謝してますw間違えたところを丁寧に教えてくれて、もう惚れますねw
これはまさに絶対絶命だな。
今、俺の横っ腹は鎌鼬により深く抉られて、動くだけで多量出血になる。
「フハハハハハハ。もう終わりだな?最後に言い残す事はあるか?」
「まさかポワナ見たいな脳筋に魔法が使えるなんてな。予想外だぜ」
「アアんツ?今なんて言った?」
俺が少し挑発すると、キレて顔の血管が浮き出ている。
「だぁーかーらー。ポワナ見たいな斧を降ることしか出来ない脳筋に魔法が使えるなんて予想外だぜ。俺も堕ちたな」
「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
ポワナが斧を全力で振り下ろしてくる。後ろを向くと、ステファニーちゃんの泣き顔が見えた。
「ステファニーちゃぁぁぁぁぁん!」
「『ヒール』ッ!」
そう言ったしゅんかん俺の横っ腹の傷口が塞がった。別に痛いのが治った訳では無いが、動くには十分だ。
「もう遅いわぁ!」
ポワナがそう言った時にはもう大斧は俺の頭上に来ていた。剣で受けても間に合わない。
なので俺はポワナの右足を内側から苅る様に蹴り上げた。大内刈をイメージしてやってみた。
とは言っても前世では組む相手が居なくて1回も柔道の授業は受けたことないけどな。
「うぉ、うおーーーー」
そう言いながらポワナは倒れていき、大斧は俺の耳の少し隣を掠めた。これには流石に冷っと来たよ。
「これで終わりだッ!」
俺は剣で斧を切り落とし、即座にポワナの鳩尾を剣の柄頭で思いっきり殴る。
そしてポワナのポケットのロープでポワナを縛り上げる。どうやら、ロープには魔法が付与されているみたいで、ポワナの力でも破ることは出来ない。
「あっ、ありがとうございます(ボソッ)」
「ん?ステファニーちゃん何か言った?」
「あの...助けていただきありがとうございました!」
ステファニーちゃんは泣いて、お礼を言ってきた。多分俺の腹を心配しているんだろう。肝臓までいってるっぽいからな。
「いいよ。それに結果的に助かったんだしね」
「ほんとにいいんですか?」
「ああ。ステファニーちゃんの泣き顔も見れたしね」
「あと、ステファニーちゃんでは無く、ステフと呼んで下さい」
「そうか。ステフ」
「はい!」
俺が名前を呼ぶと嬉しそうに万遍の笑みを浮かべた。
「そう言えば...アルは?」
「はい?あー。あの人なら私が反論を返していると、顔を真っ赤にして倒れたので看病を」
ステフが指さす先。見てみると、そこには口にロープをぐるぐる巻にしてある、アルの姿が見えた。
「お、おい!ステフ?あれはなんだ?」
「だから看病ですよ!」
「あんな看病見たことがねーよ!」
「えー。...名前何でしたっけ?」
「ああ。まだ自己紹介して無かったな。俺はフェイト。あっちに倒れてるのがアルね。よろしく」
「はい。もう知ってると思いますが、ステファニーです。よろしくお願いします」
「ああ。で?話が脱線したけどあれは何?」
「だからフェイトは知らないんですか?巷で有名な看護法ですよ?ロープを冷えピタ代わりに使うの」
「知らねーよ!!しかもあそこはおでこじゃなくて口にだろーが!」
今思ったが冷えピタってこの世界でもあるの?
「冷えピタをおでこに貼るなんて誰が言ったんですか?」
「知らねーよ!」
「知らない癖して、どの口がそれを言うのか分かったもんじゃありませんね」
こいつぅ!むかつくぅー。
「もういいわ!このUDMめ!」
「ふっ!私はMに誇りを持ってますから!」
「はぁー」
俺は段々とステフを構うのが面倒くさくなって来たので無視して、アルの縄を解きに行く。
「アル〜朝じゃないけど起きろー」
俺はアルのほっぺたをペシペシと叩く。
「ん〜。あれ?私はいったい何をしていたの?」
「いやお前は何もしていないぞ。うん」
「なにかその言い方気になるんだけど!?」
「まぁいいか。こいつは一応賞金首みたいだし、警察にでも突き出すか」
「そうだわね。他の『ロープズロック』の人たちにバレたり何かしたら面倒臭いものね」
そう言って俺はポワナを担ぎ、アジトを出ることにした。それにしても大変だったな。ポワナを担ぎながら、あの階段を登るのは。
◇
「賞金首のポワナの捕獲に成功しました」
そう言って俺は街にあった、交番見たいな場所のお巡りさんに身柄を渡す
「はい。確かにこれは賞金首『獸力のポワナ』です。懸賞金は隣街の冒険者ギルトにてお願いします。連絡は私の方から付けて起きますので」
「はい」
こうして俺は異世界初の戦闘を無事に生き残り、大金を持つことに成功した。これで、俺の冒険者経歴が良くなったな。
「あのフェイト。少し聞いても良いですか?」
「なんだ?」
俺と一緒に来た、ステフが話しかけてくる。アルは今、街長の朝飯の手伝いをしている。まだ寝て無いからめちゃくちゃ眠い。俺はこれが初オールだ。
「どうして私が回復魔法が使えると分かったんですか?」
「まぁな。ステフを見てれば分かったよ」
「はい?」
「俺、実は友達が全然居なくてな。アルが初めてなんだ。それで俺は過去に1度友達のフリをした悪人に騙された事がある。それからトラウマになったのか、無意識に人を疑う癖が出来たんだと思う。これが切っ掛けで俺は人の外見や中身をよく見るようになった」
「そうなんですか...。でもそれと私が《ヒール》を使える事と何の繋がりが?」
「ステフを見ていれば分かったさ。拷問を受けていると言うのに、全然傷が無いんだもん」
「そんな細かいとこまで...」
「でも一つ大事な事が分かったよ。ステフはいい人だ」
「え?」
不思議そうな顔で見てくるステフ。
「だって俺が怪我した時だって泣いて心配してくれたし、アルが倒れた時だって形は変だったけど、看病もしてくれた。性格は兎も角、すごくいい人なんだって思った」
「そうですか。ありがとうございます!」
暗闇の中ピンクの街灯に光照らされるステフの顔は、とても綺麗で弾ける様な笑顔になっていた。
「取り敢えず帰るか!」
「はい!」
今日は学校で音楽会実行委員の仕事があったので帰るが遅れました。なので今回は勢いで書きました。誤字や脱字、変な文があったら教えて下さい!!あと題名も募集してますからねw




