再び激突!!(魔王・勇者サイド)
魔王「役立たずが。何がならず者だ、ボケが!!」
魔王は、倒れているアヌビスのサトウと人狼のスズキに蹴りを入れ、時計台のシリウスに、小さなガイコツのおじさんで連絡をした。
小さなガイコツのおじさん「シリウス、ちょっと休憩するから、とりあえず、魔王様と悪魔の騎士達を時計台に吸い上げてくれということだ。」
シリウス「あれ?さっきからそれをやってるんだが・・・・どうやら魔王石のエネルギー切れだな、ちょっと太陽エネルギーで充電するから、30分程待ってほしいと伝えてくれ。」
小さなガイコツのおじさんは、魔王の近くの店の看板の上に現れて伝えた。
魔王「まじかよ、じゃあ、ちょっと人間でもカツアゲしようかな。」
魔王と悪魔の騎士達は、逃げ遅れた人間達を襲い、カツアゲを始めた。そしてまた、例の柱の所に、金や金品を集め始めた。
魔王「あの野郎、3000円しか持ってなかったぜ、信じられねえ。」
悪魔の騎士1「きっとそれは、フリーターか派遣ですね、魔王様、正社員を狙わないと。ほら、あのスーツを着た男、たぶん正社員ですぜ。」
悪魔の騎士1は、逃げるスーツを着た男にもうダッシュで追いかけ、背後から悪魔の剣で、大根斬りをして真っ二つに斬り裂いた。
スーツのポケットから財布を取り出し、中身を見ると5万円入っていた。
悪魔の騎士1「魔王様、ビンゴです。」
魔王「お前、なかなかやるなあ、スーツを着たヤツを狙うのが、ポイントだな。」
魔王と悪魔の騎士達が、カツアゲに夢中になっていると、正面から大きなゴリラ1匹と男1人、女1人が歩いて来た。ケンイチ、コジロウ、ヒミコだ。人間2人とゴリラなら楽勝だと思ったのか、悪魔の騎士の一人がカツアゲに行ったが、ゴリラのケンイチに殴られ、パンチ1発で気絶して倒れた。
ヒミコ「2人とも、ちょっと。」
ヒミコは、ケンイチとコジロウの足にスプレーをかけた。
コジロウ「なにをしたんだ?」
ヒミコ「それは、あとのお楽しみ。」
ケンイチ、コジロウ、ヒミコの3人が、魔王の方に歩いて来た。
ケンイチ「てめえ、よくも街をメチャクチャにしてくれたな。」
魔王「お前は勇者ケンイチ、なんでお前がここにいるんだ?」
ケンイチ「ちょっとこの街に用があってな、俺ともう1回勝負しろ、魔王!!」
魔王「いいだろう、俺が勝ったら、お前はキャバクラ1週間、出入り禁止だ!!」
ケンイチ「望むところだ、俺が勝ったら、逆にお前が1週間、キャバクラ出入り禁止だ!!」
魔王「まじか。てかお前、触角と羽根が生えて、メルヘンなゴリラになってるぞ!!」
ケンイチ「これは今、流行のゴリラスタイルだ、お前は遅れてるんだよ!!」
ケンイチは少しダッシュして、いきなり魔王の顔を殴った。
魔王「イテッ勇者のくせに不意打ちかよ、この野郎!!」
魔王も殴り返し、ゴリラ同士の殴り合いが始まった。
コジロウ「ケンイチ、悪魔の騎士達は俺達に任せろ!!ツバメの舞、乱舞!!」
コジロウの無数のツバメの斬撃が、悪魔の騎士達に全て当たったが、魔のオーラに守られている悪魔の騎士達の黒い暗黒の鎧には、効かなかった。
コジロウ「魔のオーラか。なら、これでどうだ。下りツバメ流し斬り!!」
コジロウは、流れるように9人の悪魔の騎士達の鎧を斬り、暗黒の鎧は砕け、悪魔の騎士達は、赤い褌一丁になった。
悪魔の騎士1「なぜ、魔のオーラで守られた鎧が・・・・。」
コジロウ「この剣は、全てを斬り裂く退魔の剣だ、それにしても褌とは、お前らも心はサムライなんだな。」
魔王「ケンイチ、ちょっと待て。退魔の剣だと!!退魔の剣は俺が持ってるから、それは偽物だ!!」
ケンイチは、コジロウに話しかけている魔王を殴り、魔王はふっ飛んだ。
魔王「待てといってるだろうが、このゴリラ虫!!」
悪魔の騎士1「しかし魔王様、魔のオーラで守られている鎧が砕けました、これは、間違いなく退魔の剣です。」
コジロウ「魔王よ、退魔の剣が1本だけとは限らないぜ!!」
ケンイチは、またまたコジロウに話しかけている魔王を殴り、魔王はふっ飛んだ。
魔王「いいかげんにしろよ、このゴリラ虫!!2回も殴るとは、さすが勇者ケンイチ、只者じゃない。」
再び、ケンイチと魔王は殴り合いを始めた。
ヒミコは、魔法を唱えた。
「毒沼になっちゃえ、バキューンバキューン!!」
ケンイチ達と魔王達が闘っているアーケード商店街の地面が、毒沼になった。




