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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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荒れるグラスランドシティー(魔王サイド)

次の日の朝、魔王と30人の精鋭達は、時計台の2階に集まった。


魔王「よう、みんな、おはよう。昨日は思う存分遊んだか?それでは、いざ、グラスランドシティーに出発!!頼むぞ、シリウス。」


シリウス「はい、魔王様。」


シリウスは、直径1メートル程ある丸い青色の魔王石に向かって呪文を唱えた。


シリウス「ウーパールーパーは共食いするぞ、飼うなら1匹だけだ、グラスランドシティーにレッツラゴー!!」


時計台は、デビルタウンから離陸し、空高く舞い上がった。

デビルタウンのコンビニやファミレスから、十数人の魔物達が出て来て、手を振っていた。

精鋭達は、手を降りながら叫んだり歌ったりした。


「必ず、グラスランドシティーを占領して、帰ってくるからな。待ってろよ!!」


さらば~デビルタウンよ~


旅立つ船は~船じゃ~ないよ~時計台~


シリウス「これより、ワープをする、魔王様、精鋭達、ワープの準備を!!」


セナ「ワープの準備って、何をすればいいんてすか?」


シリウス「ワープ!!」


セナ「おいおい!!」


時計台は激しく揺れ、魔王及び魔物達は、あちこちに転げ回った。シリウスも転げ回り、時計台の運転どころではなかった。


シリウス「オエッ気分が悪い、ワープなんかするんじゃなかった。」

しばらくすると、揺れが止まった。魔王は立ち上がり、窓から外を見た。


「お、カイワレ大根のビルがたくさんあるぞ、どうやらグラスランドシティーに着いたみたいだな。」


シリウス「では早速、挨拶代わりに魔王砲をぶちこんでやりましょう。」


シリウスは呪文を唱えた。


「エロエロエッサイム、エロエロエッサイム、女は35を過ぎた辺りからエロくなる!!魔王砲発射!!」


時計台の底から、紫色の巨大な半球の水晶が出て、そこからピンク色のレーザービームが出た。


ズキューン!!ズキューン!!ズキューン!!ズキューン!!ズキューン!!


魔王砲は5発出た。カイワレ大根のビルが何本か倒れ、街は煙に包まれた。


セナ「いきなり5連発とは、シリウスさん飛ばすなあ。」


シリウス「さあ、お前達、街に降りて暴れて来い!!」


精鋭達「おお。」

今度は、時計台の底の半球水晶から、一筋の青い光線が街に照射され、魔物達は次々とその光線から降りて行き、最後に魔王が降りた。

シリウス(魔法使い)、殴られ屋のジム(ゴーレム)、鍛治屋のヤスユキ(サイクロプス)の3人は時計台に残った。

魔王達は、街の中心部のアーケードに降りた。


魔王「金融機関のATMを壊せ!!あと、宝石や時計、金品をあの本屋の所にある大きな柱の所に集めろ!!現金輸送車を見かけたら襲え!!」


魔物達が、街中にある銀行や郵便局のATMをことごとく壊して、現金を集め始めたため、街を守る軍隊のような存在、シティーナイトが100人ほど出動した。一般市民は、地下街に避難した。シティーナイトは、白い防刃チョッキに白いズボン、白いヘルメットを着用し、白い長い槍と地を這う電撃の魔法、サンダーボルトで攻撃をしたが、魔のオーラで守られている悪魔の騎士達には効かなかった。シティーナイト達は、悪魔の騎士達の力任せの剣技・大根斬りで、ことごとく真っ二つに斬られて倒された。一般市民で形成された、50人程のグラスランドシティーを守る会は、警棒や金属バット、鍬や木刀等を持ち出して応戦したが、リザードマンのドラゴンスレイヤーで、滅多斬りにされ全滅した。しかし、シティーナイト所属の羽根アリ隊に、空中からの長い槍と銃撃で、魔のオーラに守られていないリザードマン達は全滅した。魔王は、シリウスに連絡をした。

黒いカッパを着た、骸骨の小さなおじさんが、時計台の魔王石の上に現れた。


骸骨の小さなおじさん「シリウス、魔王様が羽根アリを撃ち落としてほしいそうだ、あと集めた金を回収しろだってさ。」


シリウス「分かった。」


シリウスは、魔王石に羽根アリ隊の分布図を表示させ、呪文を唱えた。


シリウス「雨雨ふれふれ外人が~♪出稼ぎに来るから仕事がない~♪暗黒シャワー!!」


時計台の底の半球水晶から、霧雨のようなレーザーが街に降り注ぎ、羽根アリ隊はことごとく撃ち落とされて全滅した。そして、シリウスは、時計台を金や金品等を集めている柱の上空辺りに移動させ、半球水晶から青いレーザーを発射して、それらを吸い上げた。

ジム(ゴーレム)とヤスユキ(サイクロプス)は、その吸い上げられた金や金品を片付けて、整理した。

昨日の夜、ヴァンパイア達に袋叩きにされたアヌビスのサトウは、自分の体に包帯を巻き、ミイラ男のようになっていた。アヌビスのサトウは、倒れているシティーナイトやリザードマンに包帯を巻いて、ミイラ作りに専念していた。人狼のスズキは、ゴミをあさっているカラスにビビり、戦線離脱ばかりしていた。魔王は、この2人にブチぎれ、それぞれの顔や腹を100発ぐらい殴り、アヌビスのサトウには、地面にめり込むぐらいのバックドロップを、人狼のスズキには、パイルドライバーを喰らわした。2人は倒れ、ピクリとも動かず、その場に放置された。

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