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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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無力なセイジ(魔王・勇者サイド)

セナ「お前らはもう、この店に来るな。今の闘いは魔王様の勝ちだ、殺ろうと思えばやれたんだ、勇者は負けたんだよ、だからもう、この店には来るな。」


セイジ「はあ?なんでお前ら魔物の言うことなんか聞かなきゃならないんだ?それに、今の闘いは引き分けだ、こっちだって、殺ろうと思えばやれたんだ!!」


セナ「上等だ小僧!!表へ出ろ!!」


セイジ「ああ、やってやるよ!!」


レイコ「ちょっと、やめなさいよ。さっき魔王さんと勇者さんが喧嘩したとこじゃない。」


セナ「うるさい!!女は黙ってろ!!」


内心セイジは、コイツはやばいと思ったが、今更引き返せない、しぶしぶ喧嘩をかってしまった。


二人は黒服に金を払い表に出た。セイジは、剣を抜いて構えた。


セナは、その構えを見てニヤリと笑った。


セナ「楽勝だな。」


セイジ「おりゃあああ。」


セナ「ストーンサークル!!」


セイジは、セナの頭や胴体を剣で斬りつけたが、石化したセナには効かなかった。


セイジ「イナズマ!!」


セイジは呪文を唱え、手からイナズマを出したが、石化したセナには効かなかった。


少し騒がしい物音を聞きつけ、ギャラリーが十数人集まった。


街の男3「おお!!まさかの第2戦かよ、今日の夜の街は、喧嘩祭りだぜ!!」


街の女1「あの子、若くてなかなかのイケメンじゃない?」


街の女2「うんうん、絶対勝ってほしい。」


セナ「小僧、今すぐ楽にしてやる!!ストーンシャワー!!」


セナは右腕をセイジの方へ向けて突きだし、手のひらから無数の小さな小石を出した。


セイジは体を少し曲げ、顔を両腕でクロスガードしたが、体全体に無数の石つぶてを喰らった。


両足の太もも辺りがかなり痛く、セイジは動けなくなり、目が潤んだ。セナが、さらに石つぶて攻撃をしようとしたとき、三人の女達が、セナに向かって石を投げ始めた。


女達は、仲良し三人組で、飲みに行った帰りで少し酔っ払っていた。


三人組女1「ちょっと、あんた魔物なんだから負けなさいよ。」


三人組女2「そうよそうよ、魔物はイケメンに斬られたらいいのよ。」


三人組女3「大人気ないわ!!若者に華をもたせてあげなさいよ!!」


セナ「イタッ」


石が数個、セナに当たった。

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