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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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メルヘンゴリラ(勇者サイド)

ケンイチは、背中の羽根を触った。背中の付け根にあった触手が伸びて、ケンイチの頭を覆うように固まり、その固まった所から、2本の太くて短い触手が出てきた。これでケンイチは、自分の意志通りに、空を翔ぶことができるようになった。


ブラックサチコ「ハハハハッ、お前、ゴリラに羽根と触手って、ファンタジーすぎるわよ、その姿で鏡を見たら、たぶんお前、死にたくなるはず。」


ケンイチ「お前に言われたくないわ!!」


ブラックサチコ「笑わせてもらったお礼に、お前には、これをあげるわ、チャン、リン・・・・・・・・・・・・シャン!!」


ブラックサチコの両手のひらから、凄まじい黒いレーザーが放たれた。


ケンイチ「うわっ」


ケンイチは、間一髪かわした。黒いレーザーは、ケンイチの背後の巨木を何本か倒した。


ケンイチ「恐ろしいババアだぜ。」


ブラックサチコ「人のことをさっきからババア、ババアと。このメルヘンゴリラめ、ぶっ殺してやる!!お前の胴体に風穴を開けてやる!!今夜は、涼しい夜を迎えな!!チャン、リン・・・・シャン!!」


今度は、少し早いモーションで、ブラックサチコの両手のひらから、黒いレーザーが放たれた。ケンイチは、上空を翔び、華麗にかわした。


ブラックサチコ「このクソゴリラ、チャンリンシャン!!チャンリンシャン!!チャンリンシャン!!チャンリンシャン!!チャンリンシャン!!」


ブラックサチコは、ケンイチに何発も黒いレーザーを放ったが、ケンイチは、上空でことごとくかわした。


ブラックサチコ「ハア、ハア、ハア、ハア、気分は高校生でも、やはり体は50代、しんどいわ、ワアッしまった!!」


ケンイチが、上空からブラックサチコめがけて斬りかかった。


ブラックサチコ「真剣白羽取り!!ぎゃああああ!!」


ブラックサチコは、真剣白羽取りを試みたが、モロすかり、そのままケンイチに、真っ二つに頭から斬られて倒れた。


ケンイチ「涼しい夜を迎えるのは、お前の方だったな、ババア。」


ケンイチは、羽根を返そうと純一のアリ塚コロニーを訪ねたが、扉が閉まっていた。


ケンイチ「あの野郎、もう寝やがったな、とりあえず帰ろう、シルビアとジョニーが心配だ。」


ケンイチは、低空飛行で翔んで、グラスランドシティーへと向かった。


グラスランドシティーの魔王病院に着くと、コバヤシとミナが待っていた。


ケンイチ「二人の様子はどうだ?」


ミナ「今は、落ち着いて眠っています、やはり、光の味噌汁が必要みたいです。」


コバヤシ「黒い傷口から毒がまわり、3日で死に至るそうだ。」


ケンイチ「なんだって!!こうしちゃいられない、早速ヤマタイコクへ出発だ!!」


コバヤシ「俺も行く。」


ミナ「私も行きます。」


ケンイチ「分かった、じゃあ、行こう。」


コバヤシ「ハハハハッケンイチ、なんだその格好は。ゴリラに羽根と触手って、ファンタジーすぎるぞ。」


ケンイチ「さっき、黒い奴にさんざん言われたよ。」


ミナ「魔王様、おにぎりを作っておいたので、食べてください。」


ケンイチ「おお、さすがミナ、ちょうど腹が減ってたんだ。」


ケンイチは、おにぎりを食べながら翔んで、ミナとコバヤシは羽根アリバイクに乗って、ヤマタイコクへと向かった。

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