メガサチコ(勇者サイド)
ケンイチ達が、天狗アリの昆虫人・純一のアリ塚コロニーに着くと、夜7時ぐらいで、天狗アリ達の寮と思われるアリ塚は光っており、シリモチピカリ達が、へばり付いていた。薄暗い空を見上げると、空一面にかなり多くの昆虫人・天狗アリの新婚夫婦達が翔びながら、
「君のことが好きだ」
「私もよ」
とか言いながら、イチャイチャとエッチをしていた。しかし、エッチをしながら、光っているシリモチピカリのヤンキー達のところに翔んで行ってしまい、捕獲され、食べられてしまっていた。
ケンイチ「子供の頃、オレンジの森には大蛇がいるから近づくなと、大人に言われていたが、こういう事だったのか。」
ミナ「ある意味、大蛇より恐ろしいですね。」
シルビア「てめえら、人前でイチャイチャしてんじゃねえ!!」
シルビアは、白アリバイクで空に飛んで行き、エッチをしている天狗アリの新婚夫婦達に、蹴りを入れ始めた。
ジョニー「これは、まるで、空中ポルノですね。」
ケンイチ「ジョニー、火の鳥で、できるだけ多くのシリモチピカリを燃やしてくれ、コバヤシもスケッチを頼む。」
シリモチピカリ達は、全部で、10個のアリ塚にへばり付いていた。
コバヤシ「分かった、ジョニー君、俺は右側の5個のアリ塚をスケッチするから、君は、左側の5個のアリ塚を燃やしてくれ。」
ジョニー「了解です、鶏が先か?卵が先か?鶏!!」
ジョニーの手から、火の卵が出てきて、ひよこがかやり、あっという間に火の鳥になった。火の鳥は、アリ塚にへばり付いているシリモチピカリ達に突入し、燃やし始めた。天狗アリの長であり、白アリ肉カンパニーの社長・純一が、ボーガンと羽根アリの羽根を持って、ケンイチ達のところにやって来た。
純一「おいおい、帰って来たなら言ってくれよ、その様子だと、話し合いは無理だったみたいだな、ほい、魔王君の羽根。おっと、見たことがない可愛い子ちゃんがいるぞ。」
ミナ「初めまして、ミナと言います、よろしくお願いします。」
純一「いいねえ、ミナちゃん、後でデートしようよ、あれ?シルビアちゃんは?」
ミナ「空にいます。」
ミナが薄暗い空を指差すと、特攻服を着たシルビアが、天狗アリの新婚夫婦達相手に暴れていた。
純一「あれまあ、すごい変わりようだなあ。」
ジョニーの火の鳥が、2個のアリ塚にへばり付いているシリモチピカリ達を焼き払ったため、シリモチピカリ達は合体をし、金と赤の入り交じった着物に、頭にかなりの数の簪をつけた、メガサチコになった。
コバヤシ「まじか、せっかくスケッチができかけていたのに。」
純一「しばらく攻撃中止ね、何もしなかったら、また元のシリモチピカリ達に戻るから。」
メガサチコは、サチコ、そ~れ!!サチコ、そ~れ!と言いながら少し歩き回り、オレンジの森の木を何本か薙ぎ倒し、少しして、また元のシリモチピカリの大群に戻った。
ケンイチ「ジョニー、火の鳥を戻せ、コバヤシ、スケッチを頼む。」
ジョニー「フェニックス、戻って来い!!」
火の鳥は、火の卵になってジョニーの手の平に飛び込んだ。コバヤシは、スケッチの続きを描き始めたが、その間にも、多くの天狗アリの新婚夫婦達が、シリモチピカリ達に食べられていた。
純一は、ボーガンでシリモチピカリを撃っていたが、シリモチピカリの光を見ると、吸い込まれそうになって、気分が悪いと言い、自分のアリ塚コロニーの中へと入って行った。
コバヤシ「よし、できた!!」
コバヤシがスケッチを描き終ると、多くのシリモチピカリが、アリ塚から剥がれ、地面に堕ちた。




