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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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デッドヒート!!(キャバクラサイド)

キミカの父親「キミカ、私はお前をそんなふうに育てた覚えはない!!お前には、このエルフの村で、ごく普通にエルフの女として、ごく普通に幸せになって欲しかった。それなのにお前は、街に出て、あんなトンボバイクを乗り回して、この不良娘が!!お前は我が家の恥だ!!気安く私のことを、お父さんなんて呼ぶなよ、分かったな!!おっと、お前なんかに構ってられない、ササブネササブネと。」


キミカ「お父さん、ちょっと待ってよ。」


レイコ「キミカさん、大丈夫ですか?」


メグミ「いつか分かってくれる日が来ますよ。」


エルフ達の笹舟は、ちょっと広くて深くなった所を流れていると、その深くなった所から、ヒキガエルが出て来た。ヒキガエルは、いくつかの笹舟を飲み込んだ。


レイコの父親「ちくしょう!!俺の笹舟が!!あのヒキガエルめ、ぶっ殺してやる!!」


レイコの父親は、近くにあった大きな石を拾って、ヒキガエルめがけて投げようとした。


族長「おい、コラッおっさん、そんな事したら、エルフの村から追い出すぞ!!」


キミカの父親は、族長に睨まれ、しぶしぶ石を足元に置いた。笹舟は、流れが早くなった所を通り抜け、草が生い茂った所で、また流れが遅くなり、ゆっくりと進み始めた。数匹のザリガニが出てきて、多くの笹舟をハサミで真っ二つに切り裂いた。


メグミ「うわっやられちゃった。」


笹舟は、レイコ、キミカ、シュン、オサム、デーモン・ヤマシタの、残り5舟となった。


キミカの父親「キミカ、お前の笹舟、まだ生き残ってるらしいな、やっぱり、お前は俺の自慢の娘だ、お前は、いつかやると思ってたよ、お父さんは、お前のためなら死ねる、応援してるよ、キミカ。」


キミカ「はあ?さっき、気安くお父さんと呼ぶなとか言ってたくせに!!調子のいいこと言わないでくれる?」


キミカの父親「キミカ、そうカッカするな、今日の晩御飯は、お前の大好きなクリームシチューだぞ。」


キミカ「はあ?」


笹舟は、いよいよゴールまで最後の直線となり、キミカ、デーモン・ヤマシタ、レイコ、シュン、オサムの順番で流れている。


キミカの父親「いいぞ、キミカ、そのまま逃げきりだ!!」


デーモン・ヤマシタ「悪魔の私が、最後まで残ってるなんて、なんか申し訳ないです。」


レイコ「最後まで残れるなんて、思わなかったわ。笹舟流しって、けっこう楽しい。」


シュン(優勝して、レイコが俺をふったことを後悔させてやる、もう、誰にも貧乏なんて言わせない!!)


オサムは想像した。


(キミカ:さっきは、酷いことを言ってごめんなさい、本当は、私、オサムさんのことが好きなの、抱いて。)


オサム「黄金の笹舟を手に入れたなら、そんなふうになるはずだ!!行けえええ、俺は、レベル200の男だ!!」


デーモン・ヤマシタの笹舟が、流れに乗って、キミカの笹舟を抜き、1着でゴールした。

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