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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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絶好調!!(キャバクラサイド)

レイコ達が、タマムシをどこに捨てに行くかという話をしていると、エルフの男達による踊りが始まった。まずは、伝統の踊り、エッサッサをエルフの男達全員で行った。

エルフのおばちゃん達は、男達のエッサッサが男らしいと絶賛した。今年のエッサッサは、いつもの年以上に気迫を感じるらしい、それは、若きリーダー、族長の息子オサムが、キミカの前でいいところを見せようと張り切っていたからだった。


オサム「いいか、お前ら、最初と最後の整列のとき、指一本動かすなよ!!エッサッサは、団結力の踊りだ、普段から狩猟で鍛えたこの肉体美を、女共に見せつけてやろうぜ!!」


エルフの男達「おう。」


エッサ、エッサ、エッサッサ~ エッサ、エッサ、エッサッサ~

エ~~


キミカ「これ、要らなくない?」


レイコ「エッサッサですか?そうですね、要らないかな。」


メグミ「いや、でも、街ではなかなか見れませんよ。」


オサム(キミカの奴、たぶん、俺のエッサッサを見て、俺のことを80%ぐらい好きになったな、よし、もう一押しだ。)


エッサッサが終わり、少し休憩を挟んだ後、個人別で、4人のエルフの男達による踊りが始まった。この踊りを審査するのは、キミカの父親、デビル建設のデーモン・ヤマシタ、ウメさん(エルフのおばちゃん)の3人だ。

最初のエルフの男の踊りは、死にかけの虎という踊りで、年老いた虎の牙が抜け、食べ物を食べれなくなって死ぬというのを表現した踊りだった。

二番手のエルフの男の踊りは、蛇に食べられる蛇という踊りで、小さな蛇が、少し大きい蛇に食べられるという、食べる方も食べられる方も大変だというのを、表現した踊りだった。

審査員達は、二人の踊りを見て、今年はレベルが高いという話をしていた。キミカ、レイコ、メグミをはじめ、他のエルフ達は、何の踊りかさっばり分からなかったが、とりあえず、踊り終わると拍手をしていた。


レイコ「キミカさんのお父さん、審査員してますね。」


メグミ「キミカさんのお父さんは、踊り評論家ですか?」


キミカ「まさか。私のお父さんは、鰹節をパック詰めするライン作業をしているわ、何年か前に、デビル建設によって、エルフの村の近くに工場ができたじゃない、そこで働いているの。」


レイコ「そうなんですか。」


そして、いよいよオサムの踊りが始まった。オサムは、地面を這ったり、体をくの字にして、後ろに跳び跳ねたりした。審査員達は、体をくの字にした踊りが、アンモナイトなのか、ただのエビを表現したのか悩んだ。いずれにしても、その部分が減点対象になった。その後もウサギ飛びをしたり、仰向けで芋虫のように動いたりして、最後は、屈伸をして終わった。紛れもなくこれは、新しいタイプの踊りであり、審査員達は思わず、スタンディングオーベーションをして拍手をした。


オサム(たぶん、これで、キミカは俺に惚れたな、俺からの告白を待っているはずだ、軽くコクって、あとは抱くだけだ、待ってろよキミカ、今晩は寝させないよ!!ついでに踊り大会も優勝だぜ!!)


ノリに乗っているオサムは、今日も絶好調だった。

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