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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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キミカの道(キャバクラサイド)

今日は、キミカとエルフの村の夏祭りに行く日だ。レイコは、行くのがめんどくさいなあと思いながらも、待ち合わせ場所の噴水公園に向かった。アパートから少し歩いて噴水公園に着き、キミカが、送り迎えをしてくれるというので待っていると、キミカが、巨大なギンヤンマーバイクに乗って現れた。


キミカ「お待たせ、レイコ、後ろに乗って!!」


キミカは、ギンヤンマーバイクを地面に着地させて、レイコは背中に飛び乗った。


レイコ「キミカさん、いつの間に、ギンヤンマーバイクに乗れるようになったんですか?」


キミカ「つい最近よ、ほんとはオニヤンマーバイクに乗りたかったんだけど、オニヤンマーバイクは、ギンヤンマーバイクを運転した経験が3年いるの、だからまだ、オニヤンマーバイクには乗れないのよ、さあ、つかまって、行くわよ!!」


レイコはキミカの腰に手を回すと、ギンヤンマーバイクは空高く舞い上がった。


レイコ「うわっ凄い。」


キミカ「最高でしょ、レイコもギンヤンマーバイクの講習受けて、ギンヤンマーバイクに乗りなよ、楽しいわよ。」




レイコとキミカは、街を抜けて山を越え、エルフの森に入った。"キミカの道"を抜ければ、いよいよエルフの村だ。キミカは、エルフの女の中では、初めて街で生活をした女だと言われている。そのキミカが、エルフの村を歩いて抜けた獣道のことを、エルフ達は、"キミカの道"と呼んでいる。レイコもメグミも、キミカの道を通って、街に出て来た。


レイコ「初めて1人で、エルフの村を出たときを思い出すなあ、このキミカさんの道は、恐くて不安で、何回エルフの村に引き返そうと思ったことか。今では、キミカさんの後を追いかけて、街に出て良かったです。」


キミカ「私もこの道を歩いているとき、やっぱりエルフの村で、地味にエルフらしく生きようかなあと思ったりしたわけよ、で、あそこの大きな岩に腰かけて、泣きそうになってね。」


レイコ「キミカさんも、やっぱり不安だったんですね。」


キミカ「さあ、そろそろ着くわよ、あとね、メグミちゃんもデビルタウンでバイトしてるわよ、パワーストーンの店で。」


レイコ「え?あの真面目なメグミちゃんがですか?」


メグミは、レイコより1学年下で、エルフの村の学校で生徒会長をしたこともある。弓が得意で狩猟が上手く、勉強も魔法も出来て、成績優秀なので、ミス・エルフと呼ばれていた。


キミカ「そう、エルフの村だけの人生なんて、つまらないって言ってたわ、そりゃそうよね、世界は広いしね。」


レイコ「はい。」



レイコとキミカは、エルフの村に着いた。エルフの男達は、相変わらず細マッチョの上半身裸で弓を持ち、白い布で作ったズボンを履いている。エルフの女達は、緑の布で作った薄い地味なワンピースを着て、手首に魔除けの水晶や、天然石のブレスレットをしている。

キミカ「うわっまさにエルフの村って感じね、あの男の人、紐を、ベルト代わりにしているあたり、もう、私的にはアウトね。」


レイコ「はい。もう、私は帰りたくなりました。」


レイコとキミカが、エルフの村の夏祭りに帰って来たことを後悔していると、メグミがやって来た。 


メグミ「遅いですよ、2人とも。私だけなんか浮いてて、居心地が悪いからどうしようかと。でも、2人が来てくれて良かった。」


メグミは、一足早く、2人よりも先に来ていた。

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