冬の鳥(勇者サイド)
サチコは殴られ、うつむせに倒れた。さらにケンイチは、倒れているサチコに蹴りを2,3発入れた。
シルビア「ちょっとちょっと魔王様、何やってるんですか、サチコさんですよ。」
シルビアが、慌てて止めに入った。
ケンイチ「いいんだよ、シルビア。こいつが影の黒幕だ、ジョニー、この集落を燃やせ、火の海にしろ!!」
ジョニーは、ぼうっと突っ立っている。
ケンイチ「ボケッとするな、早くしろ!!」
ジョニーが魔法を唱えようとした瞬間、サチコがのっそりと起き上がった。
サチコ「やってくれたわね、このクソゴリラ、ぶっ殺してやる、生きて帰れると思うなよ!!お前達、ぼけっと見てないで、こいつらを食い殺してしまいな、装備、冬の鳥!!」
サチコは、白い鳥の着ぐるみを押し入れから出して、着始めた。
サチコ「誰か、後ろのチャックを閉めな!!」
女のヤンキー蛍が、慌ててチャックを閉めた。
女のヤンキー蛍「チャック閉めました。」
サチコ「よし、ご苦労。食らえ、夏なのにもう吹雪!!」
サチコの鳥の着ぐるみの翼から、猛吹雪が吹き荒れた。
ジョニー「鶏が先か?卵が先か?鶏!!」
ジョニーの手のひらから卵が出てきて割れ、中から小さな火のひよこが生まれた。そして、あっという間に大きな火の鳥になった。火の鳥は飛び回り、サチコの猛吹雪を打ち消した。
シルビアは指笛で、羽根アリバイクを呼んだ。そして、魔法を唱えた。
シルビア「喧嘩上等!!死んで華を咲かせます、気合い入れてくんで夜露死苦!!」
シルビアはヤンキーモードになり、赤い文字の刺繍が入った白い特攻服に衣装チェンジした。シルビアは、さらに魔法を唱えた。
シルビア「しばくぞ、コラア!!お前ら全員皆殺しだ!!」
シルビアの右手に鉄パイプが現れ、羽根アリバイクに乗りながら、シルビアは鉄パイプを振り回し、ヤンキー蛍を何人か叩き倒した。
ケンイチ「ゴリラ斬り!!」
ジョニー「回転斬り!!」
ケンイチは、三日月刀でバッサバッサとヤンキー蛍を斬り倒し、ジョニーは、双剣で回転しながら切り裂いた。
しかし、集落にいるヤンキー蛍達が集まってきだしたため、あまりの数の多さに圧倒され、3人は周りを囲まれてしまった。
ジョニー「ハアハア、やばいなあ、魔王様、どうします?」
シルビア「ジョニー、弱気になってんじゃねえ!!気合い入れてくぞ!!ハアハア。」
サチコ「このクソ火の鳥が!!邪魔ばかりしやがって!!」
ジョニー「鶏が先か?卵が先か?卵!!スーパーキャンプファイアウォール!!」
ジョニーの手のひらから卵が出てきて転がり、3人の周りに炎の壁を作った。
シルビア「ジョニー、熱い。ちょっとなんとかしろ!!」
ジョニー「なんとかしろと言われても。」
ミナ「魔王様、大丈夫ですか?とりあえず、この辺り一体のヤンキー蛍は、コバヤシさんが倒したので大丈夫です。」
ケンイチ「ジョニー、炎の壁を解除だ。」




