横綱(キャバクラサイド)
今日は良いことなかったけど、明日は何か良いことがありそうだ、明日、仕事頑張ろう、帰りに嫁に、ケーキでも買って帰ろう、等など、男達は今の自分が幸せだと思いながら、家に帰って行った。街に住んでいる人達は、この街に住めるなんて、自分は幸せだと思いながら、眠りについた。
レイコ「リームさん、店の外に並んでた人達のキャンセル料お願いね、はい、請求書。」
リーム「まじか。」
店長「おいレイコ、それは無茶苦茶すぎるだろ。リームさん、それは冗談ですから。」
リーム「いや、いいんだ店長、これぐらいの金額を渋るようじゃあ、俺は起業家失格だ!!この程度の金額、1日で稼いでみせる。セドリック、ハヤタに金庫から現金持って来るように伝えてくれ。」
ハヤタは、リームの会社の経理担当だ。
金色の小さなおじさん、セドリックがボトルの裏から現れた。
セドリック「分かった、やっといつものリームさんらしくなったな、ちなみに、明日は午前中雨だ。」
キャバ嬢達は、かわいい5歳の子供のところに集まり、ジュースを注いだり、お菓子をあげたりした。
大人の男達は、俺も子供になりたい、子供っていいなあ。と、思った。
ユキ「ちょっとレイコさん、子供はダメでしょう。それに、何もかもリームさんに払わせて、酷くないですか?」
レイコ「5歳でキャバクラデビューするなんて、凄いと思わない?あのお母さんも、只者じゃないわね、子供の夢とはいえ、キャバクラに一緒に来るなんて。たぶん、あのお母さんは貴族ね、それからリームさんは、お金を使いたいからいいの!!」
ユキ「あのお母さんは、パートの主婦って言ってましたよ、リームさんは、経費でバレないように落とすらしいですよ、レイコさん、キャバ嬢はお客様に、楽しんで元気になってもらう仕事です、レイコさんは、お客様を破滅させる守銭奴です!!」
レイコ「フフッ守銭奴だろうがなんだろうが、まずは自分が楽しくないと、お客様も楽しくないんじゃないの?それで破滅しても、また這い上がればいいじゃない、人生山あり谷ありよ、エルフの村は、山ばっかりだったけど。」
カオル「ハハハッ私の実家は、谷ばっかりよ。」
ユキ「はあ?」
こうして、今日1日は終わり、レイコはリームのおかげで、ユキの売上をかなり上回り、今月もナンバーワンの座に輝いた。
ヒトミ「さすが横綱ね、リームさんというご祝儀袋があるんだもの、反則だわ。」




