砂漠の夜(勇者サイド)
セイジ「ケンイチ、なんだよ、その可愛いトランクスは。勇者なんだから、もっと男らしいの履けよ。」
リョウ「フフフフッ男らしいのって、ふんどしとか?」
セイジ「いいねえ、それ。ケンイチ、明日からふんどしな。」
このデリヘル野郎が!!どんなトランクス履いたっていいだろ。と、ケンイチは思った。
セイジ「あ~あ、せっかく、オッパイの木植えたのになあ。」
ケンイチ「なあ、セイジ。ここの砂漠の方が武者修行になるんじゃないか?」
セイジ「そうだなあ、だけど、敵が強すぎないか?」
カンダ「ケンイチ、それだったら、この砂漠を抜けた所に魔王がいるから倒してしまえよ、お前ら、魔王討伐課だろ。」
ケンイチ「確か、伝説のオパール草原地帯の魔王ですよね、ここんとこ、10年ぐらい誰も見てないとか。」
カンダ「だったら見に行こう、ケンイチ、わしも連れてってくれ、お前がいるパーティーなら、魔王も倒せるはずだ。」
リョウ「とりあえず休みませんか?疲れて魔法を使う体力があまりないんで。出てこい、ボクのヒーロー!!」
リョウが魔法を唱えると、カッパのサボテン人形が砂の中に潜り、かなり肥えて大きな、体長5メートル程ありそうなサボテン人形が、砂の中から出てきた。その巨大なサボテン人形は、どっかりと座り、お腹に穴が開いた。
リョウ「みなさん、どうぞ、サボテントです。」
カンダ「おお、これならここで野宿できるな。」
まじか、砂漠で野宿かよ、デリヘル呼べないじゃん。と、セイジ。
フフフッ今日はデリヘル呼べないな、セイジ。それに砂漠では、小さなおじさんは圏外だから、ガールフレンドと連絡もとれないな、今日は静かな夜を久々に向かえそうだ。と、ケンイチ。
2人の男は、それぞれ心の中で呟いた。
夜になり、気温も下がり、かなり涼しくなった。ケンイチは、以前カンダと探索をしたことがあった。突如現れた、セニョール地方の洞窟の内部の探索で、奥へ奥へと入っていったが結局何もおらず、出口は川に繋がっていた。そのときの話で2人は盛り上がっていた。セイジとリョウは、外に出て、砂漠の星空を見て感動していた。
リョウ「きれい・・・・。」
セイジ「そうだね・・・・。」
リョウは男の娘だが、夜のリョウは、セイジの頭の中では女だった。抱ける、たぶん抱けると、セイジは思った。夜空を駆ける天の川が、セイジ、今日はいけるぞ、男の娘を抱いて、勇者になれ!!と、言ってるような気がした。
ケンイチ「カンダさん、ちょっとトイレに行ってきます。」
ケンイチは、少し歩き、ちょうど小便をするのにいい岩を見つけたが、セイジとリョウがいい感じで腰かけているのを見て、思わず隠れた。
ケンイチ「あのデリヘル野郎、デリヘルだけじゃなく、ロマンチックな恋までするのか、派遣の魔法使いは、みんな恋に飢えているのか?でもなんか羨ましいぜ、俺もキャバ嬢のレイコを、こんな満点の星空の元で、そっと腰に手を回してだな・・・・。」
狼野郎「おい、そこのゴリラ、覗き見してんじゃねえよ、お前、いい趣味してるなあ。」
ケンイチが振り返ると、そこには、狼野郎達が10人いた。




