砂漠のビーグル(勇者サイド)
カンダ「よし、今日はこれを植えたら帰ろう。」
ケンイチ「そうですね、もう夕方ですしね。」
カンダとケンイチから少し離れたところで、セイジとリョウがはしゃいでいた。
リョウ「セイジさん、見て。」
リョウは、Tシャツの中に、落ちていたオッパイの実を拾って入れていた。
セイジ「うわっ巨乳じゃん。」
リョウ「触ってみる?」
セイジ「どれどれ、固いわ。」
リョウ「フフフフッ」
セイジは、いつも楽しそうでいいなあ。と、ケンイチは思う。ゴリラになってから、仕事一筋で、たまにキャバクラのレイコに会うことだけが楽しみの自分にため息が出る。レイコ・・・・そうだ、またキャバクラに行かねば。レイコが魔王にとられてしまう。しかし、今のままでは魔王に勝てない、かと言って、自分より強い魔物もいなさそうだし・・・・。
カンダ「む・・・・あいつはビーグルだ。」
カンダとケンイチがオッパイの木の苗を植えている少し前方に、黒いスーツと黒のフェルトハットを被った、細長い昆虫人が片手で逆立ちをしている。
カンダ「あいつは、新型の昆虫人だ、強さは魔王クラス、いや、それ以上。ケンイチ、修業がてら闘ってみろ、そこの2人も。みんなで行くぞ!!」
カンダ「サンドハリケーン!!」
カンダの手から、細長い竜巻が出た。ビーグルは、サラッとかわした。
ビーグル「ウォーターカッター!!」
ビーグルは、両手両足から円盤状のカッターを4個飛ばした。
カンダ「サンドウォール!!」
カンダは、砂の壁を作り、ウォーターカッターをガードした。
リョウのサボテン人形が、ビーグルに襲いかかり、パンチやキックを放ったが、素早いビーグルには当たらず、ウォーターカッターでバラバラにされてしまった。
リョウ「出てこい、ボクのヒーロー!!」
砂の中から、少し細身のサボテン人形が出てきた。
リョウ「カゲロウアーマー!!」
リョウは魔法を唱え、サボテン人形に、ウォーターカッターを1個分までガードできるシールドを張った。
ケンイチも、ビーグルに向かって行った。
カンダ「さすがケンイチ、ビーグルの動きについていくとは。やっぱり、あいつは勇者最強だな。」
ケンイチとビーグルは、あちこちに動き、激しい打撃の攻防を繰り広げた。
セイジ「リョウさん。」
セイジは、オッパイの木の実をTシャツに入れ、リョウに見せた。
リョウ「ええ?セイジさん、この状況で!!」
ビーグル「何者だ、このゴリラ野郎!!こんな強い奴は初めてだぜ!!」
ケンイチ「俺は、通りすがりのゴリラだ!!」
ビーグル「そんなわけねえ、とりあえず、一時退却!!」
ビーグルは、砂の中に逃げ込んだ。
ケンイチ「逃げられたか。」
カンダが叫んだ。
「みんな、油断するな!!あいつは肉ずきだ、人間の肉を目の前にして、そう簡単に逃げたりはしない。」
するとすぐ、セイジとリョウの近くに、土の中からビーグルが出てきた。リョウの細身のサボテン人形が、ビーグルに襲いかかった。今度のサボテン人形は素早く、ビーグルの動きについていけた。ウォーターカッターもかわした。
セイジ「地走り!!」
セイジは、剣を地面に少し差し込み、地を這う波を発生させた。それはビーグルが逃げても逃げても追尾するので、たまらずビーグルは、ウォーターカッターで相殺した。
ケンイチ「セイジの奴、デリヘルばかり呼んでいるわけじゃないんだな。」
リョウ「セイジさん、やるじゃない。」
セイジ「リョウさん、この闘いが終わったら、一緒に豊胸しよう。」
リョウ「何言ってるの?フフフッセイジさんて、面白い人ね。」




