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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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激突(前編)キャバクラサイド

勇者ケンイチが、いつも通り魔法剣士セイジを連れて、キャバクラ・チョチョリーナの人気ナンバーワンキャバ嬢レイコと飲んでいると、魔王がやって来た。


こちらもいつも通り、ガーゴイル・セナを連れて。


魔王「レイコ。」


黒服は、とうとうこの日が来たかと思った。


魔王は、いつも深夜に来ていた。いつも勇者ケンイチが帰ってからだったので、お互いすれ違いで会うことがなかったのだが、今日はなぜか、早い時間帯に来たのだ。


黒服「あちらの席で、少々お待ち下さい。」


黒服は、レイコの所へ行き小声で、


「魔王が来たから、とりあえずそっちに。」


レイコ「え~、マジで。もしかして私、行ったり来たりするの?」


黒服「そう。なんとかそれで、やり過ごそう。」


レイコ「ケンイチさん、ちょっとごめんなさい。」


そう言って、黒服と魔王が待つ席の方へ。


ケンイチ「おう、早く戻って来いよ。」


すると、入れ違いにカマキリのキャバ嬢カオルがやって来た。


カオル「はじめまして、カマキリのカオルです、よろしく。ケンイチさんは勇者だから、青汁サービスしとくね。」


ケンイチ「いらねえよ、ってか、お前帰れ、レイコ呼んでこい!!」


カオル「そんなこと言わずに。少しだけ私につき合って。」


ケンイチ「金がもったいない、さっさとレイコと変われ、だいたいなんでキャバクラで、青汁飲まなきゃなんないんだよ。」


こんな調子で20分ぐらい会話が続いたが、とうとうケンイチは我慢ができなくなり、席を立ち、レイコはどこか店内を見渡した。


そして、レイコを見つけた。


ちょうどケンイチと真反対にあたる隅の、魔王の隣りの席に座っていた。


ケンイチ「ん?なんだ、あのゴリラは。ガーゴイルもいるじゃないか。もしかして、魔王?」


カオル「魔王がキャバクラに来るわけないじゃない。ただの田舎者のゴリラよ、さあさあケンイチさん、もっと青汁を飲んで。」


ケンイチ「いらねえよ、ちょっとあのゴリラをしめてやる!!」


カオル「ちょっと、店で暴れられたら困るわ。それに、うちにとっては大事なお客様よ。」


ケンイチ「心配するな、そんなことしねえよ、どんな奴か見てくるだけさ。」


ケンイチは席を立ち、ゴリラ(魔王)のところへと向かった。




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