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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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さらば デビルタウン  シボラの願い

何千万匹もの巨大な地球規模の黒龍が、シボラとキビラの合体した街をめがけて、突進して来た。


シボラ「うおっリヴァイアサンてあんなにいるのか!!あんだけいると、黒い蛆虫だな。気持ち悪い!!」


魔王・サファリス「これは、もう魔法とか剣でどうにかなる問題じゃない!!だいたいあいつらは、どこから来たんだ!!何なんだ?」


キビラ「リヴァイアサンは、ブラックホールの特異点に住んでいる。今いるこの領域は、ブラックホールは吸い込むことができない。なので、この領域にいる者は、リヴァイアサンに排除されてしまう。リヴァイアサンは、文明エネルギーに反応するから、ちょっとだけ街を停止させよう。」


街は停止し、キビラの部屋以外の明かりが消えた。もの凄い轟音がかなり長時間鳴り響き、サファリスはしゃがみ込んで震えていた。


魔王・サファリス「やっと鳴り止んだ。」


シボラ「この領域は、ブラックホールに吸い込まれない安定した場所だから、高度生命体が住んでいると思っていたが。」


キビラ「そういう奴らがいたこともあったが、全てリヴァイアサンに破壊された。この領域には、ブラックホールの心臓がある。それを破壊すれば、このブラックホールは消滅してしまうんだ。ここに住んでいる奴らが、何かの間違いでその心臓を破壊するかもしれない。だから、この領域はリヴァイアサンに守られているというわけだ。」


シボラ「ブラックホールに、安全な場所なんてないというわけか。」


魔王・サファリス「でも今は、その心臓を破壊するしかない。お前らならできるだろ?」


シボラ「モニカに頼むしかない。でもさっき、太陽系を移動させてくれと言ったばかりだしなあ。頼みにくいなあ。」


キビラ「それにモニカは、何かを破壊するとなると、なんらかのリスクを伴うしなあ。」


魔王・サファリス「でも、今はそうするしかないだろ?太陽系の運命がかかってるんだ!!頼む!!」


キビラ「お前ら程度の文明は、この宇宙には幾らでもあるし、救うほどのものでもないだろ。だいたい俺、知的生命体嫌いだし。」


キビラがそう言ってるにも関わらず、シボラは、アプリ・モニカを起動させた。すると、サファリスの肩の上に、マトリョーシカ人形が現れた。


魔王・サファリス「うわっ!!こんなとこに現れた!!」


モニカ「一難去ってまた一難てところね。あら、似たようなオッサンが2人いるんだけど、キモイわねえ。で、私に何か用?」


シボラは、言いにくそうに、少し小さな声で答えた。


シボラ「モニカ、このブラックホールを破壊したい・・・・。」


モニカ「ええ?このブラックホールを作るのに、かなりの時間を費やしたのに!!でも、その神を恐れぬ発想って好きよ。そうね、だったらシボラ、あなたの存在を貰うわ。」


キビラ「存在って、消えることか!!」


モニカ「そうよ。でも、シボラの存在だけじゃ、このブラックホールの破壊には少し物足りないから、このブラックホールの心臓のある場所を教えてあげる。後は、そっちで破壊して。」


キビラ「ちょっと待て!!まだ承諾してないぞ!!」


モニカ「なんていうのかなあ。私は永遠的な物が嫌いなの。シボラにしても、あなたにしても、まるで宇宙のようにいつまでも存在し続けるじゃない?私は、あなた達のような存在を作った覚えはないの。この3人の中では、強いて言えば、サファリスが一番好きかな。汚ないけど。この3人の中ではよ、私はサファリスもあまり好きじゃないけどね。どっちかと言えば嫌いかな。」


魔王・サファリス「分かった分かった!!それ以上言うな!!腹立つわ!!それより肩から下りろ!!オウムかよ!!」


シボラ「分かった。じゃあ、それで頼む。」


キビラ「おいおい兄貴!!俺を一人にさせないでくれ!!じゃあ、モニカ。俺の存在も消してくれ!!それで、このブラックホールを破壊してくれ!!」


シボラ「キビラ、それはダメだ!!サファリスを、それから月にいる私の住人達を、地球に送り届けてくれ。」


キビラ「はあ?このオカマとコイツの仲間達をか?冗談じゃない!!」


シボラ「キビラ・・・・・・・・頼む。私は、地球人が好きなんだ。その中でも、私という街に住んでくれた住人達が、特に好きなんだ。」


キビラ「兄貴・・・・分かったよ。よし、じゃあ、モニカ。心臓へ案内してくれ。」


モニカ「え?案内しないといけないの?」


キビラ「宇宙文明レベル6の兄貴の存在と引き換えだ。それぐらいサービスしろ!!」


モニカ「なによ!!その言い方!!」


モニカはそう言いながらも、道案内を始めた。

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