さらば デビルタウン 街
シボラ「サファリス、今から私と一緒に、キビラの所へ行ってくれ。」
魔王・サファリス「今すぐにか?そんなに急がなくても、明日でもいいじゃないか。」
シボラ「それが、このブラックホールは停止してないようだ。魔王石で見る限り、太陽系がブラックホールの中心に少しずつ、引っ張られているんだ。」
デビルタウンの人々「なんだって!!まじかよ!!」
「このブラックホールは寝てるんじゃなかったのかよ!!」
魔王・サファリス「なんだよそれ。じゃあ、今から街に放送流すから、皆は月の街に避難するんだ。」
サファリスは、時計台から魔王石を使って放送を流した。
魔王・サファリス「ピンポンパンポン!!やあ、みんな。俺は魔王・サファリスだ!!今から2時間後に、デビルタウンはブラックホールの中心に突入する!!何が起こるか分からないので、デビルタウンの人々は、地下街から月の街・ピリューエルへ避難して下さい。避難しない奴は、どうなっても知らないよ!!もう一度言う、今すぐピリューエルへ避難して下さい。よろしく!!ピンポンパンポン!!」
魔王・サファリス「シボラ、ブラックホールから出れるのか?俺はブラックホールの中で死ぬとか御免だぜ!!」
シボラ「アプリ・モニカがあるから大丈夫だ。3億光年も離れていると、実際、そこに行ってみないと分からないものだな。」
魔王・サファリス「で、俺は何をすればいいんだ?」
シボラ「キビラに着いたら、地下街に行ってコンプレッサーを作動させてくれ。ボタンを押せばいいだけだ。」
魔王・サファリス「たったそれだけか。分かった、じゃあ、さっさと終わらせて、地球に帰ろう。俺は宇宙は嫌いだ。」
シボラ「そうだな。」
一 2時間後 一
サファリスはメイクをしなおして、ショートのウィッグを被り、レッドのプリーツスカートにワンピースを組み合わせて着ており、相変わらず汚ない女装で、時計台の2階の魔王の部屋から出て来た。
魔王・サファリス「準備OKだ!!よし、シボラ、出発!!」
シボラ「サファリス、お前はブラックホールの中で死んだ方がいいと思う。」
魔王・サファリス「やかましい!!それより、街に残っている人はもういないのか?」
シボラ「魔王石の生命反応では、お前だけだ。みんな、月の街へ避難したようだ。よし!!では出発するぞ!!」
デビルタウンことシボラは、ろくに修復もせず、荒れ果てた街のまま、ブラックホールの中心に向かって月から飛び立った。
魔王・サファリス「やはり、ブラックホールの中って真っ暗だ。シボラ、いるのか?何も見えなくて、気が狂いそうだ!!」
しかし、シボラからの返事はなかった。
魔王・サファリス「おいおい、シボラ!!返事をしてくれ!シボラ!!シボラ!!このままだと、俺達どころかデビルタウン、いや太陽系そのものがこのブラックホールに呑み込まれることになるんだぞ!!」
ガチーン!!ガゴゴゴゴ!!
サファリスが半泣きになって叫び続けていると、時計台の灯りが点灯して明るくなり、シボラが魔王石の側に現れた。
シボラ「キビラと今、ドッキングした。ドッキングといっても、上に重なるドッキングだ!!私とキビラの構造は同じだからな。さあ、サファリス。コンプレッサーのスイッチを押しに行ってくれ。タウンシールドを張っているから、外に出ても大丈夫だ。噴水広場のマンホールに入り、南に500mほど歩いて、左の小部屋にコンプレッサーが置いてある。そのコンプレッサーのスイッチを押すんだ。」
魔王・サファリス「わ、分かった。それにしても、急に明かりが。これ、本当にブラックホールの中なのか?」
シボラ「早く、急ぐんだ!!サファリス!!今日中にこのブラックホールは、太陽系を呑み込んでしまうぞ!!キビラが復活したら、すぐここから脱出だ!!」
サファリスが時計台から外に出ると、そこは多くの人達で溢れていた。人だけでなく、今まで見たこともない異星人や生物が、シボラとキビラが合体した街を歩いていた。そして、死んだはずのケンイチやコジロー、卑弥呼の姿があった。
魔王・サファリス「こ、ここはいったい・・・・俺は夢でも見てるのか・・・・確か、シボラと一緒にブラックホールの中に入って・・・・とりあえず、コンプレッサーのボタンを押しに行こう。」
サファリスは、マンホールの蓋を開け、中へ入って行った。




