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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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MOON'S QUEEN  月の女王の最期

右足を斬られながらもレイコは、ダガーに変形させた左腕を元の希望のライフルに戻し、ケンイチに向かって、ホーミング・レーザーを連射した。そして、ケンイチから少し距離をとった。


月の女王・レイコ「あなたの友達のゴリラが、人を2人も殺そうとしてるわよ。放っておいていいの?」


人間・ケンイチ「今の俺は、お前を殺すことに忙しい。喰らえ!!(めつ)・ツバメ返し!!」


月の女王・レイコ「な、キャアアアア!!」


ケンイチが地面に向かって剣を突き刺すと、レイコの足元から、燕の形をした斬撃が出てきて、レイコの右脇腹をえぐり、レイコは倒れた。


月の女王・レイコ「ウゥ・・・・。」




ケンイチとレイコが戦っている200m後方では、アンドロイド・ゴリラのケンイチが、葵と空に斬りかかっていた。


アンドロイド・ゴリラのケンイチ「ゴリラモード・シヴァ!!」


葵「なんだ?コイツが青いゴリラになったとたん、体が全く動かなくなった!!」


空「体が重い、重すぎる・・・・金縛りにでもあったというのか!!」


アンドロイド・ゴリラのケンイチ「俺の半径50m以内の重力が2倍になった。俺は、その重力の影響を受けないが、俺以外の存在は、この領域での重力は、普段の2倍だ!!自由に動くことなんか、できるわけがない!!さらばだ!!流し斬り!!」


葵「ぎゃああああ!!」


空「ぐわああああ!!」


葵と空は、指一本動かすことができず、アンドロイド・ゴリラのケンイチに腹を斬られ、上半身と下半身を切断されて死んだ。死ぬ前の2人の叫び声が、ケンイチとレイコの所まで聞こえてきた。


月の女王・レイコ「あなたが助けに行かないから、あの2人、無惨に殺されちゃったわよ。」


レイコが倒れて笑みを浮かべていると、突然、スーパーコンピューター・イザナミが大爆発し、レイコにまたもや緊急受信速報が入った。


イザナミ 破壊

サオリ 消滅

サオリ率いるアンドロイド隊 全滅


月の女王・レイコ「サオリまで・・・・。」





サオリと、20体余りののアンドロイド達は、スーパーコンピューター・イザナミの前に立ち、サオリは、頭の中のマトリョーシカ人形のアイコンをタッチして、アプリ・モニカを起動させた。


アプリ・モニカ「私に何か用?」


サオリ「月のスーパーコンピューター・イザナミを破壊したいの。」


イザナミ「うおっマジか!!本人の目の前で破壊とか、普通言うか?」


アプリ・モニカ「OK。ではサオリ、あなたの存在を貰うわ。」


サオリ「存在?」


アプリ・モニカ「そう。アプリ・人間のようにをダウンロードしていない、寿命が半永久的なあなたは、あなたという存在を失なう事で、イザナミを破壊することができるわ。」


サオリ「どういう意味?言ってることが分からないんだけど。」


アプリ・モニカ「こういうことよ。」


モニカがそう言うと、サオリの頭の中のスマホの画面が真っ暗になり、サオリは、青いレーザーとなって、イザナミの頭部に突っ込んだ。


イザナミ「グワアアアア!!これは、コンピューターウイルス!!そんな馬鹿な!!私は、何百年とアップロードを繰り返して、どんなコンピュータウイルスにも対応できるようになったはずなのに!!グワアアアア!!」


そう言って、イザナミは大爆発をし、周囲にいたアンドロイド達も巻き添えを喰らって爆発した。


ミチル「キャアアアア!!こんな所で!!私はまだ、デビルタウンを破壊してないのに!!」


ミチルも大爆発に巻き込まれて、跡形もなく無くなった。




大爆発を背景に、ケンイチはレイコに言った。


人間・ケンイチ「貴様ももう、終わりだ。」


月の女王・レイコ「・・・・そうみたいね・・・・でも、タダでは死なないわよ。」


レイコは倒れたまま、頭の中のスマホで、マトリョーシカ人形のアイコンをクリックし、アプリ・モニカを起動させた。


アプリ・モニカ「私に何か用?月の女王・レイコ。」


月の女王・レイコ「月を破壊したいの。」


アプリ・モニカ「月を?ではレイコ、あなたという存在を貰うわ。」


月の女王・レイコ「存在?」


アプリ・モニカ「そう。ミナミやサオリのように、あなたという存在を貰うわ。」


月の女王・レイコ「なるほどね。だから、ミナミやサオリはいなくなったのね・・・・いいわ。こんなボロボロの私でよければ、あなたにあげるわ。私という存在を・・・・。」


そう言った瞬間、レイコの全身が、虹色に光りながら燃え始めた。燃えて出る煙は虹色で、その虹色の煙は、空高く上って行った。


人間・ケンイチ「これはいったい、どういうことだ!!自爆か?」

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