表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
261/271

MOON'S QUEEN  血まみれの女神

サファリスは、街角で、せこせこと隠れながら、サンダー系の魔法をアンドロイド達に放っていた。


サファリス「炎系や氷系の魔法は、アンドロイド達には効かない。もはや、希望のライフル・レプリカの出現で、魔法の時代は終わった。デビルタウン消防団、それから水の魔法使いのみんなは、デビルタウンの地下街に逃げるんだ!!」


サファリスが指示を出していると、目の前にシボラ2が現れた。


シボラ2「サファリス、月人病の人達を時計台で迎えに行ってくれ。時計台の魔王石のナビに従って行けばいい。」


サファリス「だから、俺は最初から時計台で行こうって言ったんだ!!」


シボラ2「時計台のメンテナンスと、シールドを張れるようにしてたんだ。今、終わったから、迎えに行ってくれ。それから、コジローさんが死んで、今、魔王様はケンイチさんになっている。ケンイチさんと言っても、ゴリラのケンイチさんじゃなくて、人間の方のケンイチさんだ、間違うなよ。」


サファリス「なんだって!!あのコジローさんが死んだのか!!それから、なんだよ人間の方のケンイチさんて。俺は、ゴリラのケンイチさんしか知らないぞ!!」


シボラ2「迎えに行けば分かる。」


サファリス「分かったよ。行けばいいんだろ、行けば。」


サファリスは、なんとか時計台まで辿り着き、魔法の合言葉で時計台の正面扉から、時計台の中へ入った。2階に上がり、魔王石の前に立った。


サファリス「時計台、スーパーコンピューター・イザナミに向けて発進!!」


時計台は、デビルタウンを飛び立ったが、それを見て何体かのアンドロイド達が飛んで追いかけて来た。


アンドロイド達「逃がさないぞ!!」


「どこにでもいるんだな、こうやって逃げ出す奴が!!」


アンドロイド達は、一斉にホーミング・レーザーを放ったが、時計台のシールドには効かなかった。


サファリス「おお!!ナイスシールド!!ついに時計台の時代が来た!!よし、喰らえ!!時計台タックル!!」


サファリスは、時計台をアンドロイド達にぶつけて、何体か落とした。


アンドロイド達「なんだ!!飛び道具じゃなくてタックルして来やがった!!」


「装備がないんじゃないのか?」


「うわっまたタックルして来た!!うわああああ!!」


サファリスは、時計台を追いかけて来たアンドロイド達を全てタックルで落とすと、魔王・ケンイチのいるイザナミの元へと飛んで行った。




アマタツは、マンホールから降りて、真っ直ぐ赤い絨毯を進むと、壁一面に小さな紫色の魔王石がびっしりと埋め込まれた、シボラの部屋に着いた。シボラの部屋の床は、卑弥呼の魔法で泥沼になっており、部屋の中央には、全身血まみれで、死にながらも立っている卑弥呼(おんな)の姿があった。周りには、頭を何かで撃ち抜かれて破壊された、アンドロイド達が20体近く転がっていた。


アマタツ「ばっ化物!!」


アマタツは、卑弥呼を見てそう叫ぶと、右腕の希望のライフルでホーミング・レーザーを撃った。それと同時に、卑弥呼も右手に握っていた水晶玉を投げた。アマタツのホーミング・レーザーは、卑弥呼の胸を撃ち抜き、卑弥呼の投げた水晶玉は、アマタツの頭をぶち抜いて、再び卑弥呼の右手に戻った。アマタツは倒れ、デビルタウンに襲撃した、ミナミ率いるアンドロイド隊は全滅した。


卑弥呼「・・・・コジロー・・・・。」


任務を全うした卑弥呼は、最期にそう呟いて倒れた。デビルタウンの魔王の騎士達も、ぞくぞくとうつむせに倒れ、不知火、滝、瑠偉は剣を地面に突き刺して、もたれながら倒れた。魔王の騎士隊長・ハルデンは、暗い月の空を見上げたまま、倒れることなく、立ったまま死んでいた。




ケンイチと闘っているレイコの頭の中のスマホに、緊急受信速報が入った。


ミナミ全壊

デビルタウンに襲撃したアンドロイド隊 全滅


月の女王・レイコ「な、そんな・・・・。」


レイコは、そのニュースに気をとられた瞬間、ケンイチに右足をバッサリと斬り捨てられた。


魔王・ケンイチ「おいおい、どこ見てるんだ?何か困り事でも?」


ケンイチはニヤリと笑いながら、レイコに話しかけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ