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デビルタウン物語  作者: 明日こそはシンデレラ
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MOON'S QUEEN  存在

サオリの降らす雪がやみ、月の地面の一部を、ほんの少しだけ雪が覆っていた。


サオリ「ゴリラさん、あの女の子を助けてあげて。」


サオリは、葵・空に挟まれて、苦戦しているミチルの方を見て言った。


アンドロイド・ゴリラのケンイチ「姉貴、了解しました。


アンドロイド・ゴリラのケンイチは、ミチルの方へ飛んで行った。


デビルタウンの人々「あのゴリラ、裏切りやがった!!」


「所詮、アイツもアンドロイドだからな。」


アンドロイド・ゴリラのケンイチ「お姉さん、交代だ。後は俺に任せて、サオリの姉貴の所へ行くんだ。」


アンドロイド・ゴリラのケンイチは、イザナミを指差した。


ミチル「ありがとう、ゴリラさん。あなたなら、こんな2人楽勝ね。」


そう言って、ミチルは、イザナミの側にいるサオリの所へ飛んで行った。


葵「待て!!どけっこのゴリラ野郎!!」


空「こいつは、あのケンイチって人のアンドロイド・・・・てことは、ゴリラだけど剣士ということか。」


アンドロイド・ゴリラのケンイチは、三日月刀を右手に持って綺羅つかせた。


アンドロイド・ゴリラのケンイチ「俺は剣士だ。見れば分かるだろ、お前らなんか、瞬殺してやる!!」


葵「お前、なぜ裏切るんだ?アンドロイドだからか?」


アンドロイド・ゴリラのケンイチ「俺はサオリの姉貴命だ!!お前らがアイドルの推面を好きなように、俺もまた、サオリの姉貴が推面なのだ。」


空「サオリの姉貴がどこの誰だか知らないが、邪魔をするなら、お前を斬るまでだ!!」


葵と空は、剣を構え直した。





月の女王・レイコ「あなたの宇宙最強の友達、裏切ったみたいよ。」


人間・ケンイチ「あの野郎!!いったいどういうつもりだ!!」


月の女王・レイコ「言ったでしょ。サオリの雪を浴びたアンドロイドは、サオリの僕になるって。」


人間・ケンイチ「我ながら情けない。あんなクソ女2号の僕になるとは。アイツとは絶交だ!!」


月の女王・レイコ「そんなに簡単に友達と縁を切ってると、友達いなくなるわよ。」


人間・ケンイチ「また新しい友達を作ればいい。」





デビルタウンにいるはずのシボラ2が、シボラ1の前に現れた。


シボラ2「デビルタウン(まち)の上空に、アンドロイド達が500体現れた。」


シボラ1「なんだって!!とりあえず、タウンシールドを張っておけば大丈夫だろ、攻撃を受けないはすだ。」


シボラ2「ああ。一応、張ってはいるが、また何かあれば連絡する。」


シボラ1「時計台で迎えをよこしてくれないか?」


シボラ2「そうだな。サファリスにでも迎えに行かすよ。」


シボラ1「分かった。」



     一 デビルタウン(シボラ)上空 一



ミナミ達アンドロイド500体は、デビルタウンに着地しようとしたが、タウンシールドに阻まれて、着地出来なかった。


ミナミ「この街は、シールドに護られている!!希望のライフル・ホーミングレーザーを撃ちまくれ!!シールドを破壊するんだ!!」


アンドロイド達は、一斉にホーミング・レーザーやアトミック・レーザーを撃ちまくったが、タウンシールドを破ることは出来なかった。


ミナミ「なんて強靭なシールドなんだ!!こうなったら、アプリ・モニカ起動!!」


ミナミは、頭の中のスマホで、マトリョーシカ人形のアイコンを押し、アプリ・モニカを起動させた。


アプリ・モニカ「私のアプリを作るとは、アンドロイドは大したものね。で、私に何か用?」


ミナミ「あの街のタウンシールドを破壊したい。」


アプリ・モニカ「OK、ミナミ。じゃあ、あなたという存在を貰うわ。」


ミナミ「存在?」


アプリ・モニカ「そう。あなたは、アプリ人間のようにをダウンロードしていない。私は、リスクを伴わない取引はしないの。だから、寿命が半永久的なあなたとは、命の時間での取引はできないわ。タウンシールドを破壊するとなると、人間なら100年てとこかしら。人一人分の寿命よね。だからミナミ、あなたの場合は、あなたという存在を貰うことにするわ。」


ミナミ「分かった・・・・アマタツ!!」


ミナミは、アンドロイドの幹部の一人で、ミナミより3歳ぐらい年下に設定されている中年の男、アマタツを頭の中のスマホで呼び出した。アマタツは連絡を受けて来ると、ミナミの隣に飛びながら並んだ。


アマタツ「どうしたんですか?ミナミさん。」


ミナミ「これから俺が、この街のシールドを解除する。そうしたら、お前はここのアンドロイド達を率いて、この街に入り、占拠するんだ。そして、レイコさんをこのシボラで迎えに行き、そのまま地球へ行くんだ。」


アマタツ「分かりました。ミナミさんは?」


ミナミ「俺か?ああ、ちょっとここで待っててくれ。」


ミナミはそう言うと、アマタツから放れて、上空へと飛んで行き、アマタツから50mほど離れた地点で止まった。


ミナミ「レイコさん、地球でアンドロイドの世界を築いて下さい。モニカ、準備OKだ。タウンシールドの解除を頼む!!」


アプリ・モニカ「分かったわ、ミナミ。これよりタウンシールドを解除します。」


モニカがそう言うと、ミナミが突然爆発し、木っ端微塵になった。


アマタツ「うわああああ!!ミナミさんが!!」


アンドロイド達「いったい何が起きたんだ!!」


アンドロイド達の画面上に"タウンシールド解除"という字幕が流れた。

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