MOON'S QUEEN バックラコーン!!
魔王・コジロー「月人病の人達を治して欲しいんだが。」
イザナミ「いいだろう。そこの山の上に立て。」
イザナミの前に、銀色でタイル状の2つの盛り上がった、高さ50㎝、横幅5mほどの台形の山があり、左の山には白色の○、右の山には黄色の☆のマークが書かれていた。
月人病の1人の男が、☆のマークの上に立った。
イザナミ「違う!!そっちはランダム・ゲートだ!!○の方に立て!!」
イザナミにそう言われて、男は○の方へ移動した。
イザナミ「その前に、お前達に言っておくことがある。さっきから、何度もこの後起きる出来事についてシュミレーションしてるんだが、もう少ししたら、月の女王・レイコがここにやって来て、私をぶっ壊すだろう。ついでにレイコは、月をも破壊し、シボラに乗って地球へ行こうとする。月が破壊されたら、地球の生物達は生きることができない。地球は、アンドロイドの星になるだろう。そうなる前に、お前達はシボラに乗ってここを脱出するんだ。」
魔王・コジロー「レイコは、後どのくらいでここに来るんだ?」
イザナミ「そうだなあ、30分ぐらいだな。」
魔王・コジロー「月人病の人達!!早くこの山の上に乗るんだ!!」
イザナミ「1人ずつじゃなくて、20人ずつ乗れ。」
魔王・コジローに急かされて、20人の月人病の人達が慌てて○の山の上に乗った。
イザナミ「じゃあ、行くぞ!!バックラコーン!!」
イザナミの頭部から6本の触手が出て、20人の月人病の人達を呑み込んだ。
月人病の人達「ぎゃああああ!!」
見ていた月人病の人達「もろクリオネじゃないか!!こいつはコンピューターなんかじゃない!!魔物だ!!」
「魔王様、なんとかしてくれ!!」
魔王・コジロー「この野郎!!騙しやがったな!!」
コジローは、腰に提げてある退魔の剣を抜いて構えた。
イザナミ「待て!!ちょっとだけ待て!!ちなみに私は魔物でもクリオネでもない!!スーパーコンピューター・イザナミだ!!」
月人病の人達「嘘つけ!!お前のどこがスーパーコンピューターなんだ!!」
「バックラコーンって、もろクリオネじゃないか!!」
「そんなの聞いたのは、ショコタン以来だぜ!!」
イザナミが、月人病の人達を呑み込むと、肛門から呑み込まれた月人病の人達が出て来た。そして、イザナミの腹から、ペガサスや人魚、人間、猫、青虫や犬等が出てきた。
月人病の人達「なんか、ウンコみたいに出て来たぞ!!」
「なんだ、あの犬とか猫とか。変な魔物みたいなのもいるぞ!!」
イザナミ「それはアンドロイドだ。お前達、月人病の者達が月を見ると、変身する姿だ。月人病は姿だけでなく、精神も変化する。お前達、月人病の者達には、もともと精神が2つあるのだ。私が呑み込むことによって、精神を分離させ、片方の精神をアンドロイドとして排出した。精神が1つになった今、もう月を見て変身することもないだろう。さあ、さっさと山の上に立て!!時間がない!!」
肛門から排出された月人病の人達は起き上がり、自分の体の臭いを服の上から嗅いでいた。
月人病の人達「おい、臭くないか?大丈夫か?」
「ウンコになった気分はどうだ?」
ウンコになった人達「大丈夫だ!!臭いはない!!」
「臭くないぞ!!茶色いのもついていない!!」
「クリオネのウンコは、クリーンなのかもしれん。」
イザナミ「だから、私はクリオネじゃなくてスーパーコンピューターだって言ってるだろ!!何回もバージョンアップを繰り返した結果、なぜかクリオネの姿になったんだ!!私はウンコをしたくても、することができない!!分かったら、さっさと山の上に立て!!レイコが来るぞ!!」
次の20人が○のマークの山の上に立ったとき、副隊長の明菜が割って入り、月人病の1人を突き落とした。
イザナミ「行くぞ!!バックラコーン!!」
魔王・コジロー「なにやってるんだ!!明菜!!」
明菜「私は明菜ではない!!ルシファーだ!!今こそ、世界を手に入れるときが来た!!」




