セコンドハンデ(キャバクラサイド)
魔王「最初から最後まで、不倫にこだわった女だったなあ。」
リームは店から飛び出した。
リーム「魔王、次は俺が相手だ!!」
魔王「いいだろう。」
リームさんは、魔王には勝てない。ここで負けたら、この店に来づらくなるなあ。せめて、引き分けぐらいにもっていかなくては。と、キャバクラの店長は思った。店長は、人気NO. 1キャバ嬢レイコ、人気ベテランホステス・ヒトミ、頭はトウモロコシ、体は人間のホップマキ、頭はピーマン、体は人間のホステス・ピナを連れて、リームと魔王の所にやって来た。
キャバクラ店長「2人ともうちの店の常連さんなので、どうしても闘うというのなら、3分3ラウンドのキックボクシングで闘うというのはどうでしょう、私がレフリーをします。3ラウンドで決着がつかない場合は、両者引き分けとします。掴んだり、投げ技は禁止です、キックボクシングルールでお願いします。」
リーム「紳士らしくていいねえ。」
魔王「まじか、引き分けというのが気に入らないが、まあ、いいだろう。」
キャバクラ店長「じゃあ、魔王さんのコーナーが、あちらの道路側辺りで、リームさんのコーナーが、こちらのキャバクラ辺りでお願いします。では、魔王さん、リームさん中央へ。ラウンド1、ファイト!!」
魔王とリームは構えた。魔王は蹴りを使わないボクシングスタイル、リームは蹴り主体のキックボクシングスタイルだ。魔王は圧力をかけて前に出る、リームは、ローキックを放ちつつ、フットワークを使い、右回りに動いた。
リーム「なんという圧力、魔王が異常にでかく見える。」
魔王「楽勝だな。」
魔王のコーナーには、ポップマキとピナ、リームのコーナーには、レイコとヒトミがセコンド兼応援についた。
魔王「なんで綺麗どころの2人が、リームのところなんだよ、おかしいだろ。」
魔王がレイコとヒトミを見ていると、リームのパンチが魔王の顔にヒットした。
魔王「イタッこの野郎!!」
キャバクラ店長「はい、第1ラウンド終了、コーナーに戻って下さい。」
魔王とリームは、それぞれコーナーに戻り、用意されたパイプ椅子に座った。
レイコ「リームさん、頑張って。うわっ凄い汗。」
レイコは、リームの顔の汗をタオルで拭いた。
ヒトミは、リームにポカリを少し飲ませた。
ヒトミ「リームさん、頑張って。期待してるわ。」
リーム「ありがとう。」
一方、魔王のコーナーでは、
ポップマキ「魔王さんお疲れ、はい、トウモロコシ。」
ポップマキは、魔王の顔にトウモロコシをぶつけた。
魔王「イタッ」
すかさずピナが、魔王の口の中に、ピーマンを2つ放り込んだ。
魔王「オエッ」
キャバクラ店長「はい、セコンドアウト!!セコンドアウト!!ラウンド2、ファイト!!」
魔王「マジかよ。」
「魔王さん頑張って、ファイト!!」
ポップマキとピナは、魔王に声援を送った。
魔王「・・・・。」
キャバクラ店長「悪いな、魔王さん。あんたに勝たせるわけにはいかないんだ、超金持ちのリームさんに、恥をかかせるわけにはいかないんだよ!!」




